土佐堀のお手頃1LDK

やってきたのは、西区土佐堀二丁目。土佐堀通と土佐堀川に挟まれた細長い一角、西区の最北端です。

川を渡れば中之島に突入し、大阪市立科学館や国立国際美術館などが並びます。特に、今年2月に新装開館したばかりの大阪中之島美術館は、中之島のニュースポットとしても話題。

※関連記事：中之島美術館がまもなくグランドオープン予定。
（美術館に馴染みのないオザワさんが新装開館に伴い一生懸命書いた記事です）

そういった追い風もあり、近年、土佐堀エリアにも飲食店などのお店が続々とオープンしています。「こんなカフェ前からあったっけ？」なんて、2週間に1回は思うペース。おっと、わたしの記憶力は心配ありません。

新しいお店に紛れ、登録有形文化財に指定される歴史的な建物も。こちらの「旧菅澤眼科病院」は、昭和初期に建てられた築90年越えの病院建築です。

南東隅を四分一円として玄関ポーチを設けた平面で、外壁はタイル貼でアール・デコを基調とし、柱形を密に並べて縦長窓を配する。最上階ではアーチ窓とし、柱型に柱頭飾を施す。昭和初期の意匠的特徴を良く示す。

旧菅澤眼科病院／文化遺産オンライン(文化庁)

なお、入り口に表記された菅澤眼科クリニックは現在ここで開業しておらず、2Fの歯医者さんなら開院しています。眼なのか歯なのか1本化して欲しいところですが、歴史的建築物にケチをつけてはいけません。

また、1Fにはイタリア料理屋「TRATTORIA AL SODO（アルソード） 」が入り、本場エミリアロマーニャ州の郷土料理がお楽しみいただけます。

土佐堀川に面す

ご紹介するのは31㎡の1LDK。壁と壁にドアが挟まったことから発生した部屋なのではないか、そう思わせるほどフィット感のある玄関ドアです。

建物は昭和62年築の鉄骨造6階建て。所在階は4階で、膝と肺に優しいエレベーター付きでございます。

室内にお邪魔すると、王道の築古を感じさせるテイストでした。”レトロ”を形容する部屋において、当物件の右に出るものは無いかもしれません。なんちゃって。

平米数を最大限に活用した1LDKなので、LDKは約10帖もの広さ。名目上はリビングも兼ねていますが、実際のところはダイニング・キッチンとしての使い方になりそうです。テレビのアンテナ端子も洋室側ですし。

コンロ自主設置タイプの台所には、馴染み良いベージュのキッチンタイル。頭上の換気扇なんて、昔ながらの銭湯にある扇風機のようなメカニック具合。

大きな窓の前には2人掛けのダイニングテーブルをどうぞ。食事はもちろん、珈琲を飲みながら読書をしたり、パソコンを広げてみたり。この窓際だけは、きっと喧騒や慌ただしさなんて無縁の世界軸だと思うのです。

LDKのお隣は6帖の洋室。右手にはそこそこの容量を確保した押入れも配置されていました。

ここは恐らく寝室になるでしょうが、エアコンはLDKにしか備わっていません。ご入居の際は洋室にもエアコンを増設したり、サーキュレーターを駆使して涼をとるなど、万全の対策で熱帯夜に臨んでください。

では、お待たせいたしました。喧騒や慌ただしさなんて無縁の世界軸をご覧いただきたいと思います。

こちらが、喧騒や慌ただしさなんて無縁の世界軸こと、北西向きのリバービュー。格子状になった柵のおかげで、足元を流れる川の様子が視界いっぱいに見て取れます。

対岸には中之島の街並み。めちゃくちゃ曇っていますが、いつもより落ち着いた空模様なんて言い換えれば悪くない気もします。

改めて見ると、土佐堀川と堂島川の間に浮かぶ”島”に、高層ビルや歴史的建築物が立ち並ぶ”街”が形成されているのだと実感しますね。もちろん、キッチンから見える景色も同様の中之島ビューです。

縁の下のコンパクト

ちなみに、バス・トイレ・洗面台は3点ユニットのコンパクトタイプ。

ここが纏まっているおかげでLDKや洋室の広さが確保できているのですから、3点ユニット側も文句を言われる筋合いは無いでしょう。

では、おさらい。西区土佐堀二丁目から登場した31㎡の1LDKは、大阪メトロ四つ橋線『肥後橋駅』・京阪線『中之島駅』徒歩10分。決して駅近とは言えないものの、それに勝るロケーションは何にも変えられない魅力。

諸費用は、礼金1ヶ月の月額6.1万円。

この賃料で中之島が一望できる物件は二つとありませんし、迷っているヒマなんてもっとありません。お問い合わせは渋井不動産まで、お早めに。

【良かった点】
◎土佐堀川ビュー
◎中之島・靭公園すぐの立地
◎広さ・立地に対し圧倒的手頃な賃料

【気になった点】
△3点ユニットバス
△洋室の空調