店舗に住もう

大阪市は北区より「住める店舗付きビルヂング」が登場した。上の階に住みながら、営業時間になれば階段を下りて店を開ける、そんな働き方が可能なビルだ。大通り沿いなので視認性も良く、業種はなんと重飲食可。カレー屋、ラーメン屋、はたまたバーなどの利用が可能なのだ。もちろん中華も可能だが、真横の店舗と戦争が起きてしまうのであまりオススメはしない。

というわけで、本日はこの住める店舗ビルをご紹介しよう。

３坪で始める重飲食

まずはこの店舗部分。

なんと３坪という非常にコンパクトなスケールで登場だ。席数が限られてしまうので回転率の良い業種か、もしくはテイクアウト専門などであればパワーを発揮するのかもしれない。ちなみに、隣が中華屋であることは先ほどお伝えしたが、反対側に隣接する店舗は「立ち飲み屋」である。

この広さならではの業種がすでに隣で営業している悲しい事実。立ち飲み・中華を除いた業種で勝負してほしい。

ちなみにこの階段の勾配は富士山８合目ぐらいだ。

鉄骨むき出しの天井に、ゲレンデなら死者が出る角度の階段、そして我関せずの風呂場があって日当たり良好。順番に処理していこう。

すると非常にわかりやすいメッセージが書かれてていた。これでトイレがどっちなのか迷わずにすむ。もし１階でご飯を食べているお客様から「トイレ貸して」と言われたときも、『２階にあります！ﾗｯｼｬｯｾｰｰ!!』ということだけ伝えればいい。

便座に座ったときに扉の圧迫感がすごいのだろう。ｻｰｾﾝ

ただこれは座ったときの話なので、立って用を足す場合はそれほど気にならないと思う。

座るオンリーで営業していたこのトイレ。そりゃあ全員が便座に座るわけだから、メッセージを添えておくのは必要だ。もちろん今後の入居者がどのような制約にするかはお任せだが、このように主張や気配りを予め伝えておくことは大事だ。

ちなみにまさかのウィンドウクーラー付き。

管だったら何でもいいということが証明されている。

シャワーで汗を流す

そして風呂場。

見事にシャワーブースだった。確かによく考えれば３坪しかない広さで浴槽を置けというのが無茶な話。しかし、このシャワーがあるだけで生活する上での必需水回りは確保されたも同然だ。

１階でさんざん料理を作る毎日に追われ、ほとんど使わなかったのだろうか。

布団を敷いたらそれで終わりではあるが、ゆっくり身体を休めることはできそうだ。

１棟丸貸しで賃料は１１万円。３坪で重飲食可能という滅多にない条件で、しかも大通り沿いで住める。「いつか店舗を構えたい」と思っていたその「いつか」は、今かもしれない。

お問い合わせは、渋井不動産まで。