谷六で理想の暮らし
今からご提案するのは、「谷町六丁目で理想の暮らしを営む」ための一室。近ごろ谷町エリアの物件が多くないか?と感じるかもしれませんが、当の私もそう思いながらこれを書いてます。
なんなら「市内中心部で理想の暮らしを営む」と表現しても良かったのですが、まずは谷町界隈で血眼(ちまなこ)になって物件を探しているアナタへお届けしたかったのです。それほど多くの方に求められているのが、ここ谷町の物件情報なのでございます。
正直、今回のお部屋は、”普通に良い”売買物件をお探しの方にはハマらないかもしれません。しかしながら、長きにわたる血眼物件捜索をひと目見ただけで終わらせるポテンシャルも秘めており、ハマる人は強烈に心を奪われてしまう一室でもあるのです。
生き別れた家族と再会したかのように、あるいは、待ちわびた我が子が誕生した時のように、腹の底から「やっと会えたね」という感情が湧き上がってきた方は、記事の途中でも遠慮なくお問い合わせください。
HUY/リノベーションシリーズ
ご紹介するのは、人気リノベーションシリーズ「HUY」のお部屋。読み方は”ヒューイ”で、ロゴ入りのトートバックにすると流行りそうな字面をしています。気になる名前の由来は、
「H」欲しなる
「U」売りたない(愛着が湧く)
「Y」YEAH!
とのこと。最後の最後にラテンの血が騒いだ様子ですが、実は”YEAH”は”家”とかかっており、きちんと地に足のついた由来でした。
物件概要
オリーブハイツ谷町
・築年月:昭和52年5月
・所在地:大阪市中央区谷町八丁目1-52
・構 造:SRC造12階建
・施 主:木田株式会社
・施 工:東海興業株式会社
・管 理:大和ライフネクスト株式会社
・最寄駅:谷町線『谷町六丁目駅』徒歩5分
「一人暮らしも、二人暮らしも叶う都心の隠れ家」をテーマに、築45年のヴィンテージマンションをイチから改装。
床は墨が織り交ぜられた「墨モルタル」を全面に使用し、無骨な印象に大人の落ち着きを漂わせています。
乾く時間や気温によって風合いが変わる墨モルタルは、他とは一線を画する「個性」のひとつ。二つとして同じ表情が出ない床と考えると、この部屋に対する愛着はより深くなるに違いありません。
まるでラボのようなキッチンは、思わず感嘆の声が漏れる美しさ。まだキッチンしか見ていないにもかかわらず、「理想の暮らし」が一気に現実味を帯びてきました。
気心知れた友人数人と、カウンターでおうち居酒屋を楽しむのも一興でしょう。人気店が連なる谷町の中でも、群を抜いて囲みたくなるカウンターが自宅にあるのですから。
調理スペースまで手を抜かない美しさは、「HUY」シリーズのリノベーションにかける熱量の表れ。ダイニングより明るい電球の光量が、その熱量の高さを可視化しているようです。
ガスコンロは2口設けられ、キッチンの上下に収納を設置。ちなみに下部の収納は想像の3分の1しか戸が開きません。大きめの鍋やフライパンは、キッチン背面に食器棚などを置いて収めてください。ゆとりなら十分あります。
「使い易さ」はあなた次第
収納棚で間仕切られた先には、リビングとベッドルームスペースを配置。ほぼワンルームのようにも見えますが、ライフスタイルによって捉え方が変わる斬新な間取りです。
初見でテンションが上っていた方も、ここへきて「間取りの使い方が分からない」という現実に直面するでしょうか。生き別れた家族から名前を呼び間違えられた時のように、いきなり現実に引き戻されれば困惑するのも当然です。
ならば、こういったオープンな間取りの利点を2つほどご提案しますので、あなたの「理想の生活」をイメージしながら参考にしてみてください。
まずは、なんといっても「開放的」であること。52㎡という当物件の広さを考慮した場合、1LDKや2LDKにすると、どうしても各部屋のサイズが限られてしまうのです。
