南船場四丁目
ごきげんよう、渋井不動産の時間だ。
本日は中央区南船場四丁目にやってきた。長堀通を挟んで南側にはアメ村、そして四ツ橋筋を挟んで西側には堀江という説明不要のグッドリッチだ。アメ村も堀江も「オシャレな街」であることに違いないが、ここ南船場四丁目からは、少しばかりオトナなオシャレさが感じられる。
「服屋」というよりかは「ブティック」、「ピザ屋」というよりは「ピッツェリア」、「東京」というよりは「TOKIO」、そんな感じだ。アメ村や堀江に比べると、街ゆく人々の年齢層も少し高めの印象だ。
心臓破りの階段
紹介の物件は角地に建つ白いビルヂング。
階段を見せつけていることからもお察しいただけるだろうが、当物件にエレベーターはない。
「なんて言ってもどうせ3階とかでしょ?ヨユーヨユー」
残念ながらそんな甘いモンではない。目的の階はなんと5階。上る前には10回ほどスクワットをして、太ももをほんのり温めておくのが吉だ。
3階を過ぎたあたりから、壁の雰囲気がガラリと変わる。2階までは普通の白いクロスが貼られているだけなのだが、3階以降の壁には白い塗装が施され、蜂の巣状態のコンクリートが露わになっている。
この感じ、私は好きだ。きっとあなたもそうだろう。
引き戸の奥は約7帖のDK、そして手前は約8帖のリビングといったところだろうか。ここでは15帖のLDKということで紹介を進めていくとしよう。
実はこの物件、以前にも渋井ブログで紹介したことがあるのだが、ひょっとすると見覚えのある方もいるかもしれない。掲載後すぐに埋まってしまったのだが、この度空きが出たということで再びノコノコとやってきた次第である。前回同様、今回もすぐ埋まってしまうかもしれないので、少しでも迷ったなら一度足を運んでみるべきだ。
玄関土間は写真右奥のあそこ、ご覧の通り小ぶりも小ぶりだ。しかし、日当たりに関しては「抜群」と言っても差し支えないだろう。南・南西・西の三方向に窓があり、ビルが建ち並ぶ中央区では類い稀な採光力を誇る。
左側にはキッチン、そして右側の扉はトイレだ。
ダイニングテーブルを置くなら真ん中のスペースが正解だろうか。もしくは、丁度ダブルサイズのベッドが置けそうな幅だから、敢えてここを寝室にするというトリッキースタイルも悪くない。
キッチン下部と上部の収納も大きく、新たに食器棚を買う必要もないだろう。しかし、当物件に「収納」と呼べる箇所はここのみ。洋服や日用品などはタンスや収納付きベッド、四次元ポケットなどを駆使してうまく整理整頓してほしい。
ちなみに、建具や設備は去年の5月頃に全て一新されており、キッチンやトイレはいずれも高年式モデル。あなた色に染める余地はまだまだ残されている。
さて、階段5階分の体力も回復してきたところで、そろそろおさらいに移るとしよう。
洗面台、洗濯機置場、風呂がスタンバイ。キッチンやトイレ、風呂は高年式モデルであるが、何故か洗面台だけ異様にチープ。普通の独立洗面台では何か不都合でもあったのだろうか。広さを確保したかったにしても、そこまで大差ないだろうに。
小言もほどほどにして、続いてはバスルームを見てみよう。
開放的なバスルーム
バスルームには大きな窓があり、開放的な気分で伸び伸びと入浴していただける。
入浴するのが趣味になってしまいそうなほど広々と立派なバスルームであるが、あいにく追い焚き機能がない。残り湯は洗濯に使うか、焼石でもブチ込んで再利用してくれ。
しかし、上空からの視線にはめっぽう弱いため、ドローンを見かけたら即撃墜すべし。
逆に言えば、どこにでもあるFutoo!!の風呂になってしまったという見方もできなくはないが。
南船場四丁目から再登場した当物件は、45㎡の1LDKメゾネット。最寄り駅の「心斎橋」駅までは徒歩5分という言わずもがなのグッドリッチ。階段5階、否、6階という苦行を乗り越えた者のみが、屋上で待つ大胆なバスルームで猥褻物を陳列することが許される。その開放感と背徳感は何モノにも代えがたい喜びに違いない。
設備や建具も高年式タイプとなっており、快適な暮らしを送れることは間違いない。
敷金8.8万円の礼金10万円、賃料は共益費込みの10万円ポッキリ。
お問い合わせはお早めに、渋井不動産まで。
(物件番号:53260)