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テレ内覧
世界最大の都市ニューヨークがロックダウンされて2週間ほど経った今日、大阪きってのビジネス街である北浜・淀屋橋エリアにも不気味な静けさが漂っている。

自粛ムードの流れを受け、休業措置を取る企業や飲食店も少なくない。そんな中、渋井不動産はリモートワークを駆使しながら、営業を続けている。

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お客様がご来店されたときのために、手洗いうがいはもちろんのこと、手指の消毒やマスクの着用を徹底し、自己の体調管理は欠かさない

しかし、ここで問題に直面する。

問題1 お客様を外出させることになってしまう
問題2 案内時、車内で「密」が発生してしまう

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問題3 シュワちゃんが不審者に。

弊社が所有する不動産仲介ロボット、シュワちゃんが完全に不審者のようになってしまっているのだ。スーツにサングラスにマスク、さらにはショットガンまで持っている。どこからどう見ても職質対象だ。これはマズい。

「サングラスを外せばいいじゃないか」という声も聞こえてきそうなものだが、サングラスから身体が生えてきたシュワちゃんにとってはそうもいかないのが現実だ。

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お客様に安心してご来店いただくための対策だというのに、不信感と恐怖感を与えてしまっては元も子もない。おまけに無口ときたらその怪しさは倍増だ。

一体どうすれば・・。

搭載されたサイバー◯イン社製32coreプロセッサーをフル稼働させ、何か良い方法はないものかと回路を巡らせるシュワちゃん。

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ハッ

何かを閃いたようだ。

・・・

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あくる日

チュンチュン・・
チュンチュン・・

あくる日、私はシュワちゃんからとある公園に呼び出された。

数ヶ月前までの冬景色が幻だったかのように、街には満開の桜が咲き乱れている。花見シーズンど真ん中だが、花見をしている者などどこにもいない。

狂い咲く桜の木の下・・

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そこにはモデル立ちのシュワちゃんがいた。

どうやら今日はマスクとショットガンは所持していないようだ。さしずめ、度重なる職務質問に辟易しているのだろう。

ーカメラ
やぁシュワちゃん、今日は急に呼び出してどうしたの?

ーシュワちゃん
(これはこれはカメラさん、遅かったデスネ。人に聞かれるとマズいので話は車の中で。さ、乗ってクダサイ。)

※シュワちゃんはロボットのため、脳内に直接語りかけるスタイルです。

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ーシュワちゃん
(今日はお客様の案内に同行してもらいマス。)

ーカメラ
ふーん、でもどこにもお客さんなんていないじゃない。現地で待ち合わせしてるの?

ーシュワちゃん
(いえ、お客様はご自宅にいらっしゃマス。)

ーカメラ
え、物件の内見に行くんじゃないの?

ーシュワちゃん
(どういうことかはすぐに分かりマス。間もなく到着しますのでしばらく黙っててクダサイ。)

Prrrr…Prrrr…

現地に到着し、おもむろに電話をかけ始めたシュワちゃん。

ーシュワちゃん
(おはようございますミニマムさん、こちらシュワデス。先ほど現地に到着しマシタ。それにしてもうちのマックスによく似ていマス。)

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ーミニマムさん
おはようシュワちゃん、ご苦労様。電話でも声は届くんだね。「誰かに似てる」と言われることは多々あるけどマックスってのは初耳だよ、誰ソレ。ところで今日はどんな部屋を見せてくれるんだい?

ーシュワちゃん
(ミニマムさんのご希望条件を踏まえ、その中で最も上質な部屋を用意しマシタ。きっとお気に召していただけるはずデス。)

新サービス『ライブ内見』

そう、シュワちゃんが思いついた方法とはテレビ電話を利用しての物件案内。要はご自宅にいるお客様に向けて、現地から室内の様子を実況生中継するというものだ。

その名も『ライブ内見』。

そのまんまのネーミングだが、これによってお客様と直に対面することもなければ、案内中の車両で作られる「密」な空間を避けることもできるため、マスクを着用していなくともお客様とコミュニケーションが取れるという実に画期的な案内方法である。

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お客様の中には公共の交通機関を使ってご来店される方も大勢いる。電車やバスの性質上、どうしても人混みを避けることはままならない。それゆえに、渋井オフィスに行きたくても行けないという方も少なくないだろう。

しかしこの手法を用いることで、シュワちゃんが職質される心配もないし、外出を控えている方でもご自宅にいながら内見を楽しんでいただけるというわけだ。

今世紀最大かもしれない発見に鼻を高くするシュワちゃん。すでに実施している不動産業者も多いだろうに、まるで「俺がオリジナルだ」と言わんばかりの表情だ。サングラスの奥ではウインクしているに違いない。

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ーシュワ
(ミニマムさん、これは玄関のシューズボックスです。他に気になる箇所があれば何なりとお申しつけクダサイ。)

ーミニマムさん
お、なかなか大容量で良さそうだね。トイレはどんな感じ?

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ーミニマムさん
何を見せられてんねん。

ーシュワ
(お言葉を返すようですが、出しているように見えてこれはエネルギーをチャージしているんデス。)

ーミニマムさん
スッキリしたところで次はLDKを見せてよ。

ーシュワ
(お任せクダサイ。)

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ーシュワちゃん
(ご覧の通りLDKは大変広々としておりマス。)

ーミニマムさん
顔しか見えとらへんやないか。

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ーミニマムさん
うーん、テレビ電話だとやっぱり広さが分かりづらいね。

ーシュワちゃん
(そうですか・・、ならばアレを出すしかないようデスネ。)

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シュワちゃんが繰り出したのは伝家の宝刀『シュワスライド』。部屋の広さを計測する際にしばしば使われる技なのだが、その平均誤差はたったのプラスマイナス40cm。思いのほかアバウトだ。

ーシュワちゃん
(私の規格はT1730,W500の一般成人男性仕様。私が縦に四体分ですから、部屋の長辺は7メートル弱となりマス。)

ーミニマムさん
電子メジャー持っていけよ。

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ーミニマムさん
しかしさすがはシュワちゃん、やっぱり一味違うね。

ーシュワちゃん
(光栄デス。)

ーミニマムさん
シュワちゃんが勧めるんなら間違いないよ。よし、そこに決めた。申し込んでおくれ。

ーシュワちゃん
(お目が高い。承知いたしマシタ。)

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テレビ電話を使っての案内により、無事ミニマムさんの部屋探しを終わらせたシュワちゃん。ひと仕事終えた後のコーヒーが身に染みる。

「見たい部屋があるけど外に出られない」、そんな方はぜひ一度弊社の新サービス『ライブ内見』をお試しいただきたい。しかしいくら自宅からの内見が可能になったとはいえ、建物というものには写真や動画では伝わりきらない“空気感”というものがある。そのため、一度は現地に行って生でその空気を感じてほしいというのが渋井の本音だ。

『実はめちゃくちゃ気になるけど、まぁ見に行くまでも無いかな。』渋井不動産のブログを見ている人にとって、おそらくそんな程度の物件は山ほどあることだろう。そんな人は早速、利用してみて欲しい。(渋井不動産はリモートワーク中のため、予約が必要です)

以上、シュワちゃんから新サービス開始のお知らせでした。

渋井不動産は、あなたの部屋さがしを終わらせます。

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  • 渋井不動産の『ライブ内見』は、あなたの物件見学をもっと便利に。安全に。

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