場所は大阪市西区南堀江、目の前には立花通り（オレンジストリート）が見える。戦後は「家具のまち」として全国的に有名になったが、現在はそれに加えオシャレタウンとして名を轟かせており、カフェ激戦区でもある。コーヒーを飲みに入れば、店内のどこかしらでシャッター音が聞こえるほど工夫を凝らしたラインナップでお客様を喜ばせ、昨今のＳＮＳを賑やかにしている立役者だ。

サンハイツ南堀江

そんなオレンジストリートを見晴らすように建っているのがこの「サンハイツ南堀江」だ。

築４１年目を迎える「チクフル」の分譲マンションであり、ＳＲＣ造の重厚感が外にいても伝わってくる。

案内板や掲示板が昔ながらの雰囲気を漂わせるが、壁などは定期的な補修によりキレイな状態を維持しているのがわかる。

今ではあまり見ることが無くなった深いあずき色の扉、渋柿のような非常ベル。まさに築年数がそのままむき出しになっている共用部だ。

天井のダウンライトがリビングへ導くように点在し、その先には玄関とは打って変わった美麗な扉が待っている。

床一面には無垢材を使用したヘリンボーンだ。聞き慣れない人がいると思うので、少しフォーカスを当ててみよう。

ヘリンボーン

ヘリンボーンとはそもそも「魚（ニシン）の骨」に似ているというととから名付けられた模様のこと。ホッケにも似ている。

長方形の板をＶ時に組み合わせることで光を拡散させており、一般的なフローリングと比較すると、部屋全体に奥行きが生まれるようになるのが特徴。

また、このように床がすでにデザインとして完成しているので、家具を置かなくても物寂しい空間になることは無い。

名古屋といえば、名古屋モザイク

そしてリビングは床だけではなく、空間の一角にまで手が凝っていた。これは造作されたテレビボードだ。

壁には※名古屋モザイク工業株式会社の「名古屋モザイクタイル」を使用。床と壁で素材感を変えることでメリハリをつけており、聖域的な雰囲気を出しています。

※全国でもトップクラスの売上を誇るタイル商社。大阪では中央区備後町にショールームがあり、時期によっては「タイルの詰め放題」イベントを催していることも。

ＬＩＸＩＬの「ＡＬＥＳＴＡ」というモデルのワイドなカウンターキッチンで、その幅は２１００ミリに及ぶ。食器洗い乾燥機はもちろんのこと、手をかざすだけで水が出るハンズフリー機能など、調理がしたくなる機能が盛りだくさん備わっている。

このタイルももちろん、前述の名古屋モザイクタイルだ。

広さは４.５帖とやや小ぶりではあるが、収納力は文句無しなのだ。写真右手の扉を開けてみる。

思っていた以上の奥行きがあり、お子様の洋服類であればここに全て収納しておけそうだ。

反対側の景色が水浸しのように見えるのが特徴。外に面した窓をこのガラスにすると、景色は常にレイニーブルーになる。

「優美さと機能美をモダンにデフォルメ」が宣伝文句の通り、優美さと機能美がモダンにデフォルメされている。天板は人工大理石を使用しており、掃除もラクラクなのだとか。

ワイドな鏡が高級感を持たせ、端に映る例のタイルがレトロ感を演出。

価格は３２８０万円、南堀江のオレンジストリートを望む部屋が、フルリノベーションで売り出し中。(ちなみに、金利０.７％・頭金０の３５年ローンで月々１０万円ちょい。）

お問い合わせは、渋井不動産まで。