一人暮らし×団地リノベ
一人暮らしこそ「団地」に住みませんか。
なんだか唐突にすみませんが、”団地はファミリーが住むもの”なんて定説は、令和で覆しておこうと思うのです。
大阪で一人暮らしをするなら、一般的な家賃相場は5〜7万円。場所にもよるので賃料は大まかに設定しましたが、広さは往々にして30㎡前後と言ったところでしょうか。
そこで満を持して登場するのが、45㎡の団地リノベ。もちろん賃料相場は据え置きで、一人暮らし用にあつらえた贅沢部屋があるとすれば、あなたは「ひと目見たい」と思う欲求にあがらえないはずです。
最寄駅は京阪電車『枚方市駅』で、自転車10分ほど。駅前にはビルや百貨店など大きな建物が並び、姫路から出てきた頃の私ならば、大都会だと恐れ慄いてしまうひらけ具合です。さすが駅名に、”市”を背負うだけあります。
ほぼ全ての特急が停まるとあり、京阪電車での利用者数は京橋・淀屋橋に次ぐ3位。淀屋橋や出町柳までも約30分で到着するので、通勤やお出かけも申し分ないアクセスでしょう。
また、駅周辺には、枚方市役所や枚方市総合文化芸術センター、枚方税務署、ハローワーク枚方などの主要施設が多く集まっています。
商業施設でいうと、京阪枚方ステーションモール(京阪百貨店)をはじめ、枚方T-SITE、イオンやイズミヤといったスーパーも揃い踏み。駅前に行けばとにかく何でもあるので、枚方市駅までの道のりさえ覚えておけば、不自由なく生きていけます。
枚方 中宮第3団地
やってきたのは、UR賃貸住宅の中宮第3団地です。昭和44年〜45年にかけて建てられた、総戸数1,274戸のマンモス団地。近年では、お隣に関西外大の御殿山キャンパスがオープンし、少し行けば高層ビルが建設中など、周辺の雰囲気もずいぶんと都会的になっていました。
そんな中でご紹介するのは、皆さんが大好きな最上階のお部屋。その「大好き」という気持ちを膝に込めて、階段5階を上りきっていただくと、45㎡の贅沢部屋にたどり着きます。同じ間取りで3Fにモデルルームがあるので、本日はそちらをご覧ください。
もとは3Kだった間取りを、ふすまを取っ払って大胆に間取り変更。玄関あけて奥まで見渡せる抜け感は、明るく風通しの良い第一印象ですね。
1LDKとも2DKともとれる汎用性の高い間取りで、多様化する一人暮らしのライフスタイルに聖母のごとく寄り添います。
土間あがって右手には、壁から生えた洗面台。団地ならではのレトロ感はそのままに、新品の洗面台やタオル掛けハンガー、収納付きミラーなど、真新しさと機能性をプラスしました。
和室を堪能する間取り
こちらは、3.7帖のキッチンと6帖和室部分。扉を取っ払ったことで、9.7帖のダイニング・キッチンとしてお目見えしたスペースです。
敬遠されがちな和室ですが、洋風なインテリアとも馴染みは良好。天井の欄間(らんま)が残されていることで、ハンギングプラントだって吊るせます。
個人的には、植物がレイアウトされた和室がとても好きなので、これだけゆとりのあるお部屋なら、大きめの鉢物を置いてみたいな、とも思いました。
そして、ポイントとなるのは、右手のコンセプトポール。壁に打ち付けられた柱には、棚やボードを設置するなど自由にDIYが可能。
ご覧のように趣味のものを飾ったり、本棚にしたり、はたまたテレビを掛けたり。フラワーベースを並べて、季節のお花をちょこっとずつ飾るのも良いかもしれません。
お隣の4.5帖和室も、押し入れをオープンにしております。中段はデスクとしても活用でき、収納というよりは、仕事や作業スペースを想定した仕様です。
「それじゃ収納はどうなるの?」という心配も、この45㎡の前では必要ナシ。通常の単身物件ではまず確保されない、あのスペースがあるんです。
ランドリースペースあり
玄関横の4.5帖和室は、お部屋まるごとランドリールームとしてどうぞ。洗面所横の玄関ホールにあった洗濯機置場をこの部屋に移設し、天井には物干し掛けを新設しました。
花粉や黄砂などで外干しがはばかられる方にとっては、待望の間取りと言っても過言ではありません。あなたのくしゃみが、少しでも止まれば幸いです。
ランドリーとクローゼットを同一空間にまとめたことで、片付けの手間も大幅に緩和。なんなら、洗濯機からダイレクトに干せるため、洗う→干す→片付けるは、全てこのスペースで完結します。
先の4.5帖和室をフルオープンで使えるだけでなく、効率も詰め込まれたランドリースペースなのです。
枚方市より登場した中宮第3団地、いかがでしたか。京阪線『枚方市駅』から自転車10分。駅前には百貨店や枚方T-SITE、スーパーなどが揃い、利便性は上々。淀屋橋・京橋・京都も電車1本のアクセスです。
諸費用は、礼金ナシ!敷金2ヶ月の賃料共益費込みの月額5.3万円ちょっと。“ゆとり”と”暮らしやすさ”が詰まった45㎡に、月5万円台で住めるなんて、市内の感覚でいくととんでもない破格でしょう。ちなみに、今後は同リノベーションシリーズが、寝屋川・豊中・高槻にも登場するらしい、というここだけの話も。
「ちょっとエリア外だな」と思っていたあなたも、検討の価値は十分過ぎるほどあります。以上、渋井不動産でした。