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「収納が多い部屋を探しているのだが。」

そう言って渋井不動産にやってきたお客様がいた。話を聞いてみると「知らないうちに洋服と靴が多くなってしまい困っている」とのことだった。知らないはずはないのにと思いながらフンフンと頷き、理想の部屋のイメージを共有していく。

西区でもかなり理想に近いものがあったが、お客様の心を奪ったのはこの浪速区のレトロマンション。一見すると普通のようだが、その秘めたポテンシャルが決め手となった。

ポテンシャルその①

まず惹かれたのが、玄関脇に置かれたこのシューズボックス

見た目を裏切らない収納力にかなりテンションが上がっていたが、ここで大きなターニングポイントが発生。

「じいちゃん家に置かれていたやつと同じ」ということだった。

懐かしむようにその収納力を再確認し、じいちゃんの懐の深さにはかなわないという結論に。

ポテンシャルその②

そして共用部のレトロ感に反して、キレイなフローリングが敷き詰められたリビング。広さは10帖もあり、しかもよく見ると洋室が隣接している。

一人暮らしを予定している人にとっては無限にも見える広さだ。

そのリビングで一際存在感を放っているのがこの洗面台・洗濯パンブラザーズ。(バブルガムブラザーズと所属事務所は違うが、こちらの方が先輩ブラザーズである)

余りにも堂々と居座っていたため、これが普通かと錯覚しかけた。少し変則的な位置にあることを説明すると「わざわざ(洗面所まで)足を運ばなくて済む」という、タモリも空耳かと疑うほどの大御所っぷりだった。

ポテンシャルその③

初めの話では「あまり料理はしないかも」ということを伺っていたが、ビックリさせようと思い、部屋に入るまでガスの3口であることは伏せておいた。

「1口でよかったかもしれませんが、なんとガス3口キッチンなんです!」

そこそこに喜んでいただいた。

ポテンシャルその④

さて、隣接する洋室は6帖で、正面には入居者様が欲しがっていたデカい収納

キッチンのときとは雲泥のテンションで喜んでいた。

パカリ。

この収納力を持ってしても「まだ収まりきらないかも」という話がポロリしたが、部屋の広さがそれを全て解決してくれた。

1LDKで広さは35㎡。仮に洋室全てを収納スペースにしても、リビングも十分広いので快適に過ごせる。

ただ、何かがあれば何かが無くなる。

これは部屋探しの鉄則みたいなものだが、「居住スペースが広い」という代わりに失ったものがこちら。

浴槽に表れた顕著なしわ寄せ

ゆったり浸かることは難しく、足を抱えての入浴になりそう。ただ、バブを使うときも半分で済みそうだし、そもそもシャワー派という入居者様にはこれがディスティニーなのだ。

トイレもウォシュレットが搭載されていないものになるが、トイレットペーパーでゴリゴリ攻める派の入居者様には、これがディスティニー
もうひとつ「しわ寄せ」を言うのであれば、この部屋はバルコニーがない

ただ、この広さとクオリティで賃料は込6万円というポテンシャル。難波駅も徒歩圏内という立地の良さもキラリと光り、めでたく入居が決まった。

この部屋を、居住スペースが無くなるほど服で埋め尽くすは難しいと思うが、渋井不動産は入居者様のそんなポテンシャルにも期待している。

お部屋探しは、渋井不動産まで。

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  • 浪速区の35㎡1LDK、難波も徒歩で込6万円。
  • 浪速区

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