ある日、渋井不動産に
ー植田店長
(これはヤバいな・・)
かなり強気の履歴書が届いた。
面接当日
ー植田店長
よろしくお願いします。
ーGO
よろしくお願いします。
ーGO
これ、持ってきました。俺の魂です。
ー植田店長
(相変わらず情報量がポケベル並・・)
ー植田店長
わざわざ履歴書をお持ちいただき、ありがとうございます。お名前は『GOさん』と呼べばよろしいでしょうか?
ーGO
はい、GOでお願いします。
ー植田店長
ではまず、志望動機を聞かせていただきますか?
スッ
ーGO
バンドが解散して、自分が輝けるロックな場所を探していました。ふと街中のオートロックの多さに改めて気づき、音楽以外にロックなステージは不動産しか無いと思いましてね。
ー植田店長
なんでマイクパフォーマンス風なんですか。
ーGO
で、自分の感性と合う不動産屋を探していたところ、渋井不動産を見つけて『ココだ!』と直感で思ったので志望しました。
ー植田店長
(むっちゃチラ見してくる・・)なるほど。では、GOさんの強みはなんですか?
ーGO
ステージで培ったトークスキルを活かして、物件が持つSOULをアリーナまで届けることができます。
ー植田店長
お客さんのことをアリーナって言うのはやめてください。
ー植田店長
続いての質問なのですが、これまでの職歴を教えていただけますか?
ーGO
バンド活動の傍ら、エアコンを取り付ける仕事を4年ほどしていたので、どの部屋にどんなエアコンがハマるか瞬時に見分けることができます。
ーGO
この目でね・・。
ー植田店長
そのチラ見やめてもらえます?
ー植田店長
そういえばずっと気になっていたのですが、そろそろサングラスを外してもらえますか?GOさんの素顔が見えず、どんな人物なのかイマイチ分かりにくいので。
ーGO
・・いえ、今はまだ外すことはできません。渋井不動産に入社が決まったときに初めて、サングラスを取ろうと決めているんです。
ー植田店長
それはなぜですか?
ーGO
これが今の自分のアイデンティティ、だから。
ー植田店長
(ハッ)
ー植田店長
(そうか・・。サングラスを愛する人がどういう人か、俺が一番良くわかっているじゃないか。)
ー植田店長
わかった、GO。サングラスはもう外して、「渋井のGO」という新たなアイデンティティをかけてくれ。これからよろしく。
ーGO
こちらこそ。
はじめましてのGO
こうして、GOが入社しました。
元々ロックバンドのギター・ボーカルとして活動していた彼は、音楽業界のみならず、エアコンの取り付けにもかなり詳しいロックな男。また仕事に対してもかなり熱く、引き受けた仕事のためならどこまでも物件を追い続けるハートフルな一面も併せ持つ。
渋井不動産の新たなディレクターとして、今後の活躍にご期待ください。