我孫子のリノベ長屋

やってきたのは、住吉区山之内元町。最寄りはJR阪和線「我孫子町（あびこちょう）」駅で徒歩7分、大阪メトロ御堂筋線「我孫子」駅までは徒歩10分。

青空の広がる閑静な住宅街から、“古き良き”が感じられそうなリノベーション長屋をご紹介しましょう。

築90年を超えるこの長屋、ワールドカップを第1回開催時から見守っていた計算になるものの、外観は非常にキレイです。

ニュートラディショナル

ガラガラと扉を開けると、古き良きを活かした、どこか懐かしい雰囲気に包まれます。

建物の基礎となる部分はそのまま残し、補強が必要な部分は現代のデザインが加えられた当物件。昔と今が共存するこの空間では、老若男女どの世代の方が住んでいてもしっくりくるでしょう。

古さと新しさの融合、まさに『ニュートラディショナル』ともいえる一室です。

室内は43㎡の2K。小上がりを越えると、左手には物理的に開放的な洋室、そして、直進した先にはキッチンらしきカウンターがチラリしていました。

まずはフローリング敷きの7帖洋室から。このあと別の7帖洋室が出てくるので、デジャブ･･･？と戸惑わないためにもここは「洋室①」とさせてください。

天井部には蛍光灯が光り、エアコンもすでに完備。格子付きの窓は南向きで、周辺にそれほど背の高い建物がないこともあり日中の採光も心配ありません。

土間キッチン

土間スペースには、我が物顔で鎮座するキッチン兼洗面台。側面をぐるりとOSB合板で囲い、天板には無垢材が用いられています。写真奥には洗面用のシンクも設置。

ガス栓は無く、コンロはIHをどうぞ。いかんせんスタイリッシュさに熱をそそいだので、吊り戸や台下の収納スペースは省略されました。食器棚はカウンターに設置するカタチとなるでしょうか。

頭上を見上げると、木毛セメント板と土壁のコンビネーションがニクい演出。天井部分なんかは張り付けるのが大変だったろうな、なんて苦労が浮かびます。

天窓からは灼熱の日差しが降り注ぐため、心頭滅却するよりも潔くエアコンの導入を。

そして、キッチンに立った際のビューがこちら。

薄々お気付きかもしれませんが、当物件は視界の8割以上が木。桁違いのヌクモリ感で、西野カナの震えもピタリと止まるに違いありません。

写真正面は水回り、そして右手には洋室がスタンバイ。まずは洋室から見ていきましょう。

こちらがもう一方の7帖洋室。先の件により、デジャブ･･･？も防げたことですし、ここは「洋室②」とさせていただきます。

完全振り分け式の2Kは、個室が欲しいカップルの同棲にもオススメ。両部屋ともに同じ広さなので、部屋割で揉めることもありません。

水回りについて

お風呂事情は、シャワーのみのサクッと仕様。

欲を言えば五右衛門風呂など”いかにも”なものに憧れはあるものの、効率や掃除の面を考えると、これはこれで大アリではないでしょうか。

そしてトイレもこの作り込み具合。

壁に設けた棚には、トイレットペーパーや漫画本を並べられます。なお、棚からニョッキリした棒はペーパーホルダー。縦にカラカラする斬新さをお楽しみいただければ幸いです。

そして、最後に当物件のとっておきを。キッチンからさらに奥へ奥へ進むと･･･

庭、あります

立派なお庭があるのです。ここに小石を敷き詰めたい衝動を、あなたは抑えられるでしょうか。

色とりどりの草花で彩るガーデニングはもちろん、盆栽や苔といった和の植物も似合いそうなお庭ですね。

ちなみに、冒頭に表記した通り、当物件は東と西で住戸が隣り合う「長屋」でございます。入口インターホンもご覧のように2つ並ぶスタイルです。

お部屋自体の出入り口は”玄関”と”勝手口”の2箇所あり、後の間取り図ではインターホンと郵便受けがあるこちらを「玄関」と表記しておきました。ご査収くださいませ。

住吉区山之内元町から登場した43㎡の振り分け2Kは、JR阪和線「我孫子町（あびこちょう）駅」徒歩7分、大阪メトロ御堂筋線「我孫子駅」も徒歩10分。

古き良きの味わいに現代ならではデザインを加えたリノベーションは、渋さとスタイリッシュさが混ざり合う唯一無二の空間です。

諸費用は、礼金15万円の月額7.5万円。

市内の中心部からは少し離れるものの、御堂筋沿線でこの内装・賃料の一室に住めるならば、部屋探しの視野はグッと広がりましょう。1人でも2人でも住めるデザイン長屋、迷っているヒマはありません。

お問い合わせは、渋井不動産まで。

【良かった点】
◎御堂筋沿線
◎新旧が融合したリノベーション
◎専用庭あり
◎広さ・内装に対しお手頃な賃料

【気になった点】
△思いやりが鍵の連棟長屋
△浴槽なし