職人からのお便り
みなさんこんにちは。渋井不動産です。
本日は阿倍野区桃ヶ池へとやってまいりました。ここへやってきた理由というのが、実は弊社宛てにお手紙をいただいたからなのです。
『突然の、薮からスティックなお手紙失礼いたします。私は阿倍野区に住む【職人】なのですが、渋井不動産のホームページで私の家を紹介していただきたく、ご連絡差し上げました。来ないと全員ミンチにする。敬具』
自ら【職人】を名乗る人物からの怪文書。何が起こるかわからないこのご時世なので、我々はその人物の家を尋ねることにしました。
見た目からしてこだわりが強そうで、コミュニケーションの取りづらそうな方です。「何の職人さんなのですか?」と聞いても、口を真一文字に閉じたままずっとカメラを見ています。
10分経っても口をきいてもらえず、寒いので中に入れさせていただこうとしたとき、職人が動きました。
どうやらこの職人の家は玄関が二箇所あるようです。どういった理由で二箇所設けたのか、残念ながら今の彼は真一文字なので、その真実は後ほど言及しようと思います。
職人っぽい鍵
ちなみに先程右手にあった扉、鍵はこんなレトロな形状なのだとか。似たような形であれば開けれてしまいそうです。
ちゃんと閉まるのか聞いてみたところ、『ちょっと閉めにくいんだなこれが』とゴキゲンな口調で答えてくれました。
長いカウンター
カメラのアングルを少し変えます。
すると、職人の後方はるか彼方に、造作されたカウンターが伸びていました。絶対この家イチオシのポイントであろうこのカウンターに、よく背を向けられたなと逆に関心しました。
これぐらいのこだわりは、彼にとっては当たり前すぎて紹介に至らないのでしょうか。
モルタルが敷かれたこの土間スペースで一人黙々と作業をし、その長時間に渡る作業で凝り固まった身体をストレッチで伸ばす。
一般的な目線の話をすると他にも有効な使い方がありそうですが、今のところストレッチの補助としてしか使ってないとのこと。やはり只者ではありません。
その職人なのかと聞いたところ『いや、それ(バーのやつ)は単なる趣味なんだなこれが』とのこと。
記事の進行上、洗面台とトイレに関しては割愛させていただきますが、風呂がひとクセありそうなので見ておきましょう。
※なぜか風呂場に扉がありませんのでご注意を。
ちなみに冒頭の玄関が二箇所の理由ですが、この家が「土間空間と居住空間の二箇所に別れているから」なのです。
あのレトロな鍵の玄関を開けると、この写真のように居住空間へと続く階段が伸びているというわけです。
ただひとつ確かなことは、職人が消え去った今、この部屋が空室となったことです。賃料は月額12.8万円、敷金礼金共に1ヶ月ずつでの募集です。もちろんSOHO利用も可能ですし、ペットの飼育も相談可能。
職人部屋を探していた職人さん、こんな職人部屋はいかがでしょうか。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
(物件番号:58267)