私は今、北大阪急行緑地公園駅にいる。
西区にお住まいの皆様は聞き馴染みがあまりないかもしれないが、大阪の動脈とも言える地下鉄御堂筋線を北向きに乗ると到着する駅である。
有名な江坂駅の次の駅。弊社の代表取締役店長は豊中出身、私KINPONも江坂に8年ほど住んでいたので、渋井不動産的には馴染み深い場所なのだ。
その名の通り、駅を降りると「緑地公園」という北大阪最大の緑地が広がっていた。
その広大な敷地にはプールやキャンプ場、バーベキューのできる広場はもちろん、大阪を代表するスカバンド「ドーベルマン」がフェスを自主主催する野外音楽堂があったりと地域に根付いた公園だ。
そんな緑地公園駅から少し北に進むと見えてくる「阪急OASIS(オウェイシス)」と「Joshin」の複合店。休日のためか店内は混雑気味。
なぜ、今日は西区を飛び出して北摂までやってきたのか。
そう、それはもちろん、
あの先端部分はなんなんだ。今にもあそこから「ブライト船長」が我々に指示を出しそうである。
千里山にそびえ立つ名作ヴィンテージマンションは、昭和55年に建てられてから今まで、その稀有な見た目から入居希望者が後を絶たず、分譲売買でもその名前を見ることは稀、今回のように賃貸募集が出るなんて小さな奇跡なのである
■ 千里山ロイヤルマンション1号棟 ■
1981年に第1回大阪市景観建築賞大阪府知事賞を受賞。日本建築界において花の16年といわれる昭和16年生まれの建築家の一人である「遠山剛生」の意欲作である。(同16年生まれには安藤忠雄氏や伊東豊雄氏がいる。)
1号棟から4号棟までが広大な敷地内に並び、この居室と共用部の空中廊下が入り組んだ姿は1号棟の見所である。
この空中廊下は見てわかる通りデザインも素晴らしく、開放感もすごいのだが、めちゃめちゃ入り組んでいるため目的の部屋に辿りつくのが非常に困難だった。
実際私も空中廊下ですれ違った住民の方に道案内していただいたほどである。
この玄関に辿りつくまでにコンコースを抜けてから10分ほどかかった。(本当に)
初めての来客は敷地内で迷子になるかもしれない。
空中廊下から小上がった場所に各2戸置かれ、全ての部屋が独立している点も注目ポイントである。
「本当に来てよかった。」
私は部屋にそう語り返した。慣れない場所に来て震える私を包み込む、24帖のリビングルーム。大きな掃き出し窓から差し込む柔らかい光。
そしてその窓の両サイドに待機する2台のエアコンは新品。
広大なリビングに併設されたキッチンスペースだけでも7帖はありそうだ。
取り付けられたシステムキッチンは食洗機付き。今回のリノベーションで全ての設備が新品のため、現行品最高の一品であることは間違いない。
唯一残念な点は、お風呂が少しコンパクトだったところだ。1616サイズの浴槽と追い焚き・自動湯はり付き。なんなら防水テレビを期待した私としては少々がっかりだ。
76㎡の居室とは比例しない小じんまりとした浴室、しかし新品だ。
お風呂の小じんまりな室内からエスケープするようにバルコニーに飛び出た。
大きなリビングの横幅いっぱいに広がり、南向きで心地が良い。
バルコニーは南向きだが、このマンションは全室角部屋な建物構造のため、東西南北全面に窓が取り付けられている。
「紅葉始まってるで!」
と訴えかけてくる木々たちは、そのマンションの築年月と比例して、この部屋がある7階まで枝を伸ばして轟々としていた。
この木が植わっている場所がエントランスに続くコンコースであり、多彩な植物で素敵に緑化されている。
大阪に建つ名作ヴィンテージマンションに住む。
SRC構造11階建て、その広大な敷地面積と特徴のある外観は80年代ならでは。遠藤剛生氏によってデザインされ、36年間の年月その人気は衰えること無くそこに存在している。
近所には緑地公園とスーパー家電量販店やコンビニも並び、最寄り駅から徒歩7分弱で到着する。そこに郊外のデメリットは一切感じなかった。
御堂筋沿線でお仕事をされる方なら通勤も苦じゃない。
そんなお部屋、オーナー様のご厚意で共益費込で10.5万円。(年内入居者限定)
このクオリティの部屋がこの値段しかも名作の一角、大阪市内では考えられない。
ゆったりとした暮らしを求めるアナタにオススメしたい至極のヴィンテージマンション。
お問合わせは渋井不動産まで。
以上。