やってきたのは午後6時の立花通り。オレンジストリートと言えば、馴染み深い響きでしょうか。
もとは「橘通り」と呼ばれたこの1本道は、江戸〜明治時代にかけて家具屋や古道具屋が集まる通りでした。とくに戦後の高度経済成長期以降は「家具のまち」として全国で知られ、戦前から営業している日本の伝統家具屋もございます。
ちなみに、オレンジストリートの愛称は「橘」がミカン科の柑橘類であることが由来。1990年初めに一般公募によって選ばれたこの愛称は、人通りが途絶え廃業寸前だった立花通りを復興する大きな第一歩でした。
その後も若者向けの企画や家具フェスタなど、試行錯誤しながら根気強く人やショップを誘致。”お洒落”や”感度が高い”といわれる現在のオレンジストリートは、そんな人々による努力の賜物だったのです。
ここ30年でそんなバッググラウンドがあったなんて。池井戸潤が小説にするのも時間の問題ですし、阿部寛主演で日曜劇場のドラマになる日もそう遠くないかもしれません。
なんて壮大な前フリを駆使してご紹介するのは、オレンジストリートど真ん中に位置するお部屋。この立地を言いたいがためにオレンジストリートについて調べた結果、まさかの感動超大作を知ってしまった、というお話でした。
堀江デザインリノベーション
そんなこんなで、さっそくお部屋にまいります。スペックだけみると22㎡の単身向けワンルームですが、室内を見るとそんな情報はどうでも良くなるのではないでしょうか。
モルタルの土間には両開きのシューズボックス。白いコンクリート壁に這う配管はアーティステックな道筋を描きます。
土間を上がった先には水回り。2017年にリノベーションされた室内は、設備も高年式へコンバート済みです。洗面台の裏には洗濯パンを配置。
念のためお伝えしておくと、トイレにはちゃんと扉がついています。堀江のデザインリノベならトイレに扉がついて無いなんてこともありえる、なんて心配は杞憂に終わるでしょう。
なので、その心配はガラス張りのシャワールームへまわしてください。扉はついていますが、スケスケなんです。いや、スケスケだけで言うとそんな珍しくは無いんですが、
この位置でスケスケなんですよね。なんなら天井もパーパーなんですよ。スケスケでパーパー。この夏はスケスケのパーパーで決まり。
やっぱり堀江のデザインリノベを甘く見ちゃいけなかったようです。22㎡にこんな大胆な仕様があるとは誰が思いましょう。
せっかくなので、シャワールーム越しにキッチンをご紹介します。ガラス越しだというのに、コンタクトのCMくらいクリアな視界じゃないですか。
キッチンはIH1口の単身スペック。火力は最低限であるものの、シンクの広さや調理スペースはそれなりに確保されています。
果たしてあの給気口は風呂の湯気も吸い込んでくれるのか、そんな点も見どころです。
3帖ほどのキッチンスペースに対し、ブラウンのフローリングが敷かれた居室スペースは約7帖。窓際からひと回りほど高くなった天井により、少しの開放感が感じられました。
サイズ的にはベッドやテーブル、一人掛けのソファくらいは置けるでしょうか。もっとも、クローゼットなどの収納が無いため、タンスかワードローブなどは必須です。
西向きのバルコニーも一般的な広さ。眺望は堀江の街並みビューですが、7階という所在階もあり日当たりが遮られるほどではないでしょう。
では、おさらい。西区南堀江一丁目より登場した22㎡のワンルームは、大阪メトロ四つ橋線『四ツ橋駅』徒歩5分。御堂筋線や長堀鶴見緑地線も徒歩圏内で、四つ橋筋を渡れば心斎橋だってスグ。
諸費用は、敷金1ヶ月の月額6.7万円。
オレンジストリートのド真ん中から、他にはないデザインリノベーションの一室が登場。こんな立地のこんな部屋に住める機会こそが大きな希少価値でございます。お問い合わせは、渋井不動産まで。
【良かった点】
◎徒歩10分圏内に3路線のアクセス
◎オレンジストリート沿いの好立地
◎唯一無二のデザインリノベーション
【気になった点】
△色々気になるシャワールーム
△クローゼットなし