西区、堀江付近にて
あれは、「“ちょうどいい”を具現化した西区の無垢床1K、月額7万円也。」の取材を終え、帰社していたときのことだった。
ランチは蕎麦にしようかしら、カラアゲにしようかしら、なんて考えつつ中央図書館前の交差点で信号待ちをしていると、角のKOHYOが目に留まった。
隣がまさかの八百屋なのである。確かに、最も野菜を求める人々が集まる立地なのだが、最も野菜のニーズを満たした立地とも言えよう。商売に正解はない、まさにそれが体現されている。
“八百屋が先か、KOHYOが先か“という話はこの際どっちでも良く、第三者視点で見れば、しれつな商売争いが繰り広げられている画に他ならない。
ちょうど、「お買得みかん」の向こうに店番をする高齢男性が座っており、お隣なんて見えていないといった様子で真っ直ぐ前だけを見据えていた。ランチのことでも考えてらっしゃったならば、ぜひとも本日の参考にしたい。
しかしよくよく調べてみると、八百屋の奥には「宝堂」という食堂があり、定食やお弁当、保存食なども販売しているようだ。
「”生産者直売所”の文字に踊らされ物事の本質を捉えられていなかった」という点よりも、「もう少し早く気づいていれば、ここでランチが食べられたのに」という後悔が先に立つ。ただの食いしん坊である。
次に堀江方面へ向かう際はここでお昼を食べよう、そんなことを心に決め、物件探しの日々は続く。