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こんにちは。広報部おまつです。初っ端からなんとも言えない表情をしてすみませんが、ひょんなことから有馬に行く機会を手に入れました。

決して「有馬かぁ・・・」って顔をしてるわけではありません。兵庫出身の私にとっては、大きなくくりで言えば帰省みたいなもんですし。神戸までピヤっと行って、有馬行きに乗り換えればいいんでしょ?みたいな軽さです。余裕、余裕。

所要時間:1時間45分

って思ってたんですが、どうやら心斎橋から行くと往復3時間半かかるとのこと。冒頭の写真は、「これは気持ちを小旅行に切り替えて、おやつにはバナナを携帯しようかしら」という表情だったんですね。

いざ、大阪から有馬へ

神戸電鉄三田駅のホーム

『大阪駅(梅田駅)』を起点にした場合、有馬温泉駅へ向かうルートは、ざっくりとJR線・阪神線・阪急線経由の3種類に絞れます。

“所要時間重視”ならJR宝塚線経由で。他のルートより15分ほど早く着くはずです。

一方、“乗り換えやすさ重視”なら阪神線or阪急線経由をどうぞ。どのルートでも2回以上の乗り換えが発生するのですが、当ルートならば全て改札内で乗り換えが完結するのです。

行きはJR線宝塚線経由(大阪〜三田〜有馬口〜有馬温泉)で向かい、帰りは阪急線経由(有馬温泉駅〜有馬口〜新開地〜大阪梅田)にしたところ、個人的には阪急線経由が断然楽ちんでした。やはりスッと乗り換えられるに越したことはありません。

※JR『三田駅』から神戸電鉄への乗り換え時、神戸三田プレミアムアウトレットがめちゃくちゃ誘惑してくるのでご注意ください。

有馬らしくなってきた車窓の風景

ちなみに、梅田〜有馬温泉の直通バスなら60分ほどで到着するという元も子も補足も記しておきます。料金もそないに変わりません。

AM10:00 有馬着

というわけで、ようやく有馬に到着です。ここに来るまで実に6コマを費やしたわけですが、行きしなの写真だけで30枚くらい撮っていることを踏まえると、ようギュッとしたな、と褒められてもいいかと思います。

さてここから本題に突入すると、有馬温泉といえば、日本の三古泉(有馬・道後・白浜)と三名泉(有馬・草津・下呂)を総ナメにしている唯一の温泉街

万葉集や日本書紀、古事記など数多くの文献に登場することが由来だとかで、思っていた6倍は歴史ある名湯なのでございます。

多くの人々が愛した「有馬温泉」ですが、大阪城を築いた豊臣秀吉もこの温泉に魅了されたひとり。「ねね橋」と名のついた写真の赤い橋は、秀吉の正室”ねね”にちなんで架けられた橋です。

戦の疲れを癒やすため有馬に別邸を設けていた秀吉は、慶長伏見地震で湯の温度が急上昇したことなど機に、有馬温泉の大規模な改修工事に着手。後の有馬の繁栄に計り知れない影響をもたらしました。

ほかにも秀吉は有馬に対して様々な援助を行ったそうで、それほどまでに有馬温泉の湯治効果は絶大だったと言えるのではないでしょうか。

参考リンク:有馬温泉について

秀吉も愛した名湯で足湯を楽しむ観光客

温泉街のお店たち

温泉街入口で土産物屋に興味を示すかしまし娘たち

そんな有馬温泉の歴史をお届けしたとろこで、今回はこの有馬に点在するお店をご紹介したいと思います。しずかちゃんや由美かおる的なシーンを期待していた方はすみません。入浴シーンは上記の足湯で以上です。

平日午前にもかかわらず、温泉街はたくさんの観光客で活気に溢れ、インバウンド需要も強く感じられる賑わいようでした。

うわなり珈琲

こちらの「うわなり珈琲」は、モクモクと湯気が立ちのぼる「妬(うわなり)泉源」の隣に佇む小さなお店。湯本坂の路地裏に位置するため、少し覗き込むようなカタチでひょっこりと現れます。

