ごきげんよう。渋井不動産だ。お陰様な多数のご来店に心より感謝すると同時に、今日はみんなに聞いて欲しいことがあるんだ。聞いてくれ。
昨日の昼食、渋井不動産の給食で出てきた「カツ」の話だ。
オザワさんを含め全てのスタッフが待ちに待った給食の「カツ」。それがどうだろう、コロモが付けられてはいるものの、「揚げる」という行為が忘れられていたのである。
さて、渋井不動産ではそんなネガティブな出来事もビジネスチャンスと捉えて、新しいことに挑戦していくことにしているのだが、この未完成なカツ、あなたなら食べるだろうか。
意外にも美味しい、そんな「未完成なカツ」を、渋井不動産から販売開始だ。
そう、既に気付いた人も多いだろう。
『未完成中津』
その名の通り前述の未完成なカツと同様、「仕上げ」という行為を忘れられたエグい物件だ。
賃貸に出しておきながら「あとはヨロ。」的な、オーナーの粋なマーケティングが光る一品である。
この未完成中津、未完成といえどもある程度は完成しているから安心してくれ。
(みかんせい【未完成】とは… 意味や解説|類語[名・形動]まだ完成していないこと。 でき上がっていないさま。未完。 – 渋井国語辞書は27万語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。)
で、あれば、誰が「完成」させるのか。
それは、ここを借りるあなたしかいない。そう、DIYだ。あなたが、頑張るのだ。
全然おもしろくない空間を完成させてくれと言っているわけでは無い。
既に未完成ながら激渋な要素を兼ね備えたカツがここにあって、照明などある程度のコロモは付けられた状態だ。
あとはあなたの脳みその温度を上昇させて、カラッと揚げるだけなのだから、難しい話では無いだろう。
さらにこのカツは、生きている。「木」という生き物が呼吸をし、見ての通りしっかりと、頑張って屋根を支えているではないか。
どれだけ古くなっても、どれだけ埃をかぶっても、建てられた建築物は、使い続けてもらうために頑張っている。「倒れまい」と、死ぬ気で頑張っているわけだ。
だから今、DIYが必要だと私は思う。壊さずに、リノベーションして使い続けることが今、格好良い使い方なんじゃ無いかと、私は思う。
賃料は安く設定した。ぜひあなたの手を、貸してくれ。
ここまで自然の生命力を感じられる物件が、大阪市内にあるだろうか。いや、ない。
壁に現れた奇妙な物体は、恐らくこの貸家の霊(たましい)か何かだろう。
そんなはずは無いのだが、まるでもののけ姫の世界に来たかのような、そんな気分にさせられたのは言うまでもない。
オットコヌシ様までもが現れた。(やっぱりここは、もののけ姫の世界だったということだ。)
紛れも無い、この貸家のヌシ。長い年月、ずっとこの貸家を見守り続けた神様である。
今日はそんなオットコヌシ様から、あなたにメッセージを預かってきたから聞いてくれ。
「拝啓、大阪市内で賃貸物件をお探しの皆様へ。私は中津三丁目の古い長屋のオットコヌシ様だ。前回住んでいたボルダリング好きの若者が出て行ってしまったため、現在空室で入居者を募集している。改装(DIY)やペットの飼育など、制約を極力排除した条件で募集しているから、ぜひ一度興味のあるヒトは見に来てくれ。賃料も、6.5万円と格安に設定した。あなたの内覧を、待っている。ヨロ。」
以上
ぜひあなたも、オットコヌシ様に会いに行きませんか?内覧したい人は、今すぐお問い合わせを。渋井不動産が、ご案内させていただきます。