南森町といえば日本一長い商店街『天神橋筋商店街』があり、これまで何度も紹介しているが一向に商店街側からマージンを貰えないので、今回は華麗にスルーさせてもらう。
同じ築年数でももっとキレイな物件はたくさんあるが、当物件からは美意識や努力というものがまるで感じられない。高須院長ですらサジを投げるであろうヤレ具合だ。
ここで条件と賃料を言っておくと、敷金ゼロの礼金5万、賃料は共益費込の月額5.5万円。大体そんなもんだろうとは思っていただが、ずばり安い。しかし安さに目を眩ませてはいけない。
先程はついついキツい言い方をしてしまったが、よく考えてみると別に共用部で寝るわけではないのだから部屋が綺麗ならそれでいい。「自分さえ良ければいい」という思想の持ち主は激しく共感してくれるはずだ。
なんとか三点ユニットの取り柄を絞り出そうとしてみたが、掃除が楽ということぐらいしか思いつかなかった。かくいう私は三点ユニットでも全然平気なタイプ。住めば都とはよく言ったもので、「そのうち慣れる」とだけ言っておこう。
広すぎたワンルーム
間取りは15帖のビッグワンルーム。
広さに対してのバリューはお見事だ。やらしい計算をすると1帖あたり約3600円。
窓は西側と北側の二面採光、といえばそうなのだが日当たりは皆無に等しい。モノは試しに照明を消してみよう。
カチッ
真っ暗
ご覧の有り様だ。
撮影時間はちょうど昼の12時ぐらいだったが、それでもこの暗さ。松崎しげるの拡大写真かと思ってしまうほどだ。ここに住めばあなたの恥ずかしい黒歴史も霞むかもしれない。
要するに何が言いたいかと言うと、賃料の安い部屋にはそれなりの理由があるということだ。完璧を求めてはいけない。
日当たりの無さを自覚しているかのように、照明用の引掛シーリングが3つも用意されている。とはいえ、15帖もの広さがあるというのに直線状に配置したのは完全にミスだろう。これでは部屋全体に光が行き届かないじゃないか。
首の角度を調整できるスポットライトなどを上手く使ってくれ。
インテリアの妄想は捗るが、観葉植物を育てることは難しそうだ。日陰に強い植物もあるし、植物育成ライトなども売ってはいるが、詳しいことは近所の花屋さんに聞くのが賢明だ。
ちなみにキッチンにコンロは置かれていない。わざわざお見せするほどのモンでもないので、最後にバルコニーを確認しておさらいに移るとしよう。
もちろん日当たりはゼロ。夏はまだしも、冬は洗濯物が乾くのに丸二日は掛かりそうだ。財布に余裕があるならハイテクな全自動洗濯乾燥機の導入をオススメする。もっとも、そんな良い洗濯機を外に置こうとは思わないが。
こうなったら広さと賃料で勝負するしかない。
先述した通り敷金ゼロの礼金5万円、賃料は共益費込の月額5.5万円での募集中だ。
消し去りたい黒歴史を多く抱えている方、ここに住めばそんな黒歴史も霞むかもしれない。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:65179)