やってきたのは港区弁天三丁目。紹介の物件までは中央線「弁天町」駅から徒歩10分。この小さくてのどかな『弁天公園』のスグ近くだ。
ここ最近、小奇麗なリノベ物件や小洒落たデザイナーズ物件の紹介が続いていたということで、久しぶりにエッグいのを持ってきたぞ。そう、本日は卵井不動産チャンネルからのお送りだ。
※卵井不動産:街中に潜む希少価値の高い「エッグぅぅぅ」な不動産だけをセレクトした新しい物件ジャンル。
築年数不詳の連棟貸家だ。
写真でも分かるように、現状はかなりキている。床はホコリまみれだし、畳を踏んだ瞬間、これまで体験したことのないグニャリとした感触に襲われる。もはや「誰が住むねん」と言ってしまいたくなるほど。しかもクリーニングやリフォームが入るわけでもなく、現状そのままの引き渡しだ。
DIY前提
「おいおい、正気かよ」という声が聞こえてきそうだが、私は至って真面目である。
というのもこの物件、基本的に室内の改装は自由。とは言えここはあくまでも連棟貸家。誤って壁をブチ抜いてしまうと、隣の住人さんとコンニチハすることになるからその辺りは要注意だ。管理会社の人に「原状回復義務とか無いんですか?」と聞いたところ、「そんなモンはありません。何をしようが今の状態よりは良くなるでしょうから」と清々しいほど開き直った回答をもらったぞ。
どうしても現状のままが良いと言うのなら話は別だが、DIYやリノベーション素材として考えた方がいいだろう。もしくはただの倉庫として使うかだ。
2階部分
続いては2階部分。
いかんせんこんな状態だから、室内の細々とした箇所なんて見るまでもない。例えば私がここで「土壁がステキ」などと言ったところで、一体誰が納得してくれるだろうか。
ま、こんな見てくれではあるが、一応トイレもあれば風呂もある。もちろん和式便所に正方形浴槽だ。それについては全然構わないのだが、絵面的に見せれたモンじゃないのでここでは割愛するとしよう。
ここまで見てきて思ったこと、私ならただの倉庫として使うに一票だ。そしてホコリのせいか、何だか喉がイガイガしてきたぞ。
荒野倉庫
現れたのは荒野と化した倉庫。
サイズ感としては幅2300の奥行き7200、シャッターの全高は2500。難易度は高いが、キャラバンやハイエースでも何とか格納できそうだ。内覧の際、実際に試してみることをオススメしておこう。
ちなみに地べたは瓦礫にまみれているが、入居者が決まった暁にはばっちりコンクリートで舗装してくれるらしい。まるっきり現状渡しだと思っていたから、これは嬉しいサービスだ。
それに反して「こっち来いよ」と言わんばかりに立てかけられたハシゴ。やけに挑発的だが、ここは受けて立とうじゃないか。
念押ししておくが、どう考えてもデンジャラスなので読者のみんなは絶対にマネしないでくれ。
デンジャラスゾーン
2階部分の様子がコチラ。この写真は国宝級に貴重な一枚となるだろう。
そしてさすがの私でもここまでが限界だ。すまない。身の危険を呈してでも、ありのままを伝えようとする私のジャーナリズム精神に絶大なるリスペクトを送ってくれ。
本日紹介したコチラの物件は居住空間・倉庫部分も合わせて約48㎡。最寄りの「弁天町」駅からは徒歩10分。何度も言うが現状渡しとなるので、倉庫利用やDIY前提の物件であることは予めご承知おき願いたい。
目も当てられないほどヤレた室内とは裏腹に、倉庫部分には新品の電動シャッター付き。自分だけのガレージハウスを作り上げてしまうのも悪くない。
敷金ゼロの礼金2ヶ月、気になる賃料はなんとたったの5.5万円。もはや投げやりとも思える賃料での登場だ。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:58397)