北摂回
ここは吹田市佐井寺二丁目。
この地の由来は、その名の通り「佐井寺」というお寺があることによる。佐井寺は非常に昔からあるお寺で、創建がなんと天武天皇の時代なのだとか。西暦で言うところの670年代の頃ということで、清原が逮捕される以前の時代。
さて、そんな佐井寺二丁目の写真だが、ご覧の通りが2点ほどある。ひとつは「春の気候が似合う閑静な住宅街」であること。もうひとつは「坂がすぎる」ことだ。
そんな鬼坂の途中にあるこの物件が本日紹介の家だ。どこか田舎のおばあちゃん家のような、ほのぼのとした雰囲気がある。
リノベーション済み
ガラッと玄関を開けると、不思議な空間だった。
どこがというと、「めちゃくちゃ新しい内装」というわけではない。かといって「古すぎて目も当てられない」というわけでもない。その秘密は、この家が4年前にリノベーションされているから。古民家ならではの居心地の良さに、現代の建具や建材の快適さを良い分量で溶け合わせ、安心感と落ち着きのある空間に仕上がっている。
母屋は木造だが、この地下洋室はコンクリート造。13帖の広さがあり、しっかりクローゼットとエアコンも完備。ほどよくリビングとは離れているので、ワーキングスペースとして使用するのがいいかもしれない。
非常にワイドな浴槽に浴室乾燥機、そして豪快なシャワーヘッドに果てしない鏡。どこを見ても高級感のある設備、こんなの外観からは想像もつかなかっただろう。毎日の入浴が楽しみなバスルームである。
日本昔ばなし
なんと囲炉裏だった。かまどは無いけど囲炉裏はあった。
ここに炭を入れて魚を刺して焼くだけで、そんじょそこらの料亭に匹敵する一品が作れてしまう。こんなご時世だからこそ、昔ながらの手法で作る料理は格別だろう。
火事だけは本当に勘弁してほしい。
北摂のリゾート
このウッドデッキバルコニーだ。
屋根付きで直射日光が当たらない、リゾート地に来たかのような空間。イスを置いてゆっくりすれば、そこはまるでセブ。
広々とした空間であることもそうだが、さらにテンションが上がるポイントがある。
視界の隅では近隣の公園で遊ぶ子どもたちの姿が見え、ご近所さんが咲かせたピンクの花が春の訪れを告げる。そしてこの見晴らし。鼻毛が出ていることを笑われても、ここに吹くそよ風が悩みを吹き飛ばしてくれる。
こんな景色を味わえるのが、佐井寺というエリアを選択する大きなメリットであることは間違いない。
あと気になるのは賃貸条件だが、92㎡という広さ、そしてウッドデッキバルコニーも付いて、なんと10万円。北摂クオリティをまじまじと見せつけられた、そんな物件だ。
坂はキツイがそこから得られるものは非常に大きく、こんな家に住めるチャンスはそうそう無い。吹田エリアも選択肢としてアリなら、一度見てみるべき物件だ。
お問い合わせは、渋井不動産まで。