しらんがな

ついに出た。

とうとうあの部屋が募集開始したのだ。知っている人は知っている、でお馴染みのエッグいあの部屋が。「知らんがな！」という人も、このたこ焼き屋なら知っているのではないだろうか。しらんがな。「アメ村にある美味しいたこ焼き屋知ってる？」の返事に困る店、しらんがな。

そう、本日はこのしらんがなのビルをほぼ丸々一棟で借りることができるというものなので、ご紹介していこう。

すると壁に貼られたポップなメッセージの先に、いかにもな扉が見える。

左手にも扉があるが、そちらはしらんがなの２階イートインスペースだ。間違えて玄関を開けられることもあるかもしれないが、文句を言っても「知らんがな。鍵かけてへん方が悪いやろ。」と言われかねないので、施錠はしっかりと行ってほしい。

「あけたらしめてや〜」という店主からの手書きのメッセージもそうだが、部屋に入るまでにこれほどコテコテの関西弁と出会える物件は他に無いだろう。

「美味しそうなたこ焼き屋が１階にあるから、食べ過ぎが心配」という方も、ここだと毎日の生活でそれなりの上り下りを強いられるため、かなりのエネルギーを消化できるというわけだ。

SOHO可

さて、３階に到着。

ダイニング・キッチンで広さは４帖ほど。ちなみに当物件のキッチン・風呂・洗濯機置場・洗面台はこの３階に集約されているので、ことあるごとに３階への上り下りが必要となる。

ちなみにこの物件はＳＯＨＯ利用が可能。フロアごとに部屋が１つなので、用途ごとに使い分ける事ができる。

ゆでダコと言いたいだけなのだが、風呂に浸かりすぎてゆでダコにならないよう気をつけてほしい。

ここも決して広いわけではなく、４.５帖ほどの広さ。押入れの壁紙がペロンチョしており、隠れていた傷跡がチラリしているのが印象的。それ以外にも、お伝えしておくべきポイントはいくつかある。

さみしくはない

まずは騒音である。

４階の窓を開けると目線はほぼ高速道路と同じ。それに加えアメ村ど真ん中の立地なので、じっとしていると何かしらの音は聞こえてくる。

さみしくはない。

ギリギリの状態で帰ってきたら最悪の場合間に合わない可能性もあるので、日頃から余裕を持った排便スケジュールで生活してほしい。

それでは５階へ。

広さも６帖ほどあるので、この家で過ごす時間はこの空間がメインになるだろう。

階段５階で汗だくになったアウターは、こちらへどうぞ。

屋上

そして締めはこの屋上。あいにくこの日の天気は曇りで、外されたドアが哀愁を漂わせている。

決して広くはないが、ここはアメ村のど真ん中。晴れの日はここで日サロ、夜はしらんがなのたこ焼きを買ってタコパ、そんなことをイメージしてしまう屋上である。

ペット飼育可

下を覗けば三角公園がチラリ。

公園で待ち合わせをしても大声を出せば届いてしまいそうな、そんな場所。そして、嬉しいことにこの物件はペットの飼育も可能。愛犬・愛猫をナデナデしながら、アメ村の流れをはるか上空から観察することができる。

賃料は月額１３.５万円、礼金は３ヶ月で募集開始だ。

ズバ抜けた希少価値と立地も含めた面白さ、これを逃すと次はいつになることやら。５年後？１０年後？それこそ“知らんがな”である。

お問い合わせは、渋井不動産まで。
（物件番号：６３３２６）