団地に魅せられて
古き良き集合住宅、団地。戦後の急激な人口増加と、それに伴う住宅不足を解消するべく建てられた住宅群が、今ふたたび「ノスタルジーの象徴」として魅力を見出されている。

大阪メトロ谷町線『都島駅』から徒歩3分。一見すると何の変哲もない団地に見えるが、梅田までドアtoドアで10分ほどと聞けば、この物件から放たれる信じられないほどのノスタルジアを思い知るだろう。
もちろん、”電車に乗って”という枕詞はつくものの、それでも都心部からわずか十数分でこの郷愁ただよう街並みがひろがっているなんて、誰が想像しただろうか。

建物裏側では、1階に喫茶店や書店が並ぶ。カフェやブックストアなどの横文字ではなく、珈琲や文藝書といった字体が馴染む佇まいである。
恐らく山崎貴 監督ならば、ここを「ALWAYS 三丁目の団地」と名付けるだろうし、主演の吉岡秀隆が団地に集まった人々と高度経済成長期を生き抜く姿まで想像できてしまう、そんな雰囲気だ。

ちなみに、団地の西側にある桜通商店街を抜けると、

はま寿司も徒歩2分。
昭和のノスタルジーにどっぷり浸らせておいてすみませんが、回転寿司が近所にあるって大きなアドバンテージじゃないですか。なんぼタイムスリップしたような街並みだろうて、時代は物価高の令和。「徒歩2分で一皿100円から寿司が食べられる」という点は、世界観をぶったぎってもお伝えしたかったのです。
団地にお邪魔して

寿司から帰還。やってきたのは、団地の3階である。もちろんエレベーターなんてものは概念ごと無く、自らの足でたどり着くスタイル。


玄関あがって右手には、10帖LDKが続く。扉のないオープンなリビングで、第一印象では、なぜこの位置に?という高さに設置された電話に視線を奪われる。


リビング奥へ進むと、昭和から令和に引き戻されるアクセントクロス。床も木目調のクッションフロアに張替えられており、「取り入れるモンは取り入れんと」と時代に迎合した仕様が伺える。

くるりと振り返ると、キッチン登場。給湯器から感じられる微量のノスタルジーが、エプロンより割烹着を連想させる。
冷蔵庫をどの向きに置くか悩ましいところだが、キッチン対面にカウンターを導入してⅡ型キッチンに仕上げるのもひとつの手。昭和レトロなホーロー鍋や食器など、あえて見せるレイアウトも粋である。

LDKのお隣には6帖洋室。リビング同様に採光は南向きで、部屋いっぱいに自然光が満ちていた。
写真右手の引き戸は収納で、あなたの脳内に浮かんだ押入れのイメージがそのまま具現化されていると言って構わないだろう。

玄関側には6帖和室。窓では、まるであつらえたかのような公園の緑がさざめき、北向きというネガ要素を吹き飛ばすほどの癒しが味わえる。茶を点てる、書をたしなむなど、うっかり手を出してしまいそうな趣すらある。
なお、エアコンは自主設置。おそらくLDKと洋室は付けられそうだが、和室はウィンドウクーラーになるだろうか。その分、月々の賃料は団地プライスなので、最後の諸費用と照らし合わせてご検討いただきたい。

和室眺望の公園。ちなみに、同じパークビューが、

風呂からも見える。
ドアを開ける際は、一旦、ニーチェの名言を唱えてほしい。
ニーチェ⋯19世紀に活躍したドイツの哲学者。「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という名言の人。バルコニーで視線を意識して欲しい際などに添えておくと、なんとなく注意喚起になる。なお、本来の意味はぜんぜん違う。



都島区より登場した団地、アクセスは大阪メトロ谷町線『都島駅』徒歩3分。駅近もさることながら、梅田まで数駅という距離感は、通勤通学やお出かけなど利便性が確約されたもの。
諸費用は敷金1ヶ月・礼金1ヶ月の賃料管理費込み月額7.2万円。エアコン含め初期費用こそ少し掛かるものの、54㎡の2LDKがこの賃料なのは団地に住む最大のメリットと言えるはず。
今こそ、団地に住みませんか。以上、渋井不動産でした。
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