port coffee stand_

武庫之荘にある器と古着の買えるコーヒースタンド『port coffee stand_』。5月7日で1周年を迎えられました。おめでとうございます。
聞けば聞くほど顔が広い高橋さん夫妻が営むこのお店は、地域の方はもちろん、遠方から足を運ぶファンもいるほど。
淹れたてのドリップコーヒーだけでなく、器や古着など、徒歩圏内にあれば毎日通いたくなる魅力的なコーヒースタンド。仲介を担当したGOが、目の前のクラフトビールを我慢しながら、高橋さんの濃いぃ人脈や当初の物件探しとは大きく方向転換した、裏話をインタビューしてきました。
きっかけは通っていた美容院から

-GO
1周年おめでとうございます!もう1年も経ったなんて早いですね。
-高橋さん
ほんとですよ。おかげさまで、ありがとうございます。

-GO
元々渋井不動産は何で知っていただいたんでしたっけ?
-高橋さん
僕が通ってる美容室で、紹介してもらったのが始まりです。
-GO
そうや!Bërgですね!

-高橋さん
そこで、「ここの物件ってどうやって見つけたん?」って話から、渋井不動産のGOさんて人が、”スマホ持って寝てんちゃうってくらい異常にレスが速い”ってことを教えてくれて。(笑)
-GO
ハハッ。(笑)
-高橋さん
それで早速GOさんとアポが取れたので、打ち合わせしにオフィスへ行ったんです。で、同日の夜に前職のF/CEのレセプションに顔を出しに行ったら、そこでGOさんと再会して。「えっ、さっき会いましたよね?」って。(笑)

-GO
まさか会うとは思ってなかったのでビックリです。F/CEはうちで仲介させてもらったお店なので、挨拶に伺って。そしたら高橋さんとこの短時間でまた再会して。
-高橋さん
いやぁ〜”こんな会うことある?”ってなりましたもん。(笑)
そこから色々話を聞いてもらって探してたんですけど、なかなかいい物件が見つからなかったですよね。
最初は中津あたりで・・・

-GO
そうですね。お店の場所は最初、大阪市内の中津とかで考えられてましたよね。何軒か内見も行ったりして。
-高橋さん
回りましたね。十三も行きましたよね。十三みたいなオシャレじゃないところで飲み屋をやるのもいいかもなって考えてたんですけど、GOさんにめちゃ止められたんです。(笑)
-GO
だって十三でクラフトビール飲んでる人見たことなかったんで。(笑) 高橋さんのイメージされてるお店のコンセプトとはちょっとエリア的に違うなと思ったんです。
それで、高橋さんの地元が尼崎だったこともあって、大阪寄りの兵庫エリアにも視野を広げて探してみましょかって提案して。で、この武庫之荘の物件が空きになりそうって情報があって。

-高橋さん
そうそう。ちょうどスケルトンにするタイミングで。当初は飲食不可だったんですけど。
-GO
すぐにオーナーを調べて、現地に来たんです。そしたら、まだ情報公開はしてないけど、空きになることが分かって。それでカフェがいけるかを交渉して、いけることになったんです。実際中を見たら、めっちゃええやんってなったの覚えてます。

-高橋さん
元々写真館をされてたので、バックルームとして区切られてた壁があったんですけど取っ払って。長方形で使いやすそうやなって。このコーナーウィンドウのファサードもこのまま使いたいなって思って。初めて店を持つから資金が潤沢にあったわけでもなかったので、できる範囲で”未完成やけど完成”みたいな感じの方がいいんちゃうかなと。
-GO
ほんまにうまいこと元々の躯体を活かしながら、DIYできるところはされてますもんね。

-高橋さん
ここが15坪くらいあって、元々は半分くらいの広さで想定してたんで、ちょっと広すぎるかなとも思ったりはしたんですけど。狭いよりは広い方がええかってなって。
-GO
当初の予定よりは広くなったけど、大阪市外に出たことで賃料自体はキープできましたよね。当初考えられてたエリアや広さではなかったけど、ハコ自体のポテンシャルが高いので、ほんまにここにして良かったんじゃないかと思います。
実際、客層とかどんな感じですか?近隣の方とか来られることが多いですか?

-高橋さん
そうですね。1人で来られてコーヒー飲んでずっとおしゃべりしてっていう常連の方も増えてきましたね。それとは別に、車とか電車でわざわざ遠方から来てくれる方は、”なんか買って帰りたい”ってスタンスで来はるんで、ポポンと3つくらい買って帰られますね。
-GO
やっぱりそれはインスタとかを見て?

-高橋さん
そうそう。2パターンのお客さんがいますね。地域の常連さんと遠方から目的を持って来てくださる方と。
向かいにゴルフの打ちっぱなしがあるので、その帰りに立ち寄ってくれたりも多いですね。実は、日本代表の某サッカー選手も来たんですよ。(笑) 地元がこの辺りらしくって。
-GO
えっ!?武庫之荘に?すごっ。よく分かりましたね。(笑)
客層は30代以上のファミリー層ですよね。

-高橋さん
地域柄そうですね。だからか、器とか買っていってくれるんですよね。
-GO
なるほど〜。いい感じにニーズがマッチしてますね。
そもそもこの辺りの土地勘はなかったんですよね。
-高橋さん
そうですね。地元は尼崎なんですが、この辺りの勝手は分かってなかったです。でも、もう物件探し初めて1年経ってたし、多少知らない場所でもチャレンジしてみようと思いましたね。自宅とも移動がしやすいので、結果的にはここにして良かったですね。
全国各地からセレクト
-GO
全国各地からプロダクトをセレクトして販売されてますが、どのような繋がりで?
-高橋さん
前職のnordisk camp supply storeというキャンプと洋服のお店で、いろんな方と繋がって。他にはインスタとかで気になったものがあればDM送ったりして、それでやり取りを始める感じですね。このビールとかもそんな感じです。

-GO
それは気になって取り寄せて、自分で飲んでみて気に入ったから仕入れる、みたいな流れですか?
-高橋さん
そうですね。HIMITSU BEER INC.ばっかりなんですけど、オファーしたタイミングで『POPEYE』に載っちゃって。殺到して追いつかないみたいな状況だったんですけど、知り合い経由で何とか仕入れることができたんです。

-GO
運転がなかったらめっちゃ飲みたい。(笑)
-高橋さん
ほとんどIPAで3.5%くらいのアルコール度数で、だいぶ飲みやすいですよ。

-高橋さん
それにこの山脈の木彫りの置物が結構人気で。山梨県を拠点にされてる木工作家のikkakumosaicさんのプロダクトで、ハーフサイズの置物やキーホルダーもあったんですけど、すぐに売れちゃって。子どもが参加できるワークショップもあったりもして。
この炎熊の木彫りの熊もわざわざ買いに来られる人がいますね。
-GO
へぇ〜。素材が木なので、木目の入り方とか一つとして同じものはない、“一点モノ”なんで希少価値があるんでしょうね。

-高橋さん
いや〜ほんまみんな一点モノに惹かれますよね。好きな人はほんま好きですね。
-GO
この方とはどういう繋がりで?
-高橋さん
東京で勤めてた時に友人のお店でこの熊を仕入れてたんですよ。「めっちゃええやん」と思って、自分がお店をやる時にぜひ置きたいっていうのを伝えてくれてて。神戸大丸でイベントをされた時に会いに行ったんですよ。そしたら僕のことはすでに耳に入ってたみたいで、そのまま取引が始まったって感じですね。

-GO
そういう経緯なんですね。
結構イベント出店もされてるじゃないですか。先日は有馬温泉でPOP UPイベントをされたりとか。
-高橋さん
そうですね。ウィメンズの古着屋をされてる人が友達の友達なんですけど、その人の繋がりで1番最初にPOP UPをしたのが、昨年の7月で。それで1年経ってまたやりましょうってことで、また7月に、ここで米粉のたこ焼きのイベントをする予定です。

-GO
いいですね。たこ焼き食べたらビール飲みたくなるでしょうから、お酒も出るし。
-高橋さん
コーヒーよりは合いますよね。(笑)
6/29(日)には新神戸で行われる「SUNDAYS MARKET」というイベントの出店も予定してます。

-GO
もしかしてあの、ANAクラウンプラザホテルの広場ですか?昔ホテルのレストランで僕、バイトしてましたよ。(笑)
-高橋さん
えっ、そうなんですか!?結構来場者も見込めるらしくって、頑張って準備してます。
目標は、アノ野外イベント
-GO
最後に、今後挑戦したいことは?
-高橋さん
んー、『森、道、市場』に出たいですね。
-GO
おぉ〜森道!いいですね〜。

-高橋さん
東京の先輩のLaundryというコーヒースタンドが、今年出店した話を聞いたんですが、ガチすぎて自信無くしました。
-GO
出店自体も難しいんですか?
-高橋さん
むちゃくちゃ難しい。出れないです。エリアのマネージャーからオファーがかかるのを待つしかないんで。それか人脈か。今は地道にイベント出店して鍛えときたいと思います。
-GO
絶対叶えましょう!
port coffee stand_

【住所】兵庫県尼崎市南武庫之荘二丁目8-5 南武庫之荘ワークヒルズ
【営業時間】10:00-18:00
【定休日】不定休(Instagramをご確認ください)
【公式オンラインストア】portcoffeestand.stores.jp