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去る3月20日、渋井不動産が仲介させていただいた『食堂喫茶PECOSLOPE』が4周年を迎えました。おめでとうございます。

食堂喫茶PECOSLOPE

東大阪市枚岡神社のほど近く、近鉄奈良線「枚岡駅」前にある『食堂喫茶PECOSLOPE』。身体に優しい季節のワンプレートランチをメインに営業され、地域の方には”ペコスロ”と親しまれています。

今回は、オーナーの藤木さんに、開業の経緯や、これまでの紆余曲折について伺いました

インタビュアーは渋井イチ”ペコスロ”を利用している広報部MIU。こだわりのランチプレートと合わせてお楽しみください。

オーナーの藤木さん

-MIU
4周年おめでとうございます!

-藤木さん
ありがとうございます!ほんとあっという間でした…。振り返ると、1年目は慌ただしくて、とにかく駆け抜けましたね。
今は、料理もインテリアも全部私の趣味なので、苦になることはなくて。毎日こんなに楽しく働けてて良いのかなって思ってます。笑

-MIU
めっちゃ素敵…。

-藤木さん
休日も積極的に出かけるようにしていて、色んな人やモノに出会って、お店づくりに還元するよう心がけています。それがきっとお客さんの喜びに繋がると思っているので。”自分に合ったすごくいい仕事を見つけたな”って思ってます。

-MIU
天職ですね!そう思って日々過ごせるって、とても幸せなことですね。

-藤木さん
本当にそう思います。働いてるんだけど、なんだろう…生きてるって感じ!(笑)

-MIU
素敵な感覚ですね。そんな藤木さんが飲食店をやろうと思ったキッカケは?

-藤木さん
子どもの頃、よく母と一緒にカフェ巡りや美味しいものを食べに行ってたんです。それで幼い頃の夢は、カフェで働くことでしたでも母が「それじゃ食べていけないんじゃないの」と心配してくれて。
中学生の職業体験で保育士体験に行ったのを機に、保育士になったんです。保育士として勤めてたんですけど、体調不良が理由で辞める選択をしたんですよ。

-藤木さん
それで次何がしたいかなって考えた時に、子どもの頃カフェで働きたかったことを思い出して、飲食業の道へ進むことにしました。

-MIU
そうだったんですね。その後修行で飛び込んだ先が結構大変だったそうですが、どんなところでした?

-藤木さん
大阪の福島にあった「巣バコ」というお店なんですけど、そこでは先輩がいなくて、ワンオペ営業で。メニューは、カレーとガパオライス、それと日替わりランチ。日替わりは自分で考えて作るので、メニューの考案や調理の腕が鍛えられましたね。

「巣バコ」は独立願望のある人を雇って、運営しているところなんですが、まさかほぼすべてを任されるとは思ってなくて、当時はとにかく必死でした。

-MIU
想像しただけで、かなり大変そうですね。

-藤木さん
それと並行して、玉造にあった定食屋の「ブッタイーツ」でも働いてたんです。そこでは”自分の店を持ったらこんなに楽しいんだ!”ってことを目の当たりにして。オーナーになる楽しさを教えてくれた場所でした。イベントで人脈が広がったり、ペコスロの場所を仲介してくれた渋井不動産さんと出会ったりしたのもここでした。

実は飲食業界経験者のインタビュアー MIU

-MIU
かなり濃密な日々を過ごされたわけですね。開業場所に東大阪の枚岡を選ばれた理由はなんですか?

-藤木さん
どこでお店を持つかは結構悩んだんです。
そんな時、カフェを経営している知り合いのご夫婦から、「藤木さんの地元の枚岡が良いんじゃない?」と助言をもらって。それまで枚岡という考えはなかったんですけど、考えていくうちに魅力を感じるポイントが多くて!
枚岡は地元で、すきな街ではあるんだけど、このあたりには昔からお店が全然ないことも知ってたんです。でも、”ないなら私が作ればいいか!“って思えてきたんですよね。

物件を一目見た瞬間気に入った

-MIU
なるほど。好きな地元に自分のお店を構えるって中々できることではないと思います。この物件はどんな経緯で見つけられたんですか?

-藤木さん
飲食店で働きだして1年半が過ぎた頃、渋井不動産さんに相談しました。自分の思い描いた理想を1時間くらい電話で語り尽くして(笑)
そしたら「わかった。とりあえず、今話しながら見つけたところが1件あるから勉強で行ってみましょう!」と促され、訪れたのがここだったんです!

-MIU
そんな流れだったんですね。

-藤木さん
ここへ内覧に来て、扉を開いた瞬間、なんか…ここに自分が立ってる姿が見えちゃって。でも、とりあえず勉強で来ただけだったので、賃料とか設備面とか全く知らず…。でも”絶対にここが良い!“って思っちゃったんですよね。
恋愛でよく言う、雷落ちたみたいな!ビビッときた!みたいな。(笑)こんな未来見えることある!?って思うくらい。

-MIU
え!そうだったんですね。

-藤木さん
それでここに決めたあと、具体的な話を進めましたね。当時の私にとってはかなり大きな決断で。資金面の不安はありましたが、色んな人に相談したり、周りの力を借りて、身の丈に合った開業資金を工面して、何とか開業に踏み切りました。

-MIU
働きながら開業資金は貯めてたんですか?

-藤木さん
いや、飲食業界に転職してからは切り崩してたんです。
でもだからこそ、本当に巡り合わせとタイミングというか、このタイミングで枚岡じゃなきゃって強く思ったんです。2021年のことなので、コロナ禍のタイミングで、「何で今?何で枚岡?」って言われたんですけどね。でも自分の決断に対して周りの人がすごく動いてくれて。お店には一人で立ってるけど、色んな人の協力で今があるなと思ってます

-MIU
現状から打破するための大きな一歩、不安もあったと思いますが、この物件と巡り会えた、この大きな衝撃が藤木さんを動かす原動力になったのかもしれませんね。

-MIU
運命的な出会いを経て無事に物件が決まりましたが、内装はどんなイメージで作られましたか?

-藤木さん
物件自体の雰囲気が良かったので、壁・天井・床・扉の木材は、やすりをかけて色味を落ち着かせたり、壁が緑色の部分は自分で塗りました。基本的に残っていた物に少し手を加えて自分の理想に近づけた形です。おかげで初期費用はぐっと抑えられました。

家具は藤木さんが好みのヴィンテージ家具

-MIU
机やカウンターは地元のお店に頼まれたそうですが。

-藤木さん
そうなんです。机とカウンター、食器棚は石切にある「PALLET HOUSE JAPAN」さんから仕入れました。折角なら東大阪の物がいいなと思って。家具の知識は全然ないけど、作りたいイメージを全力で伝えて、対応していただきました。

こだわりの詰まったランチプレート

-MIU
メインのランチプレートのこだわりを教えていただけますか?

-藤木さん
私自身、小鉢がたくさん並んだプレートがすっごい好きなんですけど、洗う手間を考えるとハードルが高くて…。オペレーションを考えた結果、今のワンプレートの形を取ることにしました。野菜が好きなので、旬のものを取り入れたメニューを提供するようにしています。
月替りにしているのは、この周辺は会社も少ないから、毎日フラッと来るというより、月1回の楽しみに来てもらえるお店が良いかなと思って、この周期にしています。

ランチプレートは事前予約も可能

-MIU
月1回の特別なランチ。実際私もそう思って来ている一人です!
食材へのこだわりも感じられますが、どんなところから仕入れてますか?

-藤木さん
オープン当時から信頼している、「MIKANYA」さんですね。小規模農家さんと繋がっている八百屋さんです。最近は生駒にある「矢崎ファーム」さんにもお願いしています。
農家さんや八百屋は旬の新鮮なものを扱っているので、今一番美味しいものを提供できると思い、依頼しています。

いただいちゃいます

-MIU
オープンして4年が経ちますが、どんな方が来られますか?

-藤木さん
やっぱり地域の方やママさん層、男性お一人も多いです。ご年配の方にたくさん来ていただいてる印象ですね。SNSを通じて遠方から来てくれる方も増えてきて、微力ながら地元を盛り上げられてるのかなと感じます。

焼き菓子も藤木さんの手作り
人気のキャロットケーキは日にちが決まってるので要チェック

-MIU
それでは最後に、これからの目標を教えてください。

-藤木さん
今はまだ形になってないので、ハッキリと言えることはないのですが、これからもチャレンジはしていきたいと思っています。チャンスがあったり、トキメキや心が動くことがあれば考えて考えて、挑戦したいです。

不定期で開催されるイベントも目が離せない

改めて、『食堂喫茶PECOSLOPE』、4周年本当におめでとうございます。藤木さんの作られるお料理が美味しいのはもちろん、お話しすると感じる藤木さんのエネルギーに元気をもらっている方も多いはず。これからの活躍も期待しています。

以上、渋井不動産でした。

食堂喫茶PECOSLOPE

住所】大阪府東大阪市出雲井町8-18 枚岡駅前ビル2階
【営業時間】11:00-18:00(L.O. 17:00)/Lunch L.O. 14:30

【定休日】月曜日・火曜日

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  • 『食堂喫茶PECOSLOPE』祝4周年。好きな地元で日々噛み締める喜び。

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