日本初の田園都市、千里山
【都市の長所と農村の長所】を併せ持つという「田園都市」。これは近代都市計画の祖と名高い、ご存知『エベネザー・ハワード』が提唱した考えで、その第一号はイギリスのロンドン郊外のレッチワースで行われた。このレッチワースでの計画が見事成功し、その後の近代都市計画に多くの影響を与えることとなった彼の功績は、あの『パトリック・ゲテス』と並ぶと言われている。
そしてそのレッチワースを見本にした日本で最初の田園都市が、ここ千里山だ。駅を境に西側は戸建が、東側は集合住宅が立ち並び、それぞれ違った風景が楽しめる。
【千里山グランドハイツ】
この界隈に住んでいる人はもちろん、ヴィンテージマンション好きの方ならご存知だろう。日本では珍しい『ある空間』が利用できるマンションとして、その名を世に知らしめた物件だ。
では『ある空間』とは何か。
プール付きヴィンテージマンション
答えは【プール】
当時の建築技術を結集させたRC造5階建てのこのマンションは、「大阪万国博覧会の外国パビリオン・スタッフの滞在用」として建てられた背景があり、ご覧の異国感漂う風貌となっている。
まるで海外のリゾートホテルのようだが、これが50年前に建てられたというのだから驚きだ。
この時期は冬なので利用者はいないが、いつ人が来ても大丈夫なように水質管理もしっかりしている。
大スターが愛したマンション
そしてこのマンションを有名たらしめたエピソードがもうひとつある。
あの昭和の歌姫「美空ひばり」が、このマンションで生活していたらしい。テレビ関係の偉い方がこのマンションの一室を保有しており(現在は不明)、美空ひばりが関西に来る際はここでゆっくり寛いでもらう『隠れ家』として提供していたとか。
廊下を真っすぐ走る青いカーペットと朱色のレンガ、そして辺りを覆う緑のコントラストが非日常的であり、豪華なゲストの来賓場所として利用されていたのも納得できる。
磨りガラスを通過してやわらかくなった光、それらが壁・床を淡く上品な色合いに変え、この場所を歩くだけで「千里山グランドハイツ」が持つステータスを感じることができる
階段手すりに施された装飾も、どこか異国である。
玄関土間を抜けると壁一面に大きな玄関収納が並んでいる。
室内の半分以上がリビング
角度を変えてみるとシステムキッチンが遠くに見える。
この部屋は1LDK、広さは73㎡なので全体としては概ね45帖の空間なのに、その半分以上をリビングにしているという贅沢さ。
昔のマンションなので天高はどうしても低いが、それでも開放感が勝るほど広い。
50年前そのままだったら薪火で沸かすタイプだったかもしれないが、ここも柔軟に入れ替え済み。
サクッとだが、室内の紹介は以上だ。後は現地で思う存分確認してほしい。
今なお色褪せないこの風貌を維持しているのは、住人がこのマンションを愛して住んでいる何よりの証拠。価格は1680万円でプールの利用料も込み。(ちなみに、金利0.7%・頭金0の35年ローンで月々6.9万円ほど。)
現代の建築でこのようなマンションを求めるなら海外しかない、それほどまでにこの物件は異彩を放つ存在なのだ。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
価 格 | 1,680万円 |
管理費 | 12,350円 |
修繕積立金 | 11,480円 |
所在地 | 大阪府吹田市千里山月が丘六丁目1番地 |
最寄駅 | 阪急千里線「千里山」駅 |
築年月 | 昭和44年3月 |
構 造 | 鉄筋コンクリート造 |
間取り | 1LDK |
専有面積 | 73.73㎡ |
バルコニー面積 | 不詳 |
駐車場 | 有り(空要確認) |
ペット | 不可 |
分譲会社 | 京阪産業株式会社 |
管理会社 | 株式会社浪速管理 |
物件お問合せ番号 | 37686 |