金麦 難波店

濃厚な鶏白湯スープが特徴の、ラーメン・つけ麺専門店『金麦』。アメリカ村店に次ぐ2店舗目として、9月1日になんばパークスのすぐそばに難波店をオープンされました。おめでとうございます。

同じ鶏白湯ラーメン専門店『麦×鶏』と合わせて現在4店舗を運営されている代表の山口さん(以下、将 さん)に、この度インタビュー。これまでの歴史やラーメンに対する情熱、この先に見据える展望などじっくり伺ってきました。
これまでの集大成、金麦 難波店
-エイキチ
将さん、『金麦』オープンおめでとうございます!
-将さん
ありがとうございます!

-エイキチ
南船場に最初のお店『麦×鶏』をオープンされてから、6年間で大阪に4店舗(静岡・御殿場にFC1店舗)を運営されている将さんですが、ご自身で思い描いていたイメージ通りに来ていますか。
-将さん
全然、そんなことはないです。本来のイメージだと、今ごろ丸亀製麺くらいの店舗数になっているはずでした。
-エイキチ
さすがにそれは無理でしょ!(笑)
『麦×鶏』と『金麦』の違いってどういったところにありますか。
-将さん
ラーメンのメニューとしては根本的には変わりませんが、内装やエリア、ターゲットなどは差別化しています。
オフィス街にある『麦×鶏』はビジネスマンの方に多く利用していただいています。
『金麦』は、より「和」を意識した内装で、日本料理を味わうかのような体験が出来るお店です。エリアもアメ村と難波で、インバウンドを狙った店づくりをしました。
アメ村店では、ホテルのチェックアウト時間に合わせて、朝10時オープンにするなど、店舗によっての工夫はしていますね。

-エイキチ
当たり前かもしれませんが、ものすごく戦略的に店舗展開されていますね。
-将さん
内装、エリア、オペレーション。今までの戦略の中で築き上げてきたものの集大成が、ここ『金麦』難波店だと思っています。日本人とか外国人とか関係なく、多くの人に食べにきてほしいですね。
大ヒット“冷やしコーンスープ”、誕生の経緯
-エイキチ
『麦×鶏』『金麦』で作られる、将さんのラーメンの特徴を教えて下さい。

-将さん
いろいろな泡系鶏白湯がある中で、嫌な動物臭さがないことがうちのラーメンの強みですね。
鶏白湯に魚介を使うダブルスープによって、日本人に親しみやすい味を狙っています。濃厚だけどこってりしていないことから、女性にもハマる味になっていますね。
ただ、結局は「僕が好きな味」を守ることを意識しています。「コレめっちゃうまいやろ」って作った本人が一番思っていないといけないので。

-エイキチ
『麦×鶏』さんのラーメン、僕も大好きなんですが、特に夏季限定の「冷やしコーンスープ麺」がめっちゃ好きで。あれを食べないと夏が来ないと思っているくらい(笑)。周りにも宣伝しまくっていますし。
『麦×鶏』の歴史において大きな存在になっていると思うのですが、どういった経緯から生まれたんですか。
-将さん
ありがたいことに、お店を支える大人気商品ですね。出し始めた頃は、メディアでも多く取り上げられましたし、インフルエンサーの方々にも拡散してもらっています。

僕、もともと冷たい食べ物が好きで。小さい頃、おかんが昨日作った豚汁の残り物に、冷やご飯を入れて食べるのをよくやっていたんですよ。今でも、冬にそうめんも食べますし(笑)。
前職のラーメン屋で夏のメニューを開発することになり、「冷やし中華じゃ面白くないな」と、試行錯誤して辿り着いたのが、「冷やしコーンスープ麺」でした。それにはイタリアンで働いていた経験も活きましたね。
-エイキチ
マジで年中食べたいくらい美味すぎます。。普通のコーンスープではないんですよね。

-将さん
よく「作り方を教えて」とお客様に聞かれることがあるのですが、これに関しては、コーンスープにうちの店秘伝の“かえし”が入っているので、正直真似は出来ないんですよね。
-エイキチ
まだ食べたことない人はマジで食べた方がいいと思います!人生半分損してますよ!(笑)
変化のきっかけは、渋井不動産?
-エイキチ
独立されてから6年目を迎えられましたが、開業当初から今に至るまで、変えられたことなどはありますか?

-将さん
「おれの作った美味いラーメンがあればそれでいい」と最初は尖っていました。ですが、店舗展開するには、やはりいろいろな面をブラッシュアップする必要がある。そのきっかけの一つとなったのは渋井不動産でした。
-エイキチ
え?本当ですか?

-将さん
2店舗目である『麦×鶏』天満店の内装のリニューアルを浅井さん(弊社代表)にお任せしました。それまでの白を基調とした店内から黒に変わったんです。これを機に器であったり、麺やチャーシューなど全てを一新しました。ラーメンの味やビジュアルなど、こだわれる部分を徹底的に見直したんです。
店舗展開していくには味はもちろん、内装やデザインも大事になってくる。渋井不動産さんが作ってくれたきっかけが、店づくりを見直すいい機会となりました。取材やから言うてるんじゃないですよ(笑)。
-エイキチ
あざます!!!

「いいチームを作る」
-エイキチ
将さんやお店のSNSを見ていると、「どんどん若いスタッフが増えていてすごいな」という印象を受けるのですが、人材の管理などで心がけられていることはありますか。

-将さん
心がけてることとしては、うちの店を辞めて、次のところでも活躍できる、社会で通用するような人間になってほしいということです。
礼儀に厳しいですし、時間もきっちり厳守。遅刻する子には「来なくていい」と言ったこともありました。
やはり、お店は自分だけのものじゃない。「いいチームを作る」ということがラーメン屋にとって大切だと思います。
ただ、オンとオフの切り替えはしっかりしているつもりです。スタッフのために美味しいまかないを作ってあげるというのが、今の僕の一番大きな役割ですね(笑)。
最近は、まかないのことで真剣に悩みすぎてハゲてきてますからね(笑)。
-エイキチ
いやいや、そんなことないでしょ〜!

終わらない挑戦、大阪から世界へ
-エイキチ
将さんの今後の野望についてお聞かせください。
-将さん
海外への店舗展開ですかね。この難波店が上手くいったら次の展開として、すぐにでも動くつもりです。お店に来てくれるインバウンドの方々の反応も好感触です。最近だと、万博のマルタ館のスタッフがうちのラーメンにハマって通うようになってくれて。そこから仲良くなって、マルタ館に招待してもらいましたからね(笑)
-エイキチ
それは羨ましすぎる!(万博に16回行った男)
海外進出にあたって、具体的にはどのあたりの国がいいですか?

-将さん
アメリカやヨーロッパで勝負したいですかね。アジアも考えています。宗教的に見ても「鳥」はクリアしやすいですからね。
いずれにせよ、その国に合ったラーメンを作る自信があります。なんせ考えてメニュー開発するのが好きなので。日々のまかないから新メニューが生まれたのと同じように。
-エイキチ
なるほど。これから将さんのラーメンが世界中の人に食べてもらえると思うとワクワクしますね。
-将さん
東京進出も考えましたが、いきなり海外も面白いかなと。大阪から、世界へ羽ばたいて行きたいですね。
-エイキチ
今日はありがとうございました!これからも大ファンとして、勝手に広報大使務めさせていただきます!

金麦 難波店
【住所】大阪府大阪市浪速区難波中二丁目8-91 中川ビル1F
【営業時間】Lunch 11:00-15:00(14:30L.O.)/Dinner 18:00-22:00(21:30L.O.)
【定休日】不定休