忘れたい過去も、忘れられないアノ人との思い出さえも、彼は何も言わずにそっと海に運んでくれる。そしてまた、どこからか新しい出会いを運んでくる。
『道頓堀』
大阪府民の心である。1615年からおおよそ400年以上に渡って流れ続けるこの川は、一体どれほどのヒューマンドラマを見てきたのだろう。問いかけてみても、その答えは返ってくるはずもない。決して綺麗な川とは言えないが、この街を愛する者にとっては、夜空に流れる天の川よりも美しく愛おしい川なのだ。
本日はそんな道頓堀の脇にそびえ立つ、上質な大人メゾネットをご紹介しよう。
土間に設けられたシューズラックは可動式。決して大容量とは言えないが、ブーツでも長靴でも何でもござれの代物だ。
23帖LDK
土間を上がると23帖の広過ぎたLDK。
恥ずかしくなるほどのビッグウインドウから注ぎ込まれる光量は、北向きであることを忘れさせる。このサイズのカーテンを売っている店を探すのも一苦労だ。
次に注目すべきは壁から飛び出した片持ち階段。白を基調とした軽やかな空間の中に、重厚なモルタルの踏み板が宙に浮かぶ。それ故に、スタイリッシュで摩訶不思議な印象を与えている。また、片持ち階段の魅力はその見た目だけではない。踏み板を支える柱がないことで、階段下の空間も無駄なく使うことができるのだ。
無駄という無駄を徹底的に削ぎ落とされた空間に、間仕切りや扉はなく、これでもかと言うほど開放的な造りになっている。シンプルさの背後に、緻密な計算とこだわりが見え隠れしているのは、私の買いかぶりだろうか。
キッチンも無駄を削ぎ落としたスタイリッシュなものが導入されている。高い打点から放たれる水圧には、あのジョイ君ですら驚きを隠せない。
一見テンションの上がるガス4口だが、実際のところ、全てのコンロに鍋を置いて調理することは難しそうだ。果たして、4口のコンロ全てをフル稼働させる日は来るのだろうか。
※ジョイ君:P&Gの食器用洗剤「ジョイ」にかつて存在していた公式キャラクター。油汚れに強い。
そして完備されているのはウォシュレットだけではない。便器に座って右側の壁には「ミニ流水音発生器」が取り付けられている。PUSHボタンを押せば80dBの流水音が発生し、用を足しているアノ音をかき消してくれるスグレモノ。シャイなあなたにとって、強い味方になってくれること間違いなしだ。
頭上でチラリしているのはバスルームだろうか。だとすればアンモナのお立ち台よりも刺激的じゃないか。
※アンモナ:東心斎橋にあるクラブ。お立ち台のGOGOダンサーが刺激的。
スケルトンバスルーム
やはりバスルームだった。
スケルトンバスルームは完全に見た目重視だろうから、使いやすいか使いにくいかという話はひとまず置いておこう。何にしろ、客を招いたときに少し照れ臭そうだ。と思ったのだが、カーテンレールが取り付けられているので、その心配は解消されたと言ってもいいだろう。
そしてこれまたビッグウインドウ。この窓は南側を向いており、その日当たり具合は写真を見れば一目瞭然。窓の向こうには同じ高さの建物がなく、カーテン要らずなのは嬉しいポイントだ。窓から注ぎ込む月あかりが、あなたを快適な眠りへと誘ってくれるだろう。
「地球の大きさに比べたら俺の悩みなんて・・・」と思えたとき、私たちは人間として一回りも二回りも大きくなるのだろう。
そんな浪速区幸町二丁目から登場した上質な大人メゾネットは、最上階の72㎡。千日前線「桜川」駅から徒歩1分で、堀江にも徒歩でアクセスできるグッドリッチ。周囲と差を付ける上質な暮らしを実現するにはピッタリの物件だ。
敷金ゼロの礼金2ヶ月、その賃料は管理費込みの20.9万円。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:50236)