本日やってきたは東成区大今里西一丁目。環状線「玉造」駅から徒歩8分の地点にあるRC造ビルディングだ。築年数はちょうど三十路。ギリギリ平成生まれのゆとり世代だ。
写真はバルコニーからのビュー。『リバービュー』と言えば聞こえは良いが、テンションが上がるほど綺麗な川じゃない。風通しは気持ち良さそうだが。
紹介する部屋は最上階(とは言っても5階)の角部屋。この階に住居は2戸のみだからどちらも必然的に角部屋になるのだが、これから見ていくのは黒い方。見たところ随分ヤレてしまっているが、他の住戸とは一線を画する風格が感じられる。
広い玄関
なぜならここはオーナーズルーム。バブル景気真っ只中に建てられただけあって室内はゴージャスなバブリー仕様。シューズボックス上部の壁には富士山の絵でも飾りたくなる。
土間にこれだけの広さが確保されていると、大勢の客人を招いても玄関がごった返すことはない。
また、玄関ドアは両開きなので大きな家具の搬入も楽ラク。引越し業者さんにとっても嬉しい造りだ。
LDK25帖
土間を上がるとそこには25帖のビッグLDK。
バルコニーの向きは西で撮影時刻は夕方。ご覧の通りビシビシと西陽が降り注いでいる。さらにもう一面の窓は南向きなので、一日を通して明るい室内が保たれる省エネ仕様。
夏は相当な暑さが予想されるが、あいにくエアコンはない。この広さをまかなえるハイパワーなエアコンが必要だ。ついでに言っておくと照明もない。あなたお好みの一品を用意してくれ。
4人家族でも充分ゆとりのある生活が可能だ。子ども部屋に一室、ママ用の部屋が一室、パパにはリビングのソファで寝てもらってくれ。
というわけで、続いてはキッチンを見ていこう。スペックのほどはどうだろうか。
コンロはガス3口で調理スペースも広々。食器棚と冷蔵庫置場も確保されているので、ここに持ってくるのは調理器具と食器、冷蔵庫だけでOKだ。
サービスルーム
詳しくは図面で確認していただくとして、キッチンスペースには約3帖のサービスルームが隣接している。
荷物やガラクタをブチ込んでおく納戸としても優秀だし、キッチンでは捌ききれないであろう巨大マンボウやマグロ、牛を捌く場所としてもバッチリだ。
7帖洋室
そしてこちらが7帖の洋室。子ども部屋にいかがだろうか。
2段ベッドと勉強机を2つ置いてもまだ余白はある。とは言え子ども達が高校生ぐらいにもなるとさすがに狭いだろうか。ま、子ども達が早く親離れするためには丁度いいのかもしれない。
それにしても、相変わらずビシビシの西陽である。
6帖和室
続いては6帖の和室。
床の間も含めると7帖ほどだろうが、ここでは広さに含めないでおこう。障子によって見事西陽ブロックされているが、開けると相変わらずのビシビシ西陽である。
そして案の定エアコンがないので、全室にエアコンを揃えるとなると結構な初期投資になる。その点は予め覚悟しておいてほしい。
ど根性トイレ
続いてはトイレ。
期待とは裏腹に、トイレにはまるでバブリー感がない。ウォシュレットは無くU字型便座、ハイグレードとは程遠いものだ。さらに便器の上蓋にはピョン吉が宿っているので、ときたま急に暴れだす可能性がある。十分注意してくれ。
私が何を言っているのかサッパリだと言う方はYouTubeで『ど根性ガエル』と調べてみてほしい。
毎日のお風呂タイムが楽しみになるほど広々な浴槽だが、あいにくながら追い焚き機能はない。しかし、三度の飯よりお風呂が好きだというしずかちゃんマインドをお持ちの方なら苦にならないはずだ。
本日紹介したバブリーなオーナーズルームは80㎡の2SLDK。今となっては古臭いと感じるかもしれないが、当時はこれが金持ちの嗜みだったのだろう。それが時を経てお求めやすい賃料で登場したというのだから、『レトロ』や『バブル』、『ボディコン』なんて言葉にビビッとくる方は要チェックだ。
敷金5万の礼金25万、賃料は共益費込の月額9.6万円。
少々強気な礼金だが、とにかく安くて広い部屋をお探しだった方はこの機会を逃す手はないだろう。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:61217)