吹田市新芦屋上
本日は少し足を伸ばして吹田市新芦屋上へとやってきた。見ての通り非常に閑静な住宅街で、最寄りのJR千里丘駅、大阪モノレール宇野辺駅までも徒歩18分となかなかの距離。そして今いるこの場所は周辺環境と比べて高台に位置しているので、車などの足は必須になるだろう。参考までに、このあたりの駐車場相場はだいたい1万〜1.5万円ほどであることを付け加えておく。
もし車などが無い場合、徒歩3〜4分ほどの場所にあるバス停から駅へ向かう方法もある。
建築家が建てた家
そんな住宅街の中で一際存在感を放つこちらの戸建。この物件を紹介するために、事務所から車で40分ほどかけてやってきたのだ。この40分という数字でお伝えしたいことは2点。アクセス面は良いとは言えないので、余裕のある行動が必要になること。もうひとつはそこまで時間を割いても紹介したい物件だということ。
こちら側は1階部分への出入りの際に使用する玄関。もうひとつは2階へ行くための玄関がある。なぜわざわざ出入り口を2つ設けているのかというと、実はこの物件の1階部分は居住空間ではなく、元々はアトリエ兼お花の教室として使用していた経緯がある。なので来客用の玄関、居住空間への玄関と2つの出入り口を設けたのだ。
花のアトリエに相応しい、どこか背筋が伸びるような静けさが漂う空間。壁は一面漆喰で仕上げられており、優れた調湿効果はもちろん、その素材感が放つ品の良さが感じられる。広さは12帖ほどで、足元に広がる窓からは中庭の景色を望むことができる。アトリエとは言ったものの、この空間は家の中でも一際静かなので、その特性を活かした居住空間を造り上げるのも大いにアリだ。
自宅兼事務所として
アイアンと木材を組み合わせたデスクとチェア。
この空間に合う家具を建築家に依頼し作っていただいた、特注の品だそうだ。このデスクとチェアを使って事務所使いをするもよし、DIYの空間として使用するもよしだ。
扉の前後に手すりを貫かせるために、一部を長方形型に切り取ってつっかからないようにしている。普段見慣れないため、最初は何度も開け閉めしてその仕組みを見てしまうことだろう。これもこだわったが故の衣装である。
大きな窓から差し込む日差しが、周囲の木製建具と相まって温かみある空間に仕上げてくれる。ちなみに細かな種類までは不明なのだが、この家には多種多様の木が用いられており、そのおかげで静かで落ち着いた風合いの空間になっている。紹介を少し戻って、空間ごとの木材の違いを確かめてみてほしい。
デザイナーズマンションなどで見かけるリンナイのガスコンロは、見た目にも洗練された印象を与えてくれる名作コンロである。4口もあれば、どんな料理でもテキパキとこなせるはずだ。
こちらの空間も壁は漆喰。漆喰の効果についてもうひとつ付け加えると、漆喰は高いアルカリ性なのでカビや細菌の繁殖を抑えてくれ、ニオイを抑えてくれる。この洋室は寝室となる部屋なので、そういった生活のニオイがしにくくなるのは非常に嬉しい作用だ。
郊外だからこそ出会うことができる、大胆なスケールと繊細な造り。一から建てるとなると金額の想像はつかないが、それが賃貸での募集なのだから筆をとった次第である。賃料は15.8万円での募集開始だ。
場所を問わず、純粋に物件のクオリティを求める方にはピッタリなこの家。愛情を持って住んでいただける方に、ぜひ見ていただきたい。
お問い合わせは、渋井不動産まで
(物件番号:53720)