今日はシュールに物件を紹介したいと思う。
しかしちょっと待ってくれ。一体「シュール」って何者なのだろう。まずはそこから解決していきたいと思う。
僕が思うに「シュール」とは、 「渋い」と同じように「お金をかけたからと言って作ることはできない得体のしれない何か」なのでは無いかと思っている。
いくらお金をかけても作れないものはある。そう、渋井不動産のようにね。
だから「シュールって何なん?」と聞かれれば説明は難しく、仮に答えたとしても「知らん、誰それ。」としか言いようが無いわけだ。
と、いうことは「今日はシュールに物件を紹介したいと思う。」という僕が発した冒頭に対して「シュールって何なん?」と聞かれても「知らん、誰それ。」なので、十分注意することが必要である。
しかし、「シヴいな、おい。」と僕が発した時に「渋いって何なん?」と聞いていただければ、かなり時間をかけて答えることができるから安心してくれ。
さて、シュールという難しい言葉の意味が解決したところで、物件の紹介に戻りたいと思う。
先に見ていただいた写真の通り、今回の物件は「閉まるボタンの無いエレベーター」で5階まで上がり、更にそこから階段でひとつ上がった6階部分である。
どうだ渋いだろう。
奥へ進んでみると、なんだか普通とは違う空間が広がっていた。
天井は高くアーチ状で、左側の壁は一面ビッグウインドウ。
この時点で「こんな部屋、なかなか他には無いよね。」なのだから、これは希少価値の高い物件ということになるわけだ。おわかりだろうか。
こちらの窓はFIX窓といって、開かないタイプだ。つまり、ハメ殺し。
ちなみに渋井不動産を運営するのは「株式会社NONFIX」であって、これは非常に大事なことなので皆も覚えて帰って欲しい。
NONFIX、つまり「ハメ殺さない」のである。
そのNONFIXな僕が今回、ハメ殺されかけた。
ご覧のとおり、これは先程のFIX窓を搭載したウォークインクローゼットだ。
こんなに明るいクローゼットを、あなたは見たことがあるだろうか。明るくて、洋服選びも気分爽快にできそうな、そんなクローゼット。
しかしだ。このクローゼットが、凄まじく暑いのである。南向きの満点の日当たりを受けるクローゼットは、水を入れて放っておけばチキンラーメンぐらいはできるのでは無いかと思うぐらいの暑さ。
『格好良い部屋に住むということは、それだけリスクを背負うことになる。』そういうことだ。
例えばこのキッチン。
「窓のあるキッチンって素敵。」とはよく言うもの。
その通り、窓のあるキッチンはかなり人気のあるポイントだ。
しかしここまで大きく、キッチンの壁一面が窓の物件はなかなか無いだろう。紛れもない、ステキッチンである。
階段の上には、洗面脱衣所が装備されていた。トイレで脱帽した後に脱衣所に連れて来られたら、そりゃあもう素っ裸である。
この綺麗な洗面台はシャンプードレッサーといって、蛇口がノビノビするやつを搭載している。
個人的には、壁紙と床がうるさいなと感じたぞ。
浴室は見るからにスタンダードながら、綺麗で高機能なものを取り入れた。
追い焚き機能はもちろん、浴室乾燥機付きである。
(これだけの水回りの設備なら、水回りに関しては誰にも負けない奥様も黙って頷くことだろう。)
北側の窓からは、土佐堀と中之島を隔てる「土佐堀川」が一望できる。
地獄のクローゼットでの暑さも吹っ飛ばすこの清々しい景観が、本物件いちの渋ポイントと言えるかもしれないな。
素晴らしいリバービュー。
たったそれだけでも、この物件を手にする価値は十分だ。
以上
という具合な土佐堀1LDKは、希少価値抜群で入居者絶賛募集中だ。気になる家賃は管理費込111,000円。ぜひ、検討してくれ。