阿倍野
7月の不安定な天気の中、やっと晴れた1日を狙ってやってきたのは大阪市阿倍野区。最近の記事で言えば「鶴」の襖が印象的だった古民家と同じエリアだ。さて、JRの高架が示すとおり、天王寺駅まではおよそ600m。徒歩10分かからない距離を歩けば駅に到着するが、写真中央の2本のそびえ立ったビルが見えるだろうか。左手は「シティタワーグラン天王寺」で、右手の電線とモロ被りしているのが「あべのハルカス」だ。
600mという距離はちょうど、あの「あべのハルカス」ぐらいまでの距離である。遠い感じもするし、近い感じもする。ちなみに、「シティタワーグラン天王寺」と「あべのハルカス」が同じ高さに見えるが、実際はハルカスの方が倍近く高い。これが遠近法である。
シティタワーグラン天王寺:161m
あべのハルカス:300m
朽ちた外観
そして、こちらをご覧いただきたい。
嘘であって欲しいほど朽ちた外観のこのマンション。まさかの、本日紹介するのはこれである。夏の澄み渡る青空と対照的すぎて映えてしまうという、マンションのダークサイド部分である。
渋井不動産にお越し頂くお客様の中でも、「中身がキレイであれば、外観は古くてもいい」という方が多い。好きな男性のタイプに置き換えると、「ピュアな中年」と言ったところか。これから見る室内がキレイであれば、この物件もまだまだ望みあり、のはず。
いきなりの階段に少々戸惑ったが、それは今に始まったことではない。最初にあの外観を見せられてエントランスをくぐるのは、非常に勇気がいるものだった。
ただ、外観の割に室内はキレイそうではないだろうか。
最上階の18帖LDK
思っている以上にキレイだった。
クリーニング業者さんには心からのお礼を述べたいが、それにしてもなんであんな外観なのか。アナキン・スカイウォーカーの幼少期と晩年を見ているような、中と外のギャップが激しい。階段を上りきれば即LDKで、広さはなんと18帖。空間の中心に階段があるので家具の配置は少々悩みどころではあるが、そこをなんとか広さでカバーした感はある。
ちなみにこのマンションは9階建なので、8階の入り口から階段を上ったこのフロアは最上階である。
ゆとりあるウォークイン
ガラリすると、ここもゆとりあるウォークインクローゼット。
写真では写りきらなかったが、コの字型にハンガーパイプがぶら下がっているので、洋服の行き場を失いがちなお洒落さんも納得の収納力だろう。
最近モデルチェンジし、えらく人気を集めているとは聞いていたが、まさか阿倍野の風呂場でお目にかかれるとは。壁に張り付いたシフトレバー、そして躯体に似合わない大きなパワーウィンドウ(横開き)と、推しどころ満載な一品である。
この紹介を機に多くの方がジムニーの素晴らしさに改めて気づき、スズキの株が大きく上がることは間違いない。
ダークサイドが悪目立ちする阿倍野の1LDK、82㎡というゆとりある広さで賃料は11.5万円だ。その他の条件面も礼金1ヶ月のみなので、金銭面のハードルは低め。
ただ、この外観に加えて電車の音もまぁまぁ聞こえるので、そのあたりのハードルがクリアできるかどうかが肝だ。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
(物件番号:46680)