仮にこの棚を完全に間仕切ってしまうと、キッチンからの視界は一面壁。もちろん圧迫感もありますし、奥に見える採光面の明るさを感じることも無いでしょう。
限られた広さや採光面を最大限に活かせるのは、こういった間取りの利点と言えます。
2つ目は「あなたの生活動線を反映した部屋づくりができる」こと。オープンな空間内で生活が完結するからこそ、あなたのライフスタイルに合わせた動線が確保できますし、生活の変化による配置変えも自由自在。
例えばアウトドアが趣味であれば、土間を広めにとりキャンプ道具や自転車を置いてみたり。窓側にソファを置きたい、ベッドを置きたいという希望もボーダーレスな間取りなら叶います。ベッドは書棚や植物で目隠しすれば、移動も可能。
そして二人暮らしには少し物足りないサイズ感かもしれませんが、出張が多くすれ違いがちな生活スタイルや、部屋のどこにいてもコミュニケーションがとれる間取りをお求めのご夫婦には非常にお勧めです。
もちろん一人暮らしも十分に叶う価格帯なので、各スペースの配分はあなたの生活や理想に合わせてどうぞ。
個人的に新鮮だったのは、天井の素材感。ぶち抜いた天井に専用のビスで木板を貼り付けており、ただの打ちっぱなしで終わらない「個性」は非常に興味がわきました。
こちらは後の間取り図で「ベッドルームスペース」と表記された部分。こことリビングの壁には、テレビや棚を付けることも可能です。
もちろん、必ずしもこのスペースにベッドを置く必要はないですし、おそらくクローゼット側も、迫りくるベッドを危惧していると思います。
ソファーベッドや折りたたみベッドなど、+αの機能性があるベッドを置くのもアリでしょう。
続いては北向きのバルコニーをどうぞ。目の前はマンションビューで、所在階は6階。日中の採光はひかえめに留まるものの、掃き出し窓が2つ並んだ大きな採光面で、しっかりと自然光を確保していました。
しかしながら、なんたって当物件の本領は夜。部屋全体を包み込むムーディーさが、「都心の隠れ家」の名をほしいままにしております。
なお、ここでいうムーディーは勝山という芸人の話ではありません。いい感じに漂う雰囲気を横文字になおしたものです。
バルコニーから見る景色もムーディーが溢れており、この角っこで飲むクラフトビールは格別だろうな、という想像まではかどります。車の走行音は窓を閉めると気になるほどでもないので、現地でご確認くださいませ。
水回りも仕上がり十分
トイレまで流れ込んだモルタル床により、谷町で最もヴィンテージ感のあるトイレが誕生。
必要なものが必然と揃っている機能性は、すぐにでもここに住みたいという願望を加速させます。
パウダールームは当物件で唯一、ノーマルな床。風呂上がりは普通の床を踏みしめたいですよね、という気持ちを汲み取りました。
そんなあたたかな気遣いは、木材で目隠しされた洗面台にもあらわれています。ここはどちらかというと、気遣いより木使いでしたね。
改装中のバスルームは割愛するものの、各設備と同じく高年式に入れ替え済みです。
ローンシュミレーション
それでは、「谷町六丁目で理想の暮らしを営む」ためのローンシュミレーションを行います。
リノベーションシリーズ「HUY」より登場した一点物のお部屋は、販売価格2,780万円。金利0.475%・頭金なしの元利均等返済35年ローンを組んだと仮定すると、管理費・修繕積立金など諸々込みで月々8.6万円ちょい。
ここまで悠長に記事を読んでいたあなたも、このローンシュミレーションを見れば途端にソワソワしちゃいませんか。
もしも当物件が賃貸で登場していたなら、おそらく賃料帯は13〜14万円と予想されます。売買物件で登場した今こそ絶対に逃せないタイミングなのです。
むしろ「やっと会えた」と思ったなら、すぐにご内覧を。お問い合わせは、渋井不動産まで。
【良かった点】
◎市内屈指の人気エリア
◎細部までこだわり抜かれた意匠
◎汎用性のある間取り
◎立地・仕上がりに対し手の届く価格
【気になった点】
△目の前のマンションビュー