おはようニッポン、渋井不動産の時間だ。

本日の舞台は東成区中道四丁目。ＪＲ環状線「玉造」駅から徒歩６分の位置に、総面積１４３㎡の広さを有する貸家が登場した。その広さに加えて、みんなが探し求めていたであろうオマケ付きだ。

こちらの写真は紹介する物件のバルコニーからのビュー。空に伸びる煙突の正体は大衆銭湯「八坂湯」。レジャー施設と化したスーパー銭湯よりも、昔ながらの銭湯がお好きなあなたにとってはこの上ない立地だ。ゆっくりとリフレッシュしたい日には足を運んでみるといいだろう。銭湯までは歩いて数分なので、今の時期でも湯冷めする心配はない。

さて、まずはいつも通り玄関土間から見ていこう。

玄関ドアを開けると綺麗に並べられたスリッパ達に迎えられる。床にはヌクモリ感溢れる無垢材が敷かれ、この時点で上階への期待も膨らむというものだ。

溢れるジャンキーさ

おや、玄関部分とは打って変わって随分ジャンクな雰囲気に仕上がっている。

鉄骨造の躯体が露わになった天井、そこに這わされたダクトレール、モルタル仕上げの床、ド真ん中に配置されたキッチン。完全に渋井好みだ。もはや「ありがとう」と言いたい。

あと、これは個人的な好みの問題なのだが、石膏ボードの黄色い素地が剥き出しなのが少し残念。白く塗装した方がギュッと引き締まった空間になりそうなものだが、ソレについてとやかく言っても仕方ないので次に進むとしよう。

最強コンロ

コンロは見るからに業務用。ご丁寧にチャッカマンまで添えられている。これまで見てきたどんなコンロよりもパワフルそうだ。

パラパラチャーハンのみならず、豚骨スープを煮込むのにも大活躍。飲食店の厨房でしか作れないような料理にも挑戦してみてくれ。

あくまでも統計に過ぎないが、このようなジャンクな空間は男性が好む傾向にある。対して、女性にはあまり人気がない。よって、二人暮らしを検討しているカップルや夫婦では意見が分かれてしまうかもしれない。

その場合、旦那様は奥様にこの天井を見せると良い。『血管フェチ』の女性は多いと聞くので、それと同じく『配管フェチ』にも目覚めさせてしまおうという作戦だ。

３階部分

続いての３階部分には風呂・トイレ・洗面台などの水回りがまとめられている。

相変わらずジャンクな空間だ。またまた細かいことを言うようだが、巾木（床と壁の境界部）の色味が少し勿体無いなと思う。黒か白で塗り上げてしまった方がまとまった空間になりそうだ。どうしてもカラーチェンジしたい場合は、オーナーに一度相談するか自己責任でやってくれ。

視点を変えてみると、洋服用のハンガーラックも抜かりなく完備されていることが分かる。

ベッドが置ける程度の余白は残されているから、３階部分は寝室兼収納部屋にしてしまうことをオススメしておこう。

水回り

洗面台はこれといった特徴のないFutoo!!の一品。蛇口が伸びるシャンドレタイプではないので、朝シャンの難易度は少々高め。できなくもないが、床がビチャビチャになってしまう可能性大なので、朝シャンは写真左手でチラリしているバスルームで済ますのが懸命だ。

※Futoo!!：普通に良い。

バスルームは写真だけでも分かるほどの広々具合。

浴室乾燥機こそないものの、湯はり・追い焚き機能完備の長風呂仕様。ジャンクな空間とは裏腹に、一度張った湯を決して無駄にはしないエコな精神が伺える。

クリーニング前ということで現状はまだ汚れが目立つが、あなたが入居する頃にはピカピカになっているのでご安心を。

剥き出しなのは躯体や配管だけに留まらない。トイレさえも間仕切りナシの剥き出し仕様だ。否、「剥き出し」というよりかは「丸出し」と言ったほうがピンとくるかもしれない。

流し忘れようものなら、室内にはたちまち悪臭が立ち込めるだろう。これは要注意ポイントだ。

４階部分

続いての４階部分は約１８帖。

２階と３階の使い道は決まったとして、ここは趣味などを楽しむフリースペースとして使ってみてはいかがだろうか。

写真奥側の窓を開けるとちょっとしたバルコニーがあるのだが、そこは室外機に占拠されているため、洗濯物を干すには少々キャパ不足だ。

４階まで来たので、さすがにこれでオシマイかと思いきや、まだ上に続く階段があった。

そろそろ太ももも限界だ。これが最終ステージだと信じて階段を一歩一歩踏みしめる。

屋上

冒頭で「オマケ付き」と言ったことを覚えているだろうか。そう、それこそがこのルーフバルコニーだ。

見ての通り柵もなければ屋根もない。洗濯物を干す際には事前に天気予報を確認しておく必要がありそうだ。雨ぐらいなら洗濯物が濡れる程度で済むだろうが、強風が吹こうものなら、洗濯物は跡形もなく消え去っているだろう。

そして先ほど「太ももが限界」とは言ってみたが、実はまだオシマイではない。今スグにでもここに住みたくなるであろうとっておきの飛び道具を用意している。

車庫付き

それがコチラ。

ずっと秘密にしておこうと思っていたのだが、１階部分には間口３,１６０mm、奥行き８,４００mmの広々車庫がスタンバイしている。玄関付近の最も幅が狭くなる部分で約２,０００mmほど。とは言え、最狭部分に至るまでに約６０００mmほどのアプローチがあるので、一般的な普通車なら楽ラク駐車可能だ。

車を一台入れたとしても、まだバイクが駐められるほどの余白が残されている。奥側にバイクを入れて、それを覆うように車を駐めておくのが懸命だろうか。車庫台を浮かせられるし、盗難対策にも繋がるので一石二鳥だ。シャッターはないが、最低限の雨風は凌いでくれるだろう。

本日紹介したこちらの物件は、ジャンクな内装、雨風に弱いルーフバルコニー、ゆとりある車庫のフルコース。延べ１４３㎡の面積を有するジャンボ貸家だ。

物件所在は東成区中道四丁目。車をお持ちの方ならあまり関係のない話かもしれないが、ＪＲ環状線「玉造」駅から徒歩６分の楽ラク立地からの登場だ。

敷金２ヶ月の礼金１ヶ月、賃料は月額１１.５万円。

ガレージ付き住居の問い合わせは非常に多いが、現実問題として需要と供給がマッチしていないのが実情だ。そんな中現れたコチラの物件。初期費用は少し嵩むが、これこそあなたが探し求めていたモノではないだろか。

お問い合わせは渋井不動産まで。
（物件番号：５８７６１）