はじめに
1月も半ばを過ぎ、新生活に備えて部屋探しに踏み切った方も少なくないだろう。世間で言う「引越しシーズン」はもう少し先の話かもしれないが、何事に於いても行動を起こすのは早いに越したことはない。
というわけで、本日は谷町線「谷町六丁目」駅周辺にフォーカスを当て、広くてリーズナブルな単身用物件を2本続けてお送りしよう。
タイトルにもある通り、今回は「6万円台」ということにこだわった。あなたの予算内か予算外かどうかは分からないが、このエリアの単身用物件の相場はこんなもんだ。しかし、そのほとんどが普通の6帖1Kであったり、イマイチ面白みに欠ける物件ばかりだ。決してそれが悪いというわけではないが、インテリアを楽しむにはそれなりの広さが必要だし、何よりあなたが他人と被りたくない精神の持ち主であることを渋井は知っている。
なぜ谷六?
物件紹介に移る前に、「なぜ谷六なのか」ということについて説明しておかねばならない。
それはズバリ、交通の便がべらぼうに良いからだ。「なんだそれだけか」と思うかもしれないが、心斎橋までも自転車で15分ほどだし、谷町線に乗れば梅田や天王寺までも一本でアクセスできる。もっと言えば大阪城だってすぐそこだ。というか、基本的に自転車があればどこにでもサクッと行くことができる。だからこそ、他県や郊外からの引っ越しを考えている方や、遊び盛りの新卒大学生には大変オススメしたいエリアなのだ。
このエリアに越してきた際には、古民家ならではの雰囲気と美味しい食事で腹ペコボディーを満たしてほしい。お気に入りの店を探すのも、新天地で暮らす楽しみのひとつと言えよう。
気になるアノ子に「こんなオシャレなお店を知ってるなんてステキ」と言われた時のことを想像してみてほしい。きっとニヤニヤが止まらないはずだ。
一件目
さて、長い前置きに付き合っていただいたところで、ようやく物件紹介のスタートだ。
一件目に紹介するのは、中央区瓦屋町二丁目にある築53年のレトロマンション。駅からは徒歩10分ほどだから決して駅チカとは呼べないが、先ほどの空堀商店街を通ることになるので沢山のインスタチャンスに出会うことができるだろう。
また、ペットの飼育も可能なので初めての一人暮らしでも寂しくならない。
このエリアで6万円台(共益費込み)の物件を探せば、平均的に20㎡前後の1Kが多くヒットする。それらに比べると圧倒的な広さを有するのだ。その代わり、エレベーターとバルコニーがないという弱点が挙げられる。とは言っても所詮は3階なので、太ももへのダメージはたかが知れている。ついでに言っておくと当物件は角部屋だ。
前置きに全精力を注いだこともあり、ひとつひとつ事細かに説明する余力はもう残されていない。読者のみんなも忙しいだろうから、ここは一発、渋井が誇る飛び道具を使うことにしよう。
写真右手のDKは5帖。キッチンにコンロは置かれていないが、この賃料帯でシステムキッチンなんて期待しないでほしい。あなたが料理音痴だと言うなら、気になるアノ子に手料理を作ってもらってくれ。
写真左手の洋室は6帖ほど。寝室にするにはピッタリのサイズ感だ。そして開けなくても分かるほどの大容量クローゼット。どんな荷物でも楽ラク飲み込んでくれるはずだ。
そして手前側の洋室は7帖。全室合わせると18帖もの広さになる。この広さがあればインテリアも存分に楽しむことができるだろう。
水回り
生活するにあたって、水回りはしっかりチェックしておきたいポイントだ。
浴室には昔ながらのステンレス浴槽。言うまでもないが、追い焚き機能なんてものはない。3点ユニットじゃないだけ万々歳と思っていただきたい。
まずは便器に座ったときのことをイメージしてほしい。そう、膝と壁の間隔が極狭だ。よほど高身長でない限り問題なく使用できるとは思うが、壁の圧迫感からは逃れられない。
しかし諦めないでほしい。この便器は嬉しいことにウォシュレット付きだ。
賃料発表
サックリとではあるが、これにて一件目はオシマイ。あとは間取り図を参考にしてくれ。
引き戸が付いたままだと狭っ苦しい2DKだが、引き戸を外すだけでこれほど開放的な空間が待っている。私なら寝室だけ仕切って、DKと7帖洋室はツウツウにしてしまうだろう。言っておくとすれば、取り外した引き戸は処分しないようにご注意を。収納場所がないなら両面テープか何かを使って壁と同化させてしまえばいい。退去時は元通りにすればいいだけのことだ。
こちらの物件は敷金ナシの礼金1ヶ月、賃料は共益費込の6.35万円で募集中だ。
それでは二件目に急ごう。
二件目
続いての二件目は中央区龍造寺町六丁目にある築49年マンション。駅からは歩いて3分ほどなので駅チカと呼ぶには充分だ。
ここは玄関前なのだが、この写真を見たマックスの第一声は「ベランダやん」だった。そう言われるとベランダにしか見えなくなってきたが、一件目と同じくここにもベランダとエレベーターはない。狙ったわけではないが、ちなみにこちらも3階角部屋だ。しかしペットの飼育は不可なのでお間違いなきよう。
LDKの広さは約8帖で、その奥には6帖の洋室がスタンバイ。照明が無かったためにややテンション低めの写真となっているが、そこはあなた持ち前の明るさでカバーしてほしい。
一件目と同じくコンロは置かれていない。写真では確認しづらいが、広めに確保された調理スペースではノンストレスで料理に集中していただける。
ところで、室内洗濯パンがあるのは嬉しいがコンロ置き場との距離が近すぎやしないだろうか。洗濯機を置いたことをイメージすると、フライパンを振る際に少しばかりのストレスが感じられるかもしれない。ここに住むにあたって体型維持は必須項目だ。
天井からはパイプのようなものがぶら下がっている。お察しの通り、洗濯物はあそこに干すことになるだろう。体型維持は必須項目と言ったが、懸垂台にできるほどのタフネスは感じられない。
水回り
嬉しいことに、二件目も風呂とトイレはセパレート。だからこそ紹介するに至ったわけだが。
浴槽も小さめだし追い焚き機能や浴室乾燥機なんてあるはずもないが、小窓が付いているのでハーバルエッセンスの香りを街中に解き放つことができる。
便器向かいには簡易手洗い場があるので、うっかり手を汚してもササッと洗い流すことができる。
賃料発表
中央区龍造寺町六丁目の当物件は30㎡の1LDK。一件目に比べると少しコンパクトな間取りだが、使いやすさと清潔感はこちらに軍配が上がる。
こちらは敷金ゼロの礼金5万円、賃料は共益費込の6万円ポッキリで募集中だ。
紹介を終えて
谷町六丁目エリアから豪華二本仕立てでお送りしてみたが、取り急ぎ今アツい6万台はこの二件。一通りの紹介を終えて思ったことは想像以上に疲れたということ。
繰り返しになるが、このエリアで30㎡以上の風呂トイレセパレートとなれば賃料はさらに高額になる。ハッキリ言って7,8万がザラなのだ。そう考えると、上記二件は非常に狙い目だと言える。あとはお好きな方を選んでくれ。
お問い合わせは渋井不動産まで。