極楽の湯
この姿に見覚えのある方はいるだろうか。「何だこれは」の声のほうが多いかもしれないのでお答えすると、「壺湯」である。
2年ほど前、突如彗星のごとくあらわれ、数多の問い合わせを鳴らしながら消えていったという伝説の古民家、その風呂がこの壺湯なのである。月日が経ち、もうあんなの出てこないだろうと渋井メンバー全員が思っていたのだが、なんとこのたび奇跡的に復活したのだ。
場所は北区長柄西一丁目。古い古民家が立ち並ぶ、下町感ストロングな場所にある。
玄関を開けるとその風貌を一挙に捉えることができ、「リノベーションされた古民家に住みたい」のイメージ通りではないだろうか。シューズボックスは自身で準備する必要があるが、室内の雰囲気的にテイストはかなり選ぶだろう。
1人で暮らす分には何ら問題ないだろうが、2人以上の場合は食事中の入浴は控えるべきだろう。
極楽への入り口
壺湯に負けじと、脱衣所も個性を出している。
「大は小を兼ねる」が座右の銘である鏡職人自慢のワイドミラーに、「趣の深さはボウルの深さだ」がモットーの洗面職人自慢のボウル。モダンな古民家を創り上げる上で両者の協力は必要不可欠であったが、2016年にお互いの予定がバッチリ合い、このような雰囲気のある一室に仕上がっている。
ここはガス2口のシステムキッチンという、えらくナウい設備。古民家なのだから「かまど」を付けるくらいのこだわりでもよかったが、「こだわりすぎて不便になるのはイカン」という判断だろう。ファインプレーだ。
頭上に広がる開放感
頭上を見上げると、吹き抜けた開放感のある仕上がり。一番高いところで4mはあるだろうか。
入り組んだ木の梁が古民家ならではの味わいを出し、そこをスポットライトが照らすという時代を超えた共演。クラシックカーに現行の部品を取り込んだような「いいとこ取り」が、前回のリノベーションによって行われたことがよくわかるだろう。
賃料は12.5万円の、敷金1ヶ月、礼金2ヶ月で募集開始だ。最寄りは天六駅で徒歩8分ほど。休日は「日本一長い」と言われている天神橋筋商店街で買い物を楽しむことができる。
百聞は一見にしかず、このチャンスにぜひ壺湯の良さを目の当たりにしてほしい。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
(物件番号:44340)