俺が大阪の堂島で住むことになった事務所。

「大阪支社を起ち上げるぞ!」

3ヶ月前、勤めている会社でそのような事業計画が発表され、俺が大阪第一号の社員になるよう命じられた。場所は北区堂島二丁目、生まれてずっと東京で暮らしてきた俺は、大阪の地理のことなど全くわからない。調べてみると堂島ロールというロールケーキが名物らしいが、糖尿気味の俺にとってはヘイトスピーチに聞こえる。

室内はちょっとだけイメージと違った。

いや、結構違った。思っていた以上に「家」感があった。新幹線の中で『扉を開けた瞬間にドンと正方形の空間が広がって、天井はコンクリートむき出し・床は無垢材で』、なんてことを想像していた。あの時間を返せ。

「え!?先輩こんなオシャレなところに一人で勤務してるんすか!?羨ましいな〜俺も大阪勤務がいいな〜」なんて後輩が訪ねてきたときのことを想像していた。アイツにはひたすらこのカーペットを掃除させてやる予定だ。

室内の広さはまぁまぁだった。

18帖の広さは一人で仕事をするには大きすぎると思うかもしれないが、実際はそうでも無い。なにせ俺はここに住みながら仕事をするのだ。プライベート?そんなものは東京に置いてきた。今ごろ腐ってる。

というか今思い出したが、わざわざ住みながら事務所を構えなくても良かったのではと思っている。

エントランスのロビーに来客用のソファがずらりと並んでいて、ウチで置く予定のイスよりよっぽど座り心地が良さそうだった。あそこで商談したほうが、トントン拍子に話が進みそうな気がする。

バルコニーがまぁまぁ広い点も、この部屋を憎みきれないポイントだった。

確かに「大阪ではどんな事務所が良い?」と上司に聞かれ、普通に住める点とバルコニーが広ければ嬉しいことは伝えた。そしてこのまぁまぁさ。広いのは広いが何とも言えない感がある。

室内に戻り、ふと俺はある事に気づいた。キッチンが無い。キッチンナッシン。

早速俺は上司に連絡した。すると「キッチンは無くてもカセットコンロでなんとかなるよ。俺も学生の頃はそんな生活してたし。」と言われた。お前の学生時代に俺を巻き込むなと言いたい。

リビングとは別の洋室にもやはりキッチンはなかった。

3帖弱のこの部屋、恐らくストックやクローゼットといった使い方になるのだろうが、あの上司がこの部屋を見たら「俺は学生時代それぐらいの広さで寝てた。」とか言うのだろう。キッチンも無く、これぐらいの広さで寝ていたなんて、ムショにでもぶち込まれてたのかアイツは。

別の扉を開けると水回りが集まっているようだった。どうやらカセットコンロ生活のゴングは鳴ったみたいだ。

一般家庭でもよく見るタイプの独立洗面台に洗濯パンがある。

そして風呂。

鏡の位置が低い気がする。というか小さい気がする。まぁ別に鏡は無くても構わないのだが、あるのであればそれなりのポジションで仕事してほしいとは思う。

トイレはもはや何も言うことは無い。そんなことより今俺の頭の中はどのカセットコンロを買うかでいっぱいだ。このマンションから歩いて梅田まで行けるようなので、そこで物色しようと思っている。

※今回の記事は「大阪で新規事業を始める」という方を例に書いたフィクション記事ですので、この記事が挙がった時点で実際に誰かが入居しているわけではありません。ただ、キッチンが無いという事実はノンフィクションです。

北区堂島二丁目という憧れの立地で、カセットコンロで住みながら事務所を構えてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせは、渋井不動産まで。

賃 料100,000円
共益費賃料に込み
敷 金-
礼 金300,000円
所在地大阪市北区堂島二丁目
最寄駅西梅田駅
築年月昭和53年11月
構 造鉄骨鉄筋コンクリート造
間取り1LD
面 積約51㎡
種 別賃貸マンション
所在階3階
E V有り
駐輪場有り(空き無し)
駐車場有り
ペット不可
物件お問合せ番号37324

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