堀江の激渋マンション
北堀江三丁目に、激烈に渋いマンションがあります。
外観から放たれる存在感は「見てみたい」「住んでみたい」という好奇心を凄まじく駆り立て、エントランスを抜けた先に待つ共用部では、感嘆の声すら漏れるでしょう。
まるで時間が止まったような中庭のテラス席は、経年がつくりだした芸術。築年数は意外にも45年ほどなので、経年が実年数を追い越したとでも言いましょうか。兎にも角にもこの光景を懐古的だと捉える方は、ぜひとも当物件を肉眼で見るべきです。
中庭の上部を構成するのは、ロの字型に構成された各部屋のバルコニー。ルーフトップには青空天井が据えられており、時が止まったままの建物内に日の光と時間の感覚をもたらします。
乱暴に突き刺したような2本のラインは、棟と棟をつなぐ渡り廊下。部屋へ向かうにも、当物件を語るうえでも、”避けては通れない”のが実はこの廊下なのです。
もう一度言いますが、これは北堀江三丁目にある激烈に渋いマンション。
渡り廊下ひとつとってもお分かりのように、シティ色の強い「堀江」に残る築古物件のなかでも、とびきり希少な類に振り分けられる物件です。
室内は渋さ控えめ
先述の通り、バルコニーは各部屋と対面するようなカタチ。洗濯機置場もバルにあります。
青空天井なので多少の日当たりは期待したいものの、北向きということを念頭に入れていただければ。本日はお天気が不安定だったこともあり、実際の採光具合は未知数でした。
代わりと言ってはなんですが、南向きの窓がある洋室を設けております。曇りでもそのポテンシャルは相当なもので、照明いらずの自然光が室内を照らしていました。
間取りは59㎡の1LDK。ご覧の洋室は12帖もの広さを有し、寝室だけに留まらない居室となるでしょう。
例えば、本棚をパーティションにしてワークスペースを確保することも可能。背の高い観葉植物やドライツリーなどでゆるく間仕切り、ラックやポールハンガーを用いてショップのような収納スペースをつくるのも一案です。
対して、LDKは10帖ほど。突き当りにはやや奥行きのある収納もアリ。
自宅兼事務所として使うなら、12帖洋室をまるまる仕事部屋にして、LDKはワンルームのようにもお使いいただけます。サンプルや在庫などがある業種など、広めの仕事部屋をお探しの方には打ってつけ。
では、ラストスパートに各設備をどうぞ。少し年季の入ったキッチンは、予想通りコンロ自主設置タイプです。
トイレはウォシュレットまでしっかり完備され、平成後期あたりの風貌。
浴室・洗面台も必要最低限のスペックですが、年季を感じるほどではないブツでした。洗面台に関しては、蛇口の様式でかろうじて平成生まれを装えているフシがあります。
あのバルコニーから始まったお部屋紹介ですが、室内は渋さ控えめの普通にいい区画ということが伝われば幸いです。
では、おさらい。西区北堀江より登場した59㎡の1LDKは、大阪メトロ長堀鶴見緑地線・千日前線『西長堀駅』徒歩5分。アクセスや利便性に長けた言わずもがなのグッドリッチです。
諸費用は、敷金5万円・礼金25万円の月額11万円。おまけにSOHO利用も相談可能。
北堀江という好立地に、群を抜いて激烈に渋いマンションがあります。文字ではなく肉眼で、想像ではなく実際に住んで、味わい尽くしてください。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
【良かった点】
◎利便もアクセスも良い人気エリア
◎他とは一線を画する建物の渋さ
◎SOHO利用相談可
◎広々12帖の洋室
【気になった点】
△室外洗濯機置場
△バルコニーの視認性、日当たり