俺は中之島が好きだ。
テレビでキレイな女優や可愛いアイドルを見るよりも、大企業が立ち並ぶこの中之島の景色を見るほうが好きだ。
いや、良く考えたら五分五分くらか。でも晩ご飯のオカズを買い忘れたときなんかは、この景色を見ながら白飯をイケちゃうほどだ。機会があればこの川の水で3合分くらい炊きたい。
3合の話は冗談だが、リビングの窓から見える景色も見てほしい。
それぞれの窓枠のサイズに合った中之島の景色が切り取られ、まさに『中之島の絶景詰め合わせギフト』と言ってもいいほど。この写真を使って残暑見舞いのハガキをくれ。俺にくれ。
寝室は6帖の広さに大きな収納もある。
築年数剥き出しのエアコン以外は、どこもキレイで落ち着いた雰囲気だ。1LDKで家賃は6万円台、ネタバレすると水周りが三点ユニットだからなのだが、一人暮らの俺は全然気にしない。
バルコニーと川の距離は釣りができそうなほど。
部屋から釣りなんて考えたこともなかったと思うが、釣りキチ三平で「我々大人は釣りに限らず固定観念に囚われやすく、すぐ物事を決めてかかるくせがある。その結果窮地に立てばあきらめてうちやぶる努力をしない」というセリフがある。
このセリフ自体が釣りなんじゃないかと思うほど、カッコいいことを言っている。要は、ここで釣りができるかできないかじゃない、するかしないかだ!
*注:しないでください。
俺は転勤で地方へ引っ越すことになってしまった。
この部屋を離れるのは非常に残念だが、俺と同じように、この景色を愛する人が住んでほしいと思う。
6万円台でこのポテンシャル、満足のいくリバーサイドライフだった。
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