ごきげんよう、渋井不動産だ。
渋井不動産の物件情報も、えらいご無沙汰で大変申し訳無い感じではあるが、今日は「見どころ満載」「破壊力抜群」の渋いやつを仕入れてきたから勘弁して見てみてくれ。
(本エピソードは少し長めです。ご注意ください。)
今日は一体どこに迷い込んでしまったのだろう。
ここ北堀江で、なんとも和洋がセッチューしている絶妙なエントランスを見つけたのが本物件掲載のきっかけだ。
エントランスには機能的な二段式自転車置場も搭載しており、知らない人に自転車をゲッチューされないようになっている。
エントランスの扉は大きく、まるで昭和のホテルのよう。
レトロアンティークの雰囲気ながらオートロック搭載で、さらにはカード式という最先端っぷりでお出迎えだ。こういうのを温故知新というのだろうか。
写真では伝わりきらない、独特の雰囲気があるからぜひ一度見に来てくれ。
共用施設に飾られた小物の一つをパシャリしてみた。
アンティークな船の置物である。
★問題:この船の置物は、このマンションのどこかに隠れています。内覧時に見つけられた人には、もれなく観葉植物をプレゼント!ぜひ、クイズに挑戦がてら内覧に来てみてください。
ガチャリ。
おお、思ってた感じとは違ったものの期待通りの一点モノ空間だ。
無垢材フローリングのめちゃ渋物件を期待していただけにツルピカ黒タイルは少し残念といった感じだが、
大きくてレトロな扉は渋いし、奥に見える濃ゆくて青いタイルが気になる感じである。
見てくれ、このシュールな光景を。
「めちゃくちゃ高い天井とツルピカの白タイル。洋風な照明が搭載されていて、円形の柱もなんだかヨーロピアンで素敵だわ。」
という説明がしたいところなのに、堂々と置かれたコタツ・オン・ザ・ホットカーペットが生活感を全開に出しまくっているではないか。
勾配がつけられた(ナナメってる)天井も丸い柱も白い床も。
通常の賃貸物件とはかけ離れた不思議空間が、ここには広がっている。
あのコタツが通常サイズなのだから、広々18帖リビングの大きさは写真を見れば感じていただけるはずだ。
青い。青すぎる。タイルは良いが、青すぎる。青好き以外は使ってくれるなと言わんばかりの凄まじく青いキッチンだ。
「青すぎ」と「青ずき」
濁点の付ける場所が違うだけで、意味は正反対。
ちなみにこれは、青すぎ。
青すぎたキッチンから離れて、部屋の紹介に戻ろう。
こちらがリビングに隣接した洋室8帖だ。
パタパタと折戸をたためばリビングを更に広くし、タパタパと開けば個室として分けられる。
そんな機能的なナイス8帖に、おやおや?また渋いデバイスを見つけたぞ。
ところ変わってこちらが6帖の寝室。
壁一面のクローゼットと大きな窓が搭載された良い寝室だ。
この辺はさすが最上階独立角部屋といった感じで、全ての窓を開ければ凄まじい風通しを実現できる仕様である。
さぁ、見どころ満載の本物件もそろそろ終盤。あとは水回りを紹介して終わりにしよう。
しかしここにもまた、ガラスブロックの窓というコダワリをまた発見してしまった。
これがなかなか渋いと思う。
なぜなら「バスルームの窓といえば換気」という常識を覆す、希少価値抜群の珍しいひと品だからである。
それがどうしたと言われてしまうと終わりだが、ここまでコダワリの行き届いた賃貸物件が他にあるだろうか。いや、無い。
渋井不動産では「一点もの」や「広くて安い」を定義に物件をピックアップしているのだが、ここまで見どころの多い物件は久しぶりだ。
見どころが多すぎて紹介文が長くなってしまったとは如何せんだが、以上で本物件の取材を終わりにしたいと思う。
久々の渋い不動産に、少々渋疲れしてしまった次第だ。
(渋疲れとは:物件が渋すぎて興奮することにより体力を失うこと。)
と、思ったらまた何か珍しいものが・・・。
なんだろうこれは。
筆者の思うところでは、柿を干して干し柿を作ろうとしたものの干したことを忘れてそのまま引越してしまったため水分を失った干し柿かと思われる。
少々気持ち悪かったが、特に異臭は無かったので安心してくれ。
さて、干し柿が気持ち悪かったところで物件の紹介を終わりにしよう。
本物件、あなたの心はゲッチューできただろうか。
気になる家賃はというと、共益費をコミコミして13万円だ。
ぜひ、背伸びしてでも借りることを検討してくれ。
以上
(追記CV:本物件の壁は、写真を見ればわかるとおり全室「漆喰コテ塗り仕上げ」である。ザラザラしているためホッペタスリスリはできないので、十分注意してくれ。)