本日は渋井不動産史上最高の愚作を紹介する。
(※愚作とは・・・自分の作品をへりくだっていう場合に用いられる。へりくだっているだけで、渋井不動産的には渋いと思っているから、注意が必要だ。がしかし愚作ということで、カテゴリとしては卵井不動産に分類される。以上。)
さて、この写真を見て思い出していただけるだろうか。 そう、11月1日のOPENすぐからアナウンスを行っていた、アノ物件が遂に披露されるに至ったのである。
『渋井不動産の団地リノベ』
その全貌を、とくとご覧あれ!ウディ・アレン!
愚作だ。いやはや愚作だ。
その愚作度といったらとてつもなく、そのとてつもない愚作度は計り知れないぞ。なんだこれは。ただの普通のワンルームじゃないか。
鮮やかなオーシャンブルー(鮮やかな青)のど派手なビビッドさを、ビーチサンド(ベージュ)とブラックのシックなカラーリングで抑えているだけじゃないか。
このどこにでもあるワンルーム空間、壁面は全て高級塗料「OPTIMUS INTERIOR PAINT」を用いた塗装仕上げで、その断熱効果と消臭効果は凄まじく優れているからぜひ注目してほしい。
あぁー。だめだ。
ステンレスのキッチンが新しく付けられてしまった。卵井不動産的に言わせれば、蛇口から錆びた水でも出てきそうなキッチンを付けてもらわないと、全然面白く無い。
ステンレスのステッキーでブコッチーなキッチンなんか付けられた日には、これはもう渋井不動産と卵井不動産の境目を行ったり来たりしなければならないじゃないか。愚作だ。
(※渋井wiki:「ブコッチーな」とは…「無骨で男らしく、まるで渋井不動産のオフィスで使われているインテリア家具のような」)
原型を思い出していただくために、もう一度。
そう、御存知の通り元は古い団地の一室だった。
渋井不動産はこれを、正月からインフルエンザにかかって工期を延ばしに延ばしてくれたスーパー大工「MARU」と一緒に、まずはスケルトンに戻したわけである。
そして、解体後の完成写真がこちら。
「ドアを開けるとそれは、ただの渋いスケルトンだった。」そんな感じだ。
元々和室6帖✕2部屋だった一室をスケルトンに戻し、なんと壁を一切造らずただただ広い12帖のビッグワンルームにしただけだった。
床に無垢材を用いているところまでは良かった。愚作だというのは、綺麗だった表面をあえてグレーの塗料で汚してしまった点である。
リノベーションというのは、入居者の居心地の良さを付加価値を持って追求すべきではないだろうか。やりたいように、ただ格好良いデザインを追求するのはただの自己満足アートに過ぎないのでは無いだろうか。
このリノベーションは、スケルトンに戻してその箱をただ渋く仕上げただけだ。リノベーションと言って良いのかどうかもよくわからない完成度。エグいのか渋いのか、中途半端なところを行ったり来たり。愚作以外の何者でもない。
元は、こんなに住みやすそうな2Kだったのに。
今回の渋井不動産の団地リノベというやつは、そんな住みやすさなどお構いなしにぶち壊したわけだ。
誰と一緒にぶち壊したかって?もちろんお馴染みの、正月早々インフルエンザにかかって残念な年明けを迎えたスーパー大工「MARU」である。
彼は今回非常にタイトな予算の中頑張ってくれた。この場を借りて、御礼を申し上げておこう。Thanks, for ALL.