看板メニューは、六甲山麓でとれる牛乳と厳選したコーヒーから作る六甲カフェオレや、地元兵庫県産原材料にこだわってひとつひとつ丁寧に手作りした有馬温泉チーズケーキ

食べ歩きやお土産など、フラッと訪れたくなる人気店です。

お店のHP:うわなり珈琲

お店はモックモクの妬うわなり泉源が目印

へてから

“これからのモノづくり。モノえらび。”をコンセプトに、こだわりの生活雑貨や化粧雑貨を販売している「へてから」。

有馬温泉水を配合した無添加石鹸やハンドクリーム、リップクリームなどのほか、竹工芸品の製造販売元「有馬籠」がプロデュースする生活の道具や化粧雑貨も取り扱っています。

もらうと笑顔になるような可愛らしい雑貨や無添加フードなどもあり、自分用にお土産用に選びたくなる雑貨店です。

オンラインストアHP:へてから(hetekara)

有馬カラクリタマゴ

メインストリートから少し逸れた路地では、今年初めに「有馬カラクリタマゴ」がひっそりとオープン。

有馬温泉近郊にある”たにみず養鶏所”の平飼い卵をたっぷり使用した「有馬ぷりん」が一押しで、ソフトクリームや”まつばら農園”の甘酸っぱい苺などトッピングも豊富です。

裏路地を散歩している際に見つけたこぢんまりとしたお店なのですが、スマホ片手に訪れるカップルなどが多く、ゆるりと入店待ちも出ていました。

頭上には賑やかな景色がひろがる裏路地
路地の雰囲気も激渋

茶房チックタク

取材日は定休日だったものの、ダントツで渋い店構えだった「茶房チックタク」は、ぜひとも訪れていただきたい喫茶店。築100年の竹田邸を改築した店内には、大正時代を思わせるノスタルジックな雰囲気に満ちています。

昔ながらの”コーヒーアン”や”ミル”を用いた珈琲に、自然たまごのオムライスや自家製ジンジャーエール。炭火焙煎の萩原珈琲(チックタクオリジナルブレンド)など、メニューも豊富です。

さらには昔懐かしいピンボールマシーンも設置されており、往年の人気デザイナーが作成した名機が現役バリバリの存在感を放っています。わたしたちが生まれるずっと前のまま時が止まっている、そんな喫茶店です。

もうひとつの気になる喫茶店喫茶パーラーいずみも激渋

歴史的温泉街×AR

そして街の各所では、ちょっとしたイベントも行われていました。こちらは、2人の美術作家による「有馬アートナイト」スポットのひとつ「御所泉源:VIGNETTE(ビネット)」

”光”や”色彩”への感覚がライティングを通して表現されており、専用のアプリを各スポットにかざすことで作品が浮かび上がる仕組みです。うわなり珈琲で紹介した「妬(うわなり)泉源」も対象スポットだとか。

構造や湯けむりなど、それぞれの特性を生かしたアート作品たちは、 有馬温泉ならではの作品としてお楽しみいただけるでしょう。

公式HP:有馬アートナイト(イベントは2020年11月で終了していますが、専用アプリは現在もご利用いただけます)

同じく専用のアプリで楽しめるのが「有馬妖怪演劇」。金の湯や泉源などのスポットや脇道に、AR(拡張現実)で妖怪たちが出現します。

※妖怪と呼称されていますが、想像の30倍くらいキュートなキャラデザインです

また、”妖怪演劇編”では、有馬温泉にゆかりのある人物などが登場。キャラクターの話をもとに有馬温泉を周遊し、各地に散らばっている瓢箪(ひょうたん)を集めるものなので、ロールプレイングゲームのような感覚でお楽しみいただけます。

というわけで、有馬散策は一旦締めさせていただきます。いかがだったでしょうか。

今回は半分も紹介しきれていないので、それはまたどこかで放出するかもしれません。どこまでも引っ張らせてください。

もしも太閤が愛した有馬温泉を訪れる機会があるならば、少しでも当記事が参考になれば幸いです。以上、渋井不動産・おまつでした。

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  • 太閤が愛した「有馬温泉」、ひょんなことから散策してきました。

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