玄関前、言わばエントランスホールですね。
木をフンダンに使用した、賃貸住宅ではなかなか感じられないウッドな空気感が流れております。
もうすぐ夏ですし、カブトムシなんかを放し飼いにするのは如何でしょうか。
(でも、クワガタはだめです。玄関右に見えているコードをハサミでチョキンされると、洒落にならないからです。)
思いもよらぬタイミングで、世紀のミスマッチが起こっておりました。
お気づきでしょうか?
古い木製玄関とディンプルキーというミスマッチ。妙に面白いですね。
「ディンプルキーで、防犯対策はバッチリです。」と言いたいところですが、恐らくドロップキックで開きます。
さて、「お」と何回言ったでしょう。正解は9回です。
ところで如何でしょうか、この渋さ。
鉄骨造4階建マンションの一室ですが、まるで木造長屋リノベーションに来たかと思わせる内装。
そうです、今回ご紹介するのは「古材をふんだんに使用した渋いリノベーション物件」なのでございます。
カウンターの向こう側、キッチン(流し台)に寄ってみました。
見てください。カランにもレトロ可愛い物が使用されており、かなり古さを感じる物件ですが「レトロ」とか「アンティーク」とか、そんな言葉が似合うデザインが施されています。
余談ですが、レトロなキッチンでしたので僕はこのキッチンに「レトッチン」という名をつけました。
(カランとは:水道栓の出口にとりつけた口金。「カランって何?」「わからん。」という鉄板ギャグが有名。)
振り向けば壁にも石調レンガが採用されておりますね。
「木:鉄:石:塗装」の比率が絶妙なナイスデザインです。
取り付けられた3つの扉はどれも素材が異なり、これまた面白い。まずは左の扉から開けてみましょう。
出るとそこは激渋なバルコニーでございました。もともとは屋根なしのルーフバルコニーだったのでしょう。床面が風化で朽ちております。
半透明の波板で作られた屋根は光を遮ることなく、木製骨組みの素材感が生きるデザイン。これならグッドデザイン賞ハウジング部門受賞も夢ではありません。頑張れ卵井不動産!
僕は窓から出ましたが、どうやらエントランスホールからも出れるようです。
次の扉を開けましたら、そこはオベンジョでございました。
便器と浴槽の間に壁が設けられておる変わった造り。まるで鼻と耳の間のモミアゲのようです。
しかし壁で分けられている以上、これはもうセパレートと呼んでも良いのかもしれません。良かったですね。
ちなみに、便座が暖かくなるやつ搭載済みです。
なんだかサッパリした紹介でしたが、いかがでしょう。
内容は、写真を見ていただければわかる通り「無鉄砲と同じぐらいコッテリ」しています。
広さは約55㎡、京町堀の2LDKが込7万5千円。
おわかりですね。ぜひ、どうぞ。
以上