そのぶち壊した結果が、これだ。
工場か。
なんだこのブコッチーな佇まいは。 空間を床の色と素材で区切っているからと言って、ここまでオープンにしろとは誰もいっていないはずだ。
配管は剥き出しだし、キッチンに対して少々でかすぎるステンレスの換気ダクトがえらい存在感を示してしまっているじゃないか。
というか元々、サンワカンパニー社製のステンレスの塊のようなキッチンにする予定だったはず。それがなんだ、あの厨房風で前者とくらべてえらく貧相なキッチンは。
と、サンワカンパニー社には改めて、この場を借りてお詫び申し上げる。申し訳ない、換気ダクトだけで。キッチンはおそらく、発注ミスか何かだろう。
だめだ、こんなにも床を黒くする予定はなかった。
大きく設けた土間は、渋井不動産のオフィスの床のような渋い黒を目指す予定だったんだ。凄まじいムラをあえて出した上で、水性ウレタン塗装でコーティングすることで全体をなじませる予定だった。
しかしだ、新設のコンクリートに墨汁を用いてしまったことが失敗だった。 「
汚いコンクリートは、墨汁で塗れば渋い床に早替り。」
その鉄板レースかと思われた墨汁塗装が裏目に出てしまった結果である。おかげで、木のぬくもりを感じられる無垢材のフロアと墨汁の淡いムラを中に閉じ込めたツルピカのブラックフロアが、見事なメリハリを生んでしまっている。
もっとこう、シームレスというか、スタッドレスというか、ここまでツルピカなブラックフロアは予想していなかったわけだ。愚作だ。
だから愚作だというのだ。
キッチンのコンロがガス一口だと。こんなことでは、渋い男子しか住めないじゃないか。可愛い女子のことは一切考えてないと伺える。
「料理は常に、インスタント。」
そんな渋い男子に持ってこいの物件でしか無い物件になってしまっている。
ふざけるのもいい加減にして欲しい。
シャワールームだと?
渋い男子に向けた渋井不動産の団地リノベーションだからと言って、こんなシャワーひとつ付けただけで「浴室」と言えると思っているのか。
シンプルすぎる。水回りが。愚作だ。
大変申し訳ない、やっちまった。
おまちかね、全人類が注目を集める「トイレ」なのだが、極めて普通を極めた、ウォッシュレット付きのまともすぎて何の面白さも感じられないシンプルトイレを設置してしまったために、写真を撮り忘れた次第だ。
入居するまで使ってもらうのは大変困るのだが、ぜひ一度自分の目で確かめに着て欲しい。普通を極めているぞ。
続いて、これは渋さを極めに極めた赤レンガ倉庫。
場所は、本物件から徒歩1分というスーパーGOOD立地である。 コンビニに行くより近いのだから、毎日行ってもらって構わないだろう。
あるはずのない思い出を思い出しそうな、独特な雰囲気だ。
そんな赤レンガ倉庫で、なんだか面白いことをやってるなと感じさせる扉を発見した。
勝手に入ってやろうかと思ったが、施錠されていて開かない。
そう、なんと驚くことに、この渋さを極めた赤レンガ倉庫もまた、渋井不動産の団地リノベと全く同じの「開かずの扉」シリーズだったのだ。
そのことには、渋井不動産のスタッフ一同、心底驚いたのは言うまでもない。
我々のの団地リノベーションは2月1日にオープンしたわけだが、この赤レンガ倉庫は春にオープンを迎えるらしい。
恐らく大工がインフルエンザにでもかかっているのだろう。先にオープンした渋井が兄貴で、こいつは弟になるわけだ。
と、いうことで弟の宣伝でもしておこう。
この春、渋井不動産の団地リノベ近郊に弟が誕生する。名前は「GLION CLASSIC CAR MUSEUM」だ。その渋さはオヤジ顔負けの凄みを感じさせているから、渋井不動産の団地リノベと同じくらい、注目してほしい。
と、海遊館も近い本物件が渋井不動産から絶賛賃貸中だ。
いかがだろう。渋井不動産史上最高の愚作は、大阪市港区築港の団地リノベーション物件。
渋井不動産なのか、卵井不動産なのか。それはあなたの目で、確かめてほしい。
今回は愚作ということもあり、条件はお手頃に設定した。
しかも今なら、渋井不動産にお問い合わせをいただいた上でご契約いただけたお客様には、IKEAのギフトカード3万円分をプレゼントするキャンペーンを実施中だぞ。
収納力の弱さは、IKEAでカバーしてくれ。
以上