大阪市北区に、こんな景色があったことをご存知でしたか。
「旧毛馬洗堰(きゅうけまあらいぜき)・毛馬第一閘門(けまだいいちこうもん)」という読み方も分からない建築物は、かつて淀川が度重なる氾濫を繰り返していたことから、明治40〜43年にかけて人々の暮らしを守るためにつくられたものです。
現在この閘門は、かつての役目を終えて、国の重要文化財に指定されています。もちろん一般開放もされており、長さ105.7m規模のレンガ造及びコンクリート造構造物は、圧巻とも言えましょう。
「そんな美しい産業遺産に感銘を受けたガレージハウスがある」と聞き、北区長柄にやってきました。なにやら車2台が駐められる築浅デザイナーズガレージだとかで、トッピングを全部載せたラーメンくらいボリュームを感じます。
デザイナーズガレージ
外観は、閘門からサンプリングしたレンガ調のタイルを基調に、黒系の鉄とコンクリートで構成。「あの美しいレンガの質感を、少しでもこの殺風景な街へ滲み出させることができないか」という構想から生まれた物件です。
なお、RC造3階建ての当物件は、3つの住戸が螺旋状に絡み合うように配置されています。今回ご紹介する区画で言うと、シャッターがついた入口が西向きで、2階・3階の窓は北向き。写真の1階は当区画のものですが、2階・3階は別区画になり、建物内部でねじれているような構成です。
いまいちピンときていないようなので、さっそく西向きの1階から見ていきましょう。電動シャッターを開けると、奥行きのあるガレージスペースが現れました。
サイズは以下の通り。詳細は後の間取り図でご確認くださいませ。ちなみに、車が2台駐車できるのは3区画のうち当区画のみです。
ガレージ概寸
・奥行き 10,457㎜
・横幅 2,710㎜〜3,271㎜
電動シャッター概寸
・横幅 2,612㎜
・高さ 2,155㎜
※概寸のため現状を優先します。
2階/36.47㎡
上階へ進むと、大きな窓のパークビューと約20帖のLDKが登場。
「ねじれることで、各住戸が階数ごとに異なる方角の風景を取り込み、奥行きや広さが感じられるのではないか」という思惑通り、西向きの入口ながら、北向きのパークビューが拝めるというメリットが生まれています。
大きな窓の半分以上は緑に覆われ、北向きをものともしない明るい自然光が灯ることで、開放感や奥行きを担っていました。
3階/28.34㎡
3階には、6帖ほどの洋室と水回りを配置。窓は2階と同じくパークビューです。
朝起きて、シャワーを浴びて、お着替えをして。お家モードから外出へのスイッチングは、おおむねこのフロアで完結しそうですね。あとは下へ降りて、少し熱めのコーヒーをすすればバッチリ目が覚めます。
バスルームは追い焚き付き。シャワーは変わったカタチ×2で、浴室乾燥が無いというアドバンテージを濁しにかかっています。
バルコニーの先へ
バルコニーへ出ると、景色よりも先に、上から下へ目線が駆け巡りましょう。
バルコニーへ一歩出ると上階へ続く階段が現れるなんて、ひょんなことからたどり着いたスペースで、隠しゲームが見つかるスーパーマリオと同じシンパシーを感じますね。
上ってみると、広々とした屋上スペースに到着。
今さらですが、当物件は、住居or事務所どちらでもご使用いただけます。自宅や事務所にいながら、青空の下、目の前にひろがる緑を眺められる場所があるのは、多くの住戸がある大阪市内の中でも、限られた者だけが手にできる特権なのです。
では、おさらい。北区長柄の毛馬第一閘門近くから登場した144㎡のデザイナーズガレージは、大阪メトロ谷町線・阪急線『天神橋筋六丁目駅』徒歩14分。
決して駅近とは言えないものの、車2台が駐められて、北区でありながら自然豊かな眺望がひろがる立地は、市内中心部へのアクセスと住環境をお求めの方にとって最適。国の重要文化財に指定された、美しい産業遺産もすぐ。
気になる諸費用は、敷金1ヶ月・礼金1ヶ月の賃料共益費込み月額36万円。自宅でも事務所でもお使いいただける、高級ガレージハウスは一見の価値あり。
以上、渋井不動産でした。