そして新しく加わった新メンバーのヨーコ、生態を明らかにするブログは今後アップしていくつもりだが、とにかく物件に詳しい。「◯◯のマンションは築浅でとてもキレイですが、そのエリアだと□□マンションのほうが個人的に好きです」「△△のビルはＲＣ造で、外観がレトロでカッコいいんですよ。」など、こっちが聞いていないのに物件について話し始める。

我々不動産マンはその知識はあればあるほど良いのだが、既存メンバーも「何コイツ」と思うほど物件に詳しいヨーコなので、もしご案内の際に彼女が担当となれば色々と質問を投げてみて欲しい。ちなみにスリーサイズについてはノーコメントの意向らしいので、予めご承知おきを。

場所は大阪市大正区平尾四丁目のとあるビル。ひと目見ただけで「結構な築年数ですね」とわかるほど、ビル全体がレトロな雰囲気。そして最寄り駅は大正駅なのだが、徒歩にして約３５分。遠すぎる。

さすがにナシかなと思った。

なぜならそんな逆境を覆してしまうほど、渋い部屋だったからだ。準備はよろしいだろうか。

白く塗装されたコンクリート

室内に入った瞬間から、この部屋が只者じゃないことがすぐに分かる。

むき出しになったコンクリートは塗装されている。粗いコンクリートの質感をあえてそのままむき出しにすることで、室内を無骨な雰囲気に仕上げている。

床全面には無垢材

そのまま室内へと目を向ければ、足元一面に無垢材が敷き詰められていることに気づく。「おいおい、こんな渋い内装に仕上げていいのか」と嬉しい悲鳴が頭でこだまする。

広すぎたワンルーム

そしてそのまま足を進めれば２０帖のビッグワンルームと出会う。

電気が点かなかったので見えづらいが、天井にはダクトレールが走っており、裸電球がポツポツとぶら下がっている。廊下部分を除いたとしても、この写真の空間だけで１５帖はある。

ハイスペックキッチン

しかもキッチンはガス３口のシステムキッチン。

一人でこのキッチンを自由に使えるというのは、料理好きな方は万々歳ではないだろうか。二人暮らしも現実的に見えてくる設備ではあるが、駅から遠いので恐らくそれは無い。

ここも抜かり無く無垢材が敷かれているので、用を足す際はくれぐれもハネに気をつけてほしい。

せっかくセパレートになっているのだからもう少し欲張っても良かったとは思うが、一人暮らしならそんなにお湯を張ることはないのでこれで良し。

わざわざ手間のかかる塗装で仕上げ、床にも無垢材を敷き詰めるという珠玉の一部屋。一人暮らしの理想を詰め込んだこの部屋は、賃料がなんと５.５万円と破格の賃料でしかも敷礼０。仮に西区で登場しようものなら９〜１０万円でもすぐ埋まってしまいそうなものだが、ここが少し離れた大正区だからこの賃料なのだろう。

それを加味しても非常にリーズナブルなのは間違いない。

何度も言うが駅までは遠い。しかし、ことバイクを持っているのであれば、１５分も走れば中心部までたどり着くことができる。フットワークが軽ければ軽いほど、お手頃な賃料でクオリティの高い部屋に住めるという良い例だ。

お問い合わせは、渋井不動産まで。