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鎗屋アパートメント
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鎗屋アパートメント
ごきげんよう、渋井不動産の時間だ。

今日は見ての通り谷町四丁目に来ている。天気は悪めだが元気は良いぞ。

突然だが、渋井オフィス内でときたま話題に挙がるのが、 「これまで見てきた中で一番渋い部屋はどこか」というもの。チクフルから築浅、リノベーション物件やデザイナーズ、はたまた古民家や倉庫に至るまで、これまでありとあらゆる物件を見てきたわけだから、一つに絞れとなると相当悩む。そして腐っても我々は渋井不動産。そう簡単に「渋い」という言葉を使いたくはないのだが、その中でも全員が口を揃えて「渋い」と言う物件がある。

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谷四の名作

それがこの『鎗屋アパートメント』

これまでにも何度か紹介したことのあるデザイナーズリノベーションマンションだ。音叉を彷彿とさせるフォントでこしらえた『YARIYA APARTMENT 』の文字が美しい。

古くからの渋井読者ならきっとご存知だろう。

エントランス部分がこちら。

戦前の時代を思わせるほどアンティークな見てくれだが、こう見えてもオートロック付き。俄然ガードは硬めだ。そう軽々しく門を開いてはくれない。

それにしても、門を開けようにもインターホンがどこにも見当たらないではないか。一体どうしたものか。置かれていた椅子に座って少し考えてみる。

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黒電話

ガラケーが古いものとなった現代、インターホンがまさかの黒電話だった。初見殺しも甚だしい。黒電話を知らないゴリゴリの平成っ子ならここでつまづいてしまいそうだ。

初っ端から来訪者にジャブを喰らわせるイタズラな仕様だが、「他とは違う」ということに誇らさを感じる方なら今ごろニンマリしているに違いない。そのニンマリはまだまだ続くだろうから、今のうちに表情筋をほぐしておいてくれ。

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オートロックを抜けるとこの有り様。

さしずめエレベーターも完全手動で蛇腹式の扉なのだろうか(映画とかでよく見るカッコいいアレ)

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幸か不幸かエレベーターは普通。

初っ端に良いジャブを喰らったことで軽い目眩を起こしていたのだが、エレベーターが普通だったおかげで何とか持ちこたえることができた。気を取り直してここからは私のターンだ。

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目当ての部屋は2階。

真鍮製のドアノブがアンティークに拍車をかける。

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玄関を開けた瞬間、アイアン製のパーティションが私の行く手を阻む。しかし両脇がガラ空きなので懐に潜り込むのはイージーだ。

とりあえずこの時点で分かることを言っておくと、キッチンのコンロはスタイリッシュさと引き換えに使い勝手を犠牲にした縦型のガス2口。そしてシンクが異様に大きいということだ。

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広すぎたワンルーム

懐に潜り込むと19帖のビッグワンルームが顔を出す。

T字のような形状になっているため、この一枚だけで全体像を確認することはできないが、空間が持つただならぬ雰囲気は感じ取れるはずだ。詳しくは図面で確認してもらえればと思う。

塗装仕上げの壁、RC造の躯体が露わになった高い天井、そしてモルタルの黒い床、定番かつ鉄板の三連コンボ「ここからは私のターンだ」などと言っておきながら既に目眩がしている。

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SOHOも可

もう一目惚れしてしまっている人も多いだろうが、その分ライバルも多いということは十分理解しておいてほしい。ひょっとすると記事を読むのをやめて問い合わせを急いだ方が賢明かもしれない。

急かすつもりはないが、もうひとつ言っておくとSOHO利用もOKだ。事務所としてはもちろん、この内装を活かしたカメラスタジオなんていかがだろうか。

正面の壁にはよく分からない英文が殴り書きされている。何かの呪文だろうか。

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WIC

呪文で埋め尽くさた壁の向こう側にはウォークインクローゼット。衣装スペースか物置きスペースとして有効活用してくれ。

床に刺さったハンガーパイプにそれほどの強度はない。懸垂は自己責任でヨロシクだ。

写真左手はベッドスペースになるだろうか。

そして念のために言っておくと、ここは建物が密集する谷四エリア、日当たりなんてものは期待しないでほしい。そもそもこの部屋にバチバチの直射日光は似合わない。薄暗くてダーティーな雰囲気がよく似合う。とはいえ、決して暗いというわけでもないから暗所恐怖症の方でもご安心を。

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水回り

続いては水回り。ここもまた至れり尽くせりだった。

左から順に浴室、洗濯パン、トイレ、そして見切れてはいるが一番手前には小ぶりな洗面台がある。ちなみにトイレにウォシュレットはない。アンティークにこだわった結果だろう。

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そして壁にはオードリー・ヘップバーンが影分身している。

なんという美貌、そしてなんという目つきだ。こんな美女に見つめられていると用を足すに足せない。出るもんも引っ込んでしまいそうだ。

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浴室にはモザイクタイルがビッシリ。

大変広々としており、オマケに追い焚き機能付きだ。室内だけでなく水回りに関しても抜かりはない。

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谷四の名作『鎗屋アパートメント』から登場したのは、43.5㎡の広すぎたワンルーム。室内は手も足も出ないどころか、ダメ押しのオードリーによって用も引っ込むほどの仕上がりを見せている。住居としてはもちろんSOHO利用もOKなので、どうかイカした自宅オフィスを作り上げてほしい。

敷金ゼロ礼金2ヶ月、賃料は共益費込の月額13.1万円

冒頭でも言った通り、我々は渋井不動産。だからこそ「渋い」という言葉を簡単に使うわけにはいかないのだが、ここに関してはズバリ渋い。完敗、否、乾杯だ。

お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:61557)

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