「ロイヤル」を見てきた
『谷町六丁目駅』徒歩1分。ここに140㎡の「城」があります。厳密にいうと大阪城のような「城」ではなく、「神殿」「宮殿」に近いかもしれません。
それは決して揶揄なんかではなく、廊下に並ぶ扉たちの写真で一目瞭然。最も適切なカタカナを当てはめるなら“ロイヤル”一択の当物件を、「城」と呼ばずしてなんと呼びましょうか。
先にお伝えしておくと、販売価格は7,980万円。近ごろ立て続けに売買物件を掲載しているわけですが、今回は買う・買わないというよりも、「読みもの」としての好奇心をくすぐるべく掲載に踏み切りました。
物件概要
ロイヤル谷町タワー
・築年月:2001年8月
・所在地:大阪市中央区谷町五丁目4-1
・構 造:RC造20階建
・施 主:株式会社ダイドーサービス
・施 工:株式会社新井組
・管 理:大成有楽不動産株式会社
・最寄駅:谷町線・長堀鶴見緑地線 『谷町六丁目駅』徒歩1分
名は体を表すとはよく言ったものの、まさかマンション名にロイヤルを背負っているとは思いませんでしたね。
「城」ともなると、もちろん駐車場権も確保されております。本当は「馬」が良かったのでしょうが、さすがに公道を走るロイヤルは混乱を招きかねませんので車を駐めてくださいませ。
満を持したロイヤル
現れたのは、予想を超えるロイヤリティ。全てが浮世離れして思考が停止するものの、この玄関にスリッパが3足しかない点でちょっと冷静になれました。足りん足りん。
廊下の奥からおぼろげに浮かんでくるのは、毛並みの良い小動物を撫でるマダム。当物件はペット飼育相談可ですので、その想像はあながち実現するのかもしれません。
大理石っぽい床にフカフカの絨毯。そしてなによりも皆さんが気になっているのは、
この天使って皆見えてる?
ということでしょうか。あまりにもこの空間に馴染みすぎてスルーするところでしたが、一般住宅の玄関に鳥とお戯れになる天使さんがいるという衝撃は触れておかねばなりません。
では、ロイヤルの申し子を中心に、おおまかなルームツアーを開始しましょう。
天使の右側にはバス・トイレ・洗面台などの水回りと洋室①を配置。こちらは後ほどご紹介しますが、なんと当物件の目玉が眠っております。
というわけで手始めに、天使の左サイドをご覧ください。
何かと多めのロイヤル
進んだ先は4〜5帖ほどのリネンルーム。
一般的にリネン室とは、”宿泊施設や病院などでシーツ・タオルなどを保管する収納庫”としてのスペースだそうで、住宅に当てはめるとストックルームのような活用になるでしょうか。
玄関横なので、シューズインクローゼットとしても使い勝手が良さそう。そのほか、納戸やウォークインクローゼット×2も別途設けられており、収納に関しては持て余すほどと言い切れます。
そして、さらに奥へ進むと、7帖前後の洋室②に辿り着きました。
洋室というよりも廊下のような印象は、クローゼット×3・トイレ(2つ目)・パウダールーム(2つ目)が並んでいるため。やはりロイヤルともなると、部屋の配置を紹介するだけで、算数の問題文に発展しそうな現象が起こるのですね。
情報が半分も伝わらないと思うので、全貌は後の間取り図で掴んでいただければ幸いです。
お隣は青色の洋室③がスタンバイ。例え色味が違おうとも、これが本当のロイヤルブルーだと押し切らせてください。
南向きで日当たり抜群の反面、壁紙に少し日焼けが見受けられる部分も。この際、思い切って張り替えることになっても、伝家の宝刀(これが本当のロイヤルブルー)は忘れないでいただきたいです。
広さは5〜6帖ほど。ここで白状しておくと、図面上に帖数の表記が無かったため、各居室の広さは体感で物申しております。
本気を出したロイヤル
では、本領を発揮したLDKをご覧いただきましょう。
モースト・ロイヤル・LDKは、20帖を有に超えるゆとり空間。「天井に家紋を施しました」と言われても無条件で信じる説得力は、ブリンブリンのカーテンからくるのでしょうか。
先の洋室③と同じ南向きの日当たりが、ペルシャ的な絨毯にくっきりと輪郭を反映させます。
くるりと別アングルから。祭壇?なのか何なのか、もはや紹介に困るブツが出てきました。スルーしたいです。
代わりと言ってはなんですが、この電気暖炉(残置物)はご紹介しておきます。
とはいえ暖炉とは無縁の生活を送っていたこともあり、どれほど暖がとれるかは不明。わたしが庶民なばかりに、なんかすみません。
ちなみに「暖」でいうと、LDKに2箇所、リネンルーム・洋室②にそれぞれ1箇所、床暖房も搭載済み。
キッチンもこれまた華々しいオーラを放ち、ガス4口に魚焼きグリル、食洗機、オーブンレンジがビルトイン。
右手前には同一色の冷蔵庫まで格納されており、「物が揃い過ぎて断捨離が必要」という新しいパターンの取捨選択が必要かと。
主役が登場したロイヤル
では、ラストスパートの水回りを。玄関で少し話に触れたゾーンですね。
浴室は思いのほか一般家庭サイズ。浴室乾燥、テレビ、ジェットバスがついて機能面は抜群。庶民の風呂にはない緑もロイヤリティを加速させますね。
しかしながら、スイッチがたくさんあることに興奮して、追い焚きの有無は確認し忘れました。これを反面教師に、地に足をつけてご内覧いただきたく存じます。
トイレはアメセパだとお思いでしょうが、洗面台はあと2つございますので、ここは事後に手を洗うためだけの代物です。いや5つ星のホテルかて。
もよおした際は、「お花を摘みにいってまいります」と言っておきましょう。
そしてこちらがメインの洗面台。ここはロイヤルというよりもバブルに近い空間でしょうか。
注目すべきは、茂る緑でも天板の長さでもなく、鏡に写った背面のドア。
サウナがあるんですね。
ここも性能保証は無いものの、この空間と設備が確保されているという事実だけで十分でしょう。室温は110℃まで設定でき、心身ともに”整う”生活が約束されています。
ローンシュミレーション
いかがでしたか。なかなか見られないロイヤルな世界を堪能いただけたなら本望です。念のため、ローンシュミレーションもしておきます。
先述の通り、販売価格は7,980万円・金利0.475%・頭金なしの元利均等返済35年ローンを組んだと仮定して、管理費・修繕積立金など諸々込みで月々25万円ほど。
もはや安いのか高いのかすらも分かりませんが、賃貸であれば平気で30万円以上の賃料がつきそうな代物。買う・買わないは別として、こんな区画が見られるなんて一生に一度かもしれない機会。見ていただきたかったのは、ほかでもない希少価値の塊だからです。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
【良かった点】
◎谷町六丁目駅、徒歩1分
◎140㎡の特大区画
◎ペット飼育相談可
◎駐車場権付き
◎電気暖炉、サウナなど充実の機能面
◎持て余すほどの収納力
【気になった点】
△抜け感少なめの眺望
△特大ゆえの管理費・修繕積立金