ここは黒で締めとこか。
誰もが一度は聞いたことのあるフレーズ。
部屋のインテリアを決めたり、壁紙の色や建具、住宅設備のオプションを選んだりする時に。
ちなみにカメラマンの業界では「黒締め」というテクニックがあるそうです。
黒で締める。
その意味はおそらく、なんとなくノペっとしてるから黒というギミックを使ってメリハリ付けとこか。という意味なのかと思われます。
ノッペリではなく「ノペっとした」と初めて口にした人に敬意を表明すると同時に、本日のブログの始まり始まり。
そんなこんなで本日は、黒で締めまくられた物件をご紹介です。とにかく黒で締める。空間の黒締め初心者の方は必見の会となります。
ではどうぞ。
段違いフルハウス
こちらは玄関、早速ですが見つけました。
見るからに段違いな靴棚たちを支えてくれる、ロイヤルブラケットフラッシュがお出迎えです。一般的には、というかホームセンターのラインナップ的にはシルバーやホワイトが汎用であるレールとブラケットを黒で締めました。
ふむふむ、よく締まっていますね。
なお、巾木(はばき)も、しっかり黒で締めてあります。と言いたいところ、どうやら土間の巾木は白を採用したようです。黒締め会の帝王も、心のどこかに迷いが生じたのだと思います。
「締めすぎたらあかん。」
帝王というだけで怖がられている黒締め会の帝王も、きっと優しい人なのだと思います。
続いてリビングへ向かう前に、水回りを観察していきましょう。
洗面の混合水栓をご覧ください。よく締まってますね。黒いカランのおかげで、空間がングゥッと、締まっています。
ちなみに洗濯機置き場のコンセントカバーも締まってます。お気づきでしょうか。
すぐに気づいた方は、観察力に長けていると言えますので、うちで働いてください。
間もなく今年度上半期の採用応募を締め切ります。
浴室です。見ての通りの締めっぷり。
シャワーヘッドの水が出るところだけ黒いものを採用するあたり、かなりの玄人であることが伺えます。
浴槽は黒くしない。そう、あからさまに黒を使うのではなく、あくまで黒は締めで使う。もしかすると、柔道か空手の先生なのかもしれません。
チラッと使うのが良いということなのでしょうね。メモメモ。
トイレはアカラサマなのよ。
手前の話が嘘のように、ここはハッキリと、露骨に黒で締めてきました。
ゆるんだケツアナも締まりそうな、見事な締めっぷりです。
キッチンは控えめに、取っ手類を黒で締めました。
まぁ予想通りといったところで、一安心ですね。
お待ちかねのリビングダイニングも、その手を抜くことなかれ。所謂これが、冒頭で話していた「ここは黒で締めとこか」のそれですね。
テーブルの脚や照明などなど、黒で締めとこかの公式を使った参考例となります。
ぜひ参考にしてください。
洋室は廊下の続きで、黒い巾木で空間を締めます。
驚くことに、黒で締めまくった影響か、なんとなく隅に置かれた観葉植物が、ギュゥっと、ギュゥっと締まってる気がしますでしょう。わかるでしょうか。
椅子ぅ!
そんなところに座らんやろ黒い椅子ぅ!と言いたいところですが、どうしても黒締めが足りなかったための、建築ではなく家具で対応した追い出汁と思っていただいたらOKです。
言わずもがな、スイッチも黒です。
それにしてもそんなところに座って何をするのか。
最後にリビングの別角度もお見せして、そろそろ筆箱を締めたいと思います。
リビングでは、美容室やネイルサロンのお店がよく使ってるIKEAのコロコロ式キャビネット(黒)で締めました。
黒締め好きな方には少々物足りない締めかもしれませんが、ご安心ください。
テレビ置くでしょう。黒いですからきっと。
黒で締める。いかがでしょうか。
インテリアに悩む、初心者カラーコーディネーターズの参考になれば幸いです。
それでは今回の物件価格と、おすすめのベッドシーツの色を紹介しておきましょう。
こちらの物件、広さは74.98平米で販売価格は2080万円と、意外にもお手頃感のある坪単価設定。思わず財布の紐が緩みそうですね。ちなみに僕の財布はジッパーです。
以上、いつか来る?金融引き締めがなされる前に、ぜひご検討ください。
p.s.
ベッドシーツですが、好みは人それぞれなので、特におすすめのカラーはありません。