早いもの勝ち

ここ最近のＳＮＳが「オリンピックの抽選ハズレた」という話題でもちきりだ。４年に一度、その舞台で世界一が決まる祭典なのだし、しかも開催地が「東京」ということもあって非常に悔しい思いをした人は多いに違いない。どういった仕組みで抽選が行われているのかわからないが、こと「部屋探し」に関しては非常にわかりやすい。なにせ「早いもの勝ち」なのだから、誰よりも早く手を挙げればいいだけだ。

もし抽選がハズレた人がこの記事を見ているのならば、今回の「早いもの勝ちレース」だけは負けないよう目を凝らして見ていただきたい。場所は北区同心二丁目だ。

早すぎ。手を挙げるのさすがに早すぎ。まだ見て欲しいものがあるから、もう少し待って欲しい。玄関を開けると先々代から丁寧に受け継いできた「レトロなシューズボックス」と、それとは対照的に「モダンなテイストに仕上げた室内」が見事に融合している。

ミニ坪庭

そしてそのレトロシューズボックスの向かいには、ネコちゃんのトイレ。ではなく、ミニ坪庭的なスペース。ただの土間でよかったのに、センスを問われる仕様にしているあたりが入居のハードルを上げている。

昭和５５年築のビルヂングも、昨今のデザイナーズマンションマンションに負けじとアメセパったわけだ。もちろん、この突き当りの扉の向こうは風呂だ。

これと言って特筆することはないのだが、「風呂に入るのにトイレの前を通るのが気になる」と言われると『なんも言えねぇ』としか言いようがない。

では続いてリビングを見てみよう。

まだ改装中らしい。いかんせん来るのが早すぎたようだ。１６帖のＬＤＫのうち、４帖分の「エコフルガードＰＲＯ」が散乱してる。ただすでにほとんど改装は終了しているようなので、６月末にはキレイサッパリの「チョー気持ちいい」姿になっていることだろう。

気を取り直してキッチン。シューズボックス同様、レトロ感はあるものの、ボロさはなく非常にキレイなレトロキッチンだ。「レトロが魅力的な部屋なのね」と思った方、見切りが早すぎる。

実はレトロと違う、もうひとつの魅力がある。

芝＋バルコニー

芝ルコニーだ。

南向きのバルコニーでたっぷりの日差し、そして足元の芝という組み合わせが「何も言えねぇほどチョー気持ちいい」のだ。

ちょっと無理やりすぎたか。

洗濯物を干すのが少し楽しみになりそうだ。

９帖全ての畳が非常にキレイで、エアコンもしっかり完備している。ちなみにリビングにもエアコンがあり、あっちにはなんと２機も搭載しているのだ。ぜひ写真をスクロールし戻して確認してみてほしい。

リビングのエアコンコンビの距離がまぁまぁ近め。いかんせん日当たりが良いので、１機だけでは少々不安だったのだろう。

最後にエアコンコンビと同じ距離感の、襖コンビをパカリして終わりにするとしよう。

そして気になる賃料は込９.５万円と非常にリーズナブルなプライスで登場だ。敷金は３万円、礼金も１６万円なので、ちょうどオリンピックチケットで使おうと思っていた価格と同じくらいではないだろうか。

オリンピックは抽選でも、入居に必要なのは「早く手を挙げるだけ」だ。

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（物件番号：４５００２）