
やってきたのは、阿倍野区相生通(あいおいどおり)。阪堺電車『聖天坂(しょうてんさか)駅』徒歩4分の物件をご紹介いたします。
最寄駅に一両編成の電車が乗り入れている時点でお察しかと思いますが、決してメジャーなエリアではございません。念のため駅名に読み方までふったものの、「天王寺まで自転車で10分」だけ覚えておけば暮らせる立地です。
ではなぜ、そんな土地勘のないエリアにやってきたのか。それには明確な理由があるのです。
阿倍野区の隠れた名作

ある日、渋井スタッフのひとりが言いました。「これ、僕の推し物件なんですよね。特に上から見た形状がたまらなくて。」と。
た、たしかに〜!
というわけで、好奇心に突き動かされるままに思わず筆を執った次第であります。

それにしても、どうやってこの物件を見つけたんだろう。普段は天空にでも住んでいるのかナァなんて考えているうちに、お目当ての物件へ到着。
建物正面の写真だけでも、他とは一線を画す意匠性がありありと見て取れます。シックなタイル張りの壁もさることながら、刺さると痛いだろうナァと想像させるフォルムも独創的です。

なお、当物件にはエレベーターがありません。その前提をもってしてあの位置に駐められた自転車を見ると、「なぜ駐輪場に駐めないんだ」という疑問から、「どうやってあそこまで上ったんだ」という疑問に変わっていきます。
ちなみにお部屋は2階なので、”エレベーターが無い”という敬遠ポイントも、後期高齢者以外であれば聞き流せるだろう階数です。


ここだけ見ると、まるでツリーハウスのような玄関ですね。まだお部屋に入っていないにもかかわらず、すでに名作と冠することに納得しかけています。
しかしながら、設計は特に著名な個人建築家というわけでもなく、大阪市住宅供給公社が施主となって1969年に建築された公社分譲マンションとのこと。まさに知る人ぞ知る、名建築とでも言いましょうか。
一人でも家族でも、53㎡の3DK

玄関ドアを開けると、これまた渋めの室内がお目見え。築古好きにはたまらない風合いを残しつつも、清潔感が感じられる第一印象で、爽やかに出迎えてくれました。
シューズボックに見える右手の扉はPSです。ゆえに靴箱はありませんので、必要なサイズ感のものを導入してください。

まず最初に現れたのは、7.5帖のダイニング・キッチン。
広々としたLDKをお望みの方にはすみませんが、”強制的にテレビを排除した食卓が囲める”間取りは、個人的には悪くないんじゃないかと思います。おかあさんといっしょを見ながら食事をとる我が子が、音楽にノリながら米粒を撒き散らすといった悲劇も生まれません。

キッチンはコンロ自主設置タイプ。キッチンというより、台所と呼称したくなるビジュアルでしょう。換気扇なんて、気を抜くと幼少期にタイムスリップしそうな形状をしています。
危うく懐古の情に飲み込まれかけたものの、手前の新調されたドアのおかげで今は令和だと現実に戻って来れました。エモーショナルにやられそうになったときは、どうぞ水回りのドアをご覧ください。

6帖の和洋室×3

DKのお隣には、6帖の洋室・和室が並びます。お察しの通り、エアコンは自主設置。コンロやエアコンなど最初はなにかと入り用なのですが、月額7万円台で住めるというランニングコストを差し引くと、十分におつりが出るはず。まあそんなことよりコンセント横の穴が気になりますね。

和室側。どうやら足元のふさがれた穴は、エアコンのドレンを通す配管穴のようです。なんとも力技な配管と配線が予想されるものの、夏の暑さには代えられません。しかしながら、今の時期からの入居であれば、来年まで見ないふりをすることも可能です。

そして残るひと部屋(6帖和室)には、エアコンの先行配管がありません。なのでいっそ、ここは必要なときにだけ立ち入る収納部屋にしてしまうのもアリ。
とはいえ、全ての居室に採光面が確保されているので、夏さえ凌げば、自然光が差し込む快適なお部屋かと思います。
文句なしの水回り

水回りは全てリノベーション歴が感じられる仕上がり。ネチネチとエアコンの件をつついていた自分が恥ずかしくなるほどに、高年式のものたちが揃えられていました。


では、おさらい

阿倍野区相生通から登場した53㎡の3DKは、阪堺電車『聖天坂駅』徒歩4分。最寄り駅こそマイナーなものの、『天王寺駅』までチャリで10分と聞けば、途端に利便良く暮らせる自信が湧いてきます。
諸費用は、敷金ゼロ・礼金2ヶ月の賃料共益費込み月額7.6万円。一人暮らしが叶う賃料帯はもちろん、ファミリーでも暮らせる広さも兼ね揃えています。
阿倍野区に隠れた名建築があります。例えお探しのエリア外だったとしても、建物のエントランスをくぐった高揚感にあなたは抗えるでしょうか。知る人ぞ知る名作、ぜひ一度ご覧ください。
以上、渋井不動産でした。
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