烏ケ辻って何と読む
やってきたのは、天王寺区「烏ケ辻」です。
油断すると「とりがつじ」と言いがちですが、「からすがつじ」と読みます。実際に取材中、気を抜くと、3回に1回は「とりがっ」くらいまで言い掛けまして、読み間違えのトリガーを引きまくりでした。
では続いて、位置関係をどうぞ。
最寄り駅はJR環状線『桃谷駅』で、線路を挟んだ東側は生野区。対して、西側には”芦屋よりも地価が高い”高級住宅街「真法院町」が隣接し、上司と部下に挟まれる中間管理職のごとく、両サイドからのプレッシャーを感じます。
西寄りか東寄りかで町の雰囲気は少し異なるものの、全体を通してファミリー世帯が多い印象。エリア内には大きな公園(五条公園)と大きな病院(第二大阪警察病院)があり、大きな安心感に包まれた生活が叶うでしょう。
予想の2.5倍、渋めです
建物は築50年を超える立派な築古マンション。オートロックの代わりに管理人さんが目を光らせ、エレベーターも各階に停止。
築年数と玄関前である程度の渋さはお分かりいただけるでしょうが、実際はここから更に2.5倍の渋さが追加されます。お茶ならば、結構なお点前すぎる渋さです。
お点前ついでに話しておくと、入り口やエレベーターですれ違った住民が、まあまあ強めのクセをもつご老人だったという点も一因になるでしょうか。
一人暮らしも叶う53㎡の2DK
室内は良質な築古感に満ちた空間。
ジャラジャラしたのれんを付けると田舎の婆ちゃん家に仕上がりますし、タッセル付きのドレープカーテンなんてつければレトロな古民家カフェ風にもなりえます。
奥の和室は8帖。そろそろ窓際にお婆ちゃんの姿がうっすら見え始めたかもしれませんが、レースカーテンをブラインドに変えると、部屋の雰囲気はガラリと変わるはず。
バルコニーは無いものの、南向きのサンルームを確保しました。15時頃に訪れると日当たりはそこまで確認できなかったので、ご内覧はお昼前後をお勧めします。
ひっそりと物干しも掛けられており、雨の日でも干せる洗濯物はむしろインナーバルコニーの方が好都合なほど。
個人的にはここに観葉植物を並べてボタニカルスペースにしてみたいです。
なにより、特筆すべきは当物件の収納力。すべての居室に収納が備わっており、とりわけ8帖和室には両サイドに背の高い収納がございます。
お隣の4.5帖和室にもクローゼットを配置。人ひとり難なく隠れられるサイズ感は、かくれんぼにも最適ですね。
9帖のダイニング・キッチンでは、玄関横に2口のガスコンロが行儀よく収まっており、L字の先にも大ぶりな食器棚が続きます。よく見ると地震対策がされている扉も婆ちゃんポイント高め。
ここまで収納が多いと、どこの馬の骨か分からんタンスなど入り込ませんとする執念を感じますね。現状お家にあるタンスなどは、引っ越し時に断捨離が必要かもしれません。
意外にもハイスペックです
こう見えて、トイレはウォシュレットつき。実はお婆ちゃんの手料理がクックパッド頼りだった、というほどの衝撃でした。
さらにこう見えて、お風呂は浴室乾燥・追い焚きつき。お爺ちゃんが鼻歌でVaundyを口ずさむくらいの衝撃かもしれません。
もちろん洗面台もシャンドレですし、洗濯機置場も室内。設備面は嬉しいほどに予想を裏切るハイスペックでした。
では、おさらい。天王寺区烏ケ辻から登場した53㎡の2DKは、JR大阪環状線『桃谷駅』徒歩5分。真法院町と生野区に挟まれた絶妙な立地も、環状線徒歩5分のアクセスで元はとれましょう。
なにより、53㎡の広さで月額7.5万円の賃料(礼金15万円)は魅力的です。水回りのスペックや収納力を考えると、コスパの高さはズバ抜けています。
ファミリーでも、一人暮らしでも。手が届く良質な築古をどうぞ。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
【良かった点】
◎アクセスの良い環状線徒歩5分
◎広さと設備に対して手頃な賃料
◎収納力
【気になった点】
△渋すぎる共用部
△バルコニーなし