大阪を中心に数々の名作マンションを生み出している建築家・遠藤剛生。本日ご覧いただくのは、そんな遠藤剛生設計事務所が手掛けたヴィンテージマンションでございます。
遠藤剛生⋯安藤忠雄や伊東豊雄など、日本建築界において”花の16年”といわれる昭和16年生まれの建築家の一人。千里山ロイヤルマンションや大阪府営東大阪吉田住宅などの名建築をジャンジャン建て、大阪市景観建築賞大阪府知事賞などをジャンジャン受賞してきた建築家。
南千里グレースヴィラ

・築年月:1974年8月
・所在地:大阪府豊中市上新田四丁目16-12
・構 造:RC造5階建
・分 譲:関西リゾート株式会社
・施 工:松本建設株式会社
・管 理:自主管理
・最寄駅:阪急千里線『南千里駅』徒歩13分、北大阪急行線『桃山台駅』徒歩15分
ここで補足しておくと、当マンションは「総戸数16戸」と非常に限られた区画数です。ゆえに空室自体がもはや奇跡みたいなもんであり、さらには今回、最上階角部屋という「奇跡の最上級ってどう表現すればいいの?」と私めの語彙力では追いつかない区画をご紹介させていただきます。では、張り切ってまいりましょう。

お部屋は5階。ワンフロア3戸が並ぶ廊下は、まあるいエレベーターを中心に各住戸が点在しているような、お隣さんの気配を感じにくい配置です。
“自主管理”ではあるものの、共用部は非常に管理が行き届いており、このマンションを愛している方々が丁寧に住まわれている印象を受けました。
ここにしかない85㎡の2LDK

玄関ドアはどう見ても新しい状態。共用部の雰囲気にうまく馴染むように新調されているあたり、当マンションに対するリスペクトが感じられます。

玄関扉を開けた時の「うわぁ~!」指数、10点満点中9点。
上記はこの部屋を目の当たりにした売買担当チーフの感想。この「うわ〜!」にどんな感情が込められているか不明ですが、我々が感じた心のザワつきがそのまま「うわぁ〜」に反映されていると思って差し支えないでしょう。

うわぁ〜!の勢いでリビングへ。正確な帖数こそ分からないものの、一般的な”ビッグリビング”と呼称しても差し支えない広さが感じられます。
正面の採光は東。そこから北・南と続く三面採光が確保され、自然光がに満ちた明るいメインルームです。

右手へくるり。

キッチンには、申し訳程度のシンクがスタンバイ。こちらに関しては、「残されている」と言った方がしっくりくるでしょうか。
お部屋自体はフルリノベーションされているのですが、現状すぐに住める状態とは言えません。ただし作り込まれた大枠があるので、部分的なカスタムで十分に収まりそうなイメージ。設備をアップグレードして壁などを綺麗に整えたとしても、コストはフル改装の半分ほどに収まる予想です。
まあ、床が気になって話が入ってこないですかね。
再び廊下へ戻ります

玄関まわりの黒さに改めてびっくりしたところで、次のブロックへ。
一般住宅とは思えぬビジュアルの廊下には、収納と洋室×2、水回りが並びます。順に見ていきましょう。

LDKの横には金色に輝く洋室①を配置。大阪城天守閣に展示された「黄金の茶室」と同じシンパシーを感じますね。ここに豊臣秀吉と千利休を配置すると、気分はもう安土桃山時代です。
黄金の茶室⋯天下人・豊臣秀吉が作らせた、金箔張りの組み立て式茶室。持ち運びができる構造で、京都御所や名護屋城などへ運ばれ、天皇や外国使節を驚かせた。そりゃ驚くやろ。
洋室②を開けた時の「うわぁ~!」指数、10点満点中10点。
海外の子供部屋を彷彿とさせる洋室②は、玄関よりも大きめの「うわぁ〜!」が飛び出るカラーリング。女児がいらっしゃるご家庭ならば、「しなこちゃんが配信してそう」という一言を添えると、このまま活かせるかもしれません。
最上階角部屋、テラス付き


リビングと洋室が面するは、最上階角部屋プライベートテラス。こちらには水栓が設けられており、ガーデニングが捗るフラワーボックスも設置済み。
さらには当物件、ペット飼育可(規約制限あり)です。屋上ドッグランのようなスペースを囲ったり、お子様と水遊びをしたり、夢がひろがるスペースになっています。
アップグレード推奨の水回り

では、最後に水回りをざっと見ておきましょう。
ムーディーな洗面スペースには、”ライティング”という個性を添えて。洗濯機置き場はドラム式一択の仕様で、縦型の洗浄力を支持する場合はつくりかえが必要です。

バスルームは浴室乾燥機つき。ミラー部分の錆が気になるついでに、ここは全とっかえでも良いかもしれません。構造上可能であれば、追い焚きも追加したいところ。

トイレは「あかぁ!」という第一印象。赤さに目が慣れてきたら、次は曲線美にも目を奪われるでしょうか。恐らく特注ということを鑑みると、このタンクはぜひとも残しておきたいところ。
追伸、まだあるよ

ちなみに当マンションには、共用の屋上もございます。最上階テラスが専有部にあるので眼中にないかもしれませんが、ぜひともお見知りおきを。
そしてダメ押しで、地下自走式駐車場の権利も付いてきます。おめでとうございます、「最寄り駅が遠い」という懸念点は消え去りました。ざっと見たところハイルーフは微妙だったので、サイズは現地でご確認くださいませ。
ローンシミュレーション

豊中市より登場した85㎡の2LDKは、販売価格2,580万円。金利0.93%・頭金なしの元利均等返済35年ローンを組んだと仮定すれば、管理費・修繕積立金込みで月々9万円ちょい。仮に設備や壁などの改装費用で500万円プラスしても、月々10.4万円ほどのシミュレーションです。
遠藤剛生設計事務所が手掛けた名作マンション、全16戸しかない区画の最上階角部屋が出ました。マンションを内覧できること自体が希少な機会です。このチャンスを、お見逃し無く。
以上、渋井不動産でした。
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