写真は日本一長い商店街『天神橋筋商店街』のゴール地点だ。いや、スタート地点ともいえようか。撮影日は平日の真っ昼間だったが、ご覧の通り多くの人で賑わっている。
さて、本日紹介する物件は、収集癖のある「コレクター」と呼ばれる方々にオススメしたい物件となっている。それにしても、Yシャツ姿の男性が異様に目立っているが、物件とは関係ないのでサラリとスルーしておこう。
この細い路地を進むと辿り着くのだが、地図上では少し分かりづらい。友人などを招く際には、表通りまで出てあげないと迷子になってしまうかもしれない。
戸建て物件
本日紹介するのは薄っすらとピンクがかった外観が特徴的な戸建て物件だ。
築年数もそれなりに経っており、昭和37年生まれの57歳。先に言っておくと、「外観は古くても中身は新築同様」なんてことは期待しないでほしい。中身もしっかり年相応だ。
土間はそれほど広くはないが、土間を上がったところには大きめの収納が用意されている。シューズボックスとして使っても良いだろうが、それだけでは少し勿体無い気もする。
床材には無垢が使われており、通常であればこの時点でテンション爆上がりなのだが、なぜか私のテンションは一定だ。無垢材は経年変化を楽しめる床材として確固たる地位を築いているが、見る限り決して「良い変化」ではないように思う。キツイ言い方をするなら「劣化」と言えよう。これもこれで「味」と思えるならその限りではないが。
玄関先の床は「劣化」だったかもしれないが、ここの床に関しては所謂「良い変化」が感じられる。「果物は腐りかけの方が美味い」とはよく言うが、それと同じようなものだ。多分。
水が跳ねてもいいように、キッチンスペースにはタイルが敷かれている。デザイン性よりも実用性を考えられた親切設計だ。コンロは据え置きタイプの2口ガス。調理スペースも広々としており、どんな料理にも挑戦できるポテンシャルを秘めている。
階段下収納も広く、大抵の物はここにブチ込んでおける。三段ボックスや収納ラックを駆使して、使い勝手のいい空間を作り上げてくれ。ただ、現状仕切りがないため、カーテンか何かで目隠ししておくのが得策だろう。寝室にするなら話は別だが。
独立洗面台は蛇口が伸びるシャンドレ仕様ではないので、朝シャンの難易度は高め。それにしてもやけに右に寄っているが、これは思想の現れなのだろうか。左側の隙間にはクイックルワイパーでもしまっておくといいだろう。
そして見るからに頼りない換気扇だが、窓が付いているので換気面の心配はご無用。湿度によるカビ問題ともオサラバだ。あとは盗撮の心配だけしておけばいい。
ということで、続いては2階を見ていこう。
スニーカーマニアの方やプラモデラー、「超」が付く読書家はこれを見ただけで入居を決意してしまうかもしれない。お気に入りのコレクションをこれでもかとディスプレイしてほしい。その際、地震対策は忘れずに。対策を怠ると、少しの揺れでも大惨事になることは容易に想像できる。
※ティナ・ターナー:米国テネシー州出身の女性シンガー(美脚)。ソロ公演の観客動員数ではギネス記録を保持。
「棚が取り付けられている」と言うよりかは、「棚に取り憑かれている」と言ったほうが適切なのかもしれない。
写真左手の扉にはトイレがあるのだが、ウォシュレットなしの極めてFutoo!!のシロモノだったので、今回は割愛させていただくとしよう。
ところで洗濯機置場はあるのにバルコニーが見当たらない。かと言って浴室乾燥機があるわけでもない。はて、どうしたものやら。
※Futoo!!:普通に良い。
今更だが、階段は無垢材ではなくただのクッションフロア。しかし、手すりは継ぎ目のない一本モノの木が使われている。使い込まれたこの手すりをジッと眺めていると、心なしかオーナーの想いを感じ取ることができるのだ。その根拠に、手すりを支える角材やクッションフロアはまだ新しいのに対して、手すりだけは当時のまま。「統一感が〜」なんて野暮なツッコミは控えるように。
唯一弱点を挙げておくなら、木刀として使うには長すぎるということぐらいだ。
ルーバル
階段を上りきると、そこにはルーフバルコニー。
決して広いわけではないので、物置きとして使うには少々力不足かもしれないが、そこは無いよりマシというもの。外出時に急激な雨が降ってきてもポリカ波板の屋根が洗濯物を守ってくれるので、天気を気にせず洗濯物を干すことができる。
2階部分の一面は壁に取り憑かれているものの、コレクターや大の読書家にはドンピシャの物件ではないだろうか。
敷金1ヶ月の礼金2ヶ月、月々の賃料は管理費込みの8.7万円での登場だ。初期費用は少し嵩むが、あなたがそのコレクションを愛しているなら向こう見ずで捻出できる額だろう。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:53305)