安いと言って御免
どうも、渋井不動産最期の侍、イパです。
今日はどうしても紹介しておきたい売買物件があるので、久々に筆を持ち上げました。
よいしょ。
堀江グリーンハイツ
否、南千里グリーンハイツです。
(堀江グリーンハイツとは:南堀江四丁目にある、堀江最弱の賃貸マンション。ちなみにかつて賃料は風呂無しの平均2.8万円。)
失礼、グリーンハイツという文字を見た瞬間に、安いやろなという堀江イズムがイズんでしまいました。
さて、そんな冗談はさておき、実のところグリーンハイツという素敵なネーミングを逆凌駕する形で、大体安いグリーンハイツ。今日はそんなグリーンハイツでも、えげつないロケーションを持ちながら、格安の名で知られる南堀江、いや南千里グリーンハイツのご紹介です。
作った人には予め御免の礼を申し上げます。
作った人:遠藤 剛生(えんどう たかお)。日本の建築家。遠藤剛生建築事務所代表。神戸芸術工科大学特別教授。
wikipediaより
同年生まれに伊東豊雄や安藤忠雄など世界的に著名な建築家がおり、日本建築界において花の16年といわれる昭和16年生まれの建築家の一人である。
※堀江グリーンビルも、めちゃくちゃコスパ良いです。
このチクフル感が好き
かくいう私は、築古が好きな民。日本人の12%くらいは、チッコチッコと呼んでいるであろう、築30年か25年くらい以上古い物件の愛称であります。
数年前、we need chikufuruというコピーをあしらったTシャツを作ったほど、私はチクフルが好きです。
こちらこそ。
偏見かもしれませんが、私にとってのチクフルと言えば、ファミリータイプです。
ライオンズマンションの極小ワンルーム(20㎡以下)に謝らなければならないのは重々承知で、築30年を通り過ぎたあれらはほぼゴ◯かと思うのは、私だけでしょうか。
ブツ上げ業者の餌食となり、食い扶持となってある時点でthere needsではあるものの、空間として私が好きな”いわゆるチクフル”は、このスリッパズを見てわかる通りのファミリータイプなのであります。
ちなみにスリッパーズの右二つは柄シャツ、左二つは白シャツって感じです。
早速ですが、このようにチクフルには、見たことのない設備が搭載されていることがしばしば。
まず初めにどこを触ろうかと迷う浴室は、現代のiPhoneとほぼ同じサイズのリモコーンが備え付けされています。
色的にバリアフリー感がありますが、知覚的ノンバリアフリーである点を見る限り、お年寄り向けではないことが伺えます。
個人的には、シャワーの水の出口が中学校時代の友達に似てる気がしてなりません。
はぁはぁ。
最初から飛ばしすぎたので、バルコニーからの最高の景色を挟みます。ふぅ。
続けます。
キツいヨォ、誰かヒネッてよぉ。
多分そう言ってるだろうガスコック。
お察しの通り、浴槽の横に鎮座ドープしてます。
※価格は驚きの1,730万円です。ぜひ外貨を沢山持っている人は、ノールックでヒネッてあげてください。
投資物件としてもおすすめです。
その場合は、渋井不動産がこの世にローンチする、SRCシリーズにお任せを。
(SRCシリーズとは:渋井リノベーション倶楽部。あなたの不動産を堅くする、今までになかった前向きリノベ)
めちゃくちゃ綺麗な便座の蓋。
言い忘れましたが、とにかく便座の蓋がめちゃくちゃ綺麗です。そして、タンクの上で水を出す水栓の細さと、マンションを縦に貫く汚水管の太さが、居心地の良さを物語っています。
こういうところに、築古ならではの美学が詰まっていると、私は考えています。
さぁいよいよ、チクフルに酔ってきました。
築古感に少し興奮してきたので、反対側の素晴らしい景色を見て落ち着きます。
ふぅ。
うすらピンクが萌えすぎる。
出ました。築古ならではの薄ピンクパウダールーム。
流行ったんでしょうね、昭和のその辺の時代に。
もしこれを見ている方で、そういえば私の家も薄ピンクだわ。と思った貴方の物件は、築古です。
引っ越してください。
これまたチクフルならではの空間に出会いました。おびただしい壁紙、巾木(はばき)の色と色を合わせない床材、そして天井のボツボツ。
タイですかね。きっとタイでしょう。
渋井不動産からのお知らせ
渋井不動産は、6月2日から6日までタイに研修旅行へ旅立ちます。
その期間中、ヨーコはタイマッサージを受けているでしょうし、シュワちゃんはキマりまくってると予想されます。
仮に研修旅行中でも連絡を取りたい方がいらっしゃいましたら、マックスだけは確実に連絡が取れますので、お気兼ねなくご連絡ください。
普通にいいキッチン。
いいんです。これが。
これがいいんですよ。
わからないなら今すぐタイマッサージに行くべきです。
はい、遠藤先生すみません。
愛してやまない北摂の雄、遠藤先生の作品を褒めすぎました。
こちらの物件、全貌を見るとバイアスがかかって意欲の無くなる素人系不動産Gメンをも唸らせる、
約80㎡のグッドリッチ売買物件。
500万円かけたら見違えます。
1000万円かけたら一生住めるかもしれません。
詳細は吹田生まれの男前、マックスまで。
以上。
物件概要
南千里グリーンハイツA棟
・築年月:1978年3月
・所在地:吹田市千里山竹園2丁目23
・構 造:SRC造14階建
・施 主:株式会社遠藤剛生建築設計事務所
・施 工:株式会社大林組・株式会社長谷川工務店
・管 理:日本ハウジング株式会社
・アクセス:阪急千里線 『南千里駅』徒歩16分、北大阪急行南北線 『桃山台駅』 徒歩